放送局の下請けいじめ、総務省が実態調査へ(読売新聞)。
本当になんとかなるのだろうか?
僕がこの中で一番重要視するのは「著作権」の問題だ。誰がアイデアを出して誰が撮影して誰が知恵と労力を使って編集をしようとも、「制作・著作 ~~テレビ」になってしまう、この問題。『放送局と制作会社が交渉で決定するように促す』とあるが、そんなデカい口をたたく制作会社はあっという間に干されると思う。
チケットを買わされたり制作費を踏み倒されたり、などという酷い話はさすがに直接は聞いたことがないが、放送局との格差はよく感じる。なら頑張って放送局に就職しろよ、と言われそうなので、給料や立場の格差のことで文句はない。まあよほど運が良くないと放送局は無理だし。ちなみに僕は放送局に就職しようと活動したことはない(就職活動すらしていない)。
だから正直この格差は仕方がないとあきらめている。逆に放送局に勤めていないことで自由でいられるという他にはない大いなる利点もあるので、ないものねだりをしないで自分で頑張ればいいと思う。アナウンサーを含め優秀な人はキー局にいてもそれに甘んじないで独立するし、放送局にいるから常においしいってわけでもない。
だけど著作権のことだけはどうしても腑に落ちない。なんですべて僕が考えて僕が取材して僕が作ったものが、放送局に納品したとたん「制作・著作 ~~テレビ」になるのか。これはあまりに不公平だと思う。僕はテレビはやっていませんが、、
とはいえ交渉でなんとかなるとは思えない。交渉で決裂したら単に干されるだけなのではないのか?総務省に訴えたら役所はなんとかしてくれるのだろうか。そんなことで役所に頼って税金を浪費するのも気が引ける。
僕ら下請けで何かができることではない。総務省が動くことで放送局が変わるしかない。いわば「利権」を持っている人たちが、それを手放すのは並大抵のことではないと諦めているが。
このニュースはテレビでは絶対放送しないだろうが、注視していきます。
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モザイクが死ぬほど辛いという話はよく聞きます。
確かにDVDなどの「盤を売る」という意味ではパッケージビジネスは縮小するでしょうね。AVを含めネット配信に移行すると思われます。
映画に関しても、アップルが始めたHD画質での配信がものすごいインパクトがありますし、今後は盤での発売は少なくなりデータのやりとりが主になると思います。
ただやはり、誰かがコンテンツを作らないと流通するネタがないわけで、コンテンツを作る能力がある人は、最終アウトプットがネット配信になろうが何になろうが、食っていけると思いますよ。
問題はCGMから生まれる映像(無料で作られる映像)が、どこまでプロの領域に食い込んでくるかです。僕自身も、映像業界全体の底上げに対する期待と自分の仕事がなくなってしまうかもという不安の両方あります。