さて防音室。もちろん理想は防音専門の業者さんに施工してもらってカッコいいデザイン性の高いMAルームを作ること。が、それだと「もうスタジオやーめた」とバラそうってことになったとき、何もかも壊さなければならなくなってしまう。それではあまりにもったいない。ユニット式の防音室の場合は施工の必要はなく、組み立てバラし移動が簡単で、使い終わった後、売ることも可能だ。 実際オークションなどを見ると中古で売っているものも時々見かける。
というわけで主だった防音ユニットをこの際だからとまとめてみた。
1)YAMAHA セフィーネII
日本国内の防音室でもっとも有名なのはYAMAHAのアビテックス(AVITECS)だろう。

YAMAHAのセフィーネ。楽器演奏用途。
なんてったって音の専門家、天下のYAMAHAの商品であるから信頼性も抜群!新品だとちょっと躊躇してしまう値段だが、中古でも出回っているので、もちろん考慮の中に入っている。国内で防音室というとほぼこのシリーズ一択といえるかもしれない。
2)サイレントデザイン
もうひとつ気になっているのが、サイレントデザインの防音室。非常に良心的な価格帯で、コストパフォーマンスは抜群だ。

3)サウンドジャパン HOMESTUDIO
こちらはすでに2年前に見積もりいただいている僕にとって現在、国内第一本命の防音室。珍しいスライド式のドアで、性能も高く値段もそこそこ。
かっこいい!
あと防音室以外にもこの会社の防音ドアにもそそられているので一回埼玉の本社まで見に行きたいと思ってるんだがなかなか行けない。。
この防音ドア単体もかなりイイ!
と、、、、
ここまで調べていたのが2年ほど前。。ふと最近気づいたんだが、この円高で輸入したらどーなるんだろう?アメリカってこういう防音室事情ってどうなんだ?と。
いろいろネットをあさると、さすがアメリカ、住宅事情が日本とはまったく違うため防音室に対する需要も格段に大きいことがわかった。そのため、メーカーも多く、安い。が、もちろんDVDやカメラ用リグを輸入するのと違い「部屋」を輸入するのだから輸送料も莫大だろうと思っていろいろ聞いてみたところ、実はそれほどでもない、、、ということが判明。というのも、上記の日本のものもそれなりの輸送料がかかるからだ。アメリカからの場合、総じて10万から15万くらい(2012年4月の円高水準で換算すると)の一方、日本の場合は2~5万円程度。どうだろう?
そこでいくつかご紹介(興味ある人いないだろうけど)。ちなみにこういうの、英語では「Sound Isolation Booth」「Isolation Booth」というので興味ある方は検索するといろいろ出てきます。
4)Gretch-Ken Industries, Inc.
米オレゴン州に本社を構える防音専門の会社。

値段はめっちゃ安い。下のスタンダードモデル・4×6フィートの大きさで3900ドル程度。。ああ、アメリカに住みたかった。。-30~50db程度の性能。

こちらの会社のこの簡易持ち運び防音BOXも気になってる。バッグつきでお値段850ドル。まあこの手の商品は1万円クラスからいろいろあるんだけど。。

5) WhisperRoom, Inc.™
打って変わってこちらはテネシーの会社。まもなく開催のNABにも出展するらしいので行く方はぜひ一見してきてほしい。そしてコメントください!!
Whisper Room社 2011年のNABブースの写真。
こちら会社のスタンダードモデルは4x6フィートで4400ドル。
6)VocalBooth
最後に、僕のいまのところ大本命のVocalBooth。レディー・ガガ(Lady Gaga)もマライア・キャリーも愛用しているという超有名ブース屋さんらしい。こちらもNABに出展するのでぜひNABに行く人は見に行って防音効果を試してみてそしてコメントください!!なんとiPadの録音システムが抽選で当たるらしいし!!

VocalBooth Lady Gaga Model

VocalBooth Mariah Carey Model
さすがド派手!
有名だけでなくこの会社は値段もそこそこ良心的。標準のGoldシリーズの4x6フィートで5200ドル。まあレディー・ガガのように内装を派手にするともっと高くなるんだけど。。
※追記(2012.4.9)
ちなみにレディー・ガガ様がなんでこんな小さなVocalBoothを愛用しているかというと、ツアーバスに載せているらしい。ツアー中にいつでも好きなように練習・レコーディングできるように、とのことだ。実際何曲かはこのブースでレコーディングが行われているという情報。その話を聞いてもんのすごーくレディー・ガガの印象が上がった(笑。
あと僕の選択肢としてはAuralex買って貼る!というのももちろん考慮に入っている。まあでも実際はそっちのほうが高くつくかもしれない。

というわけでいろんな防音室をただいま検討中。外国製の防音室は日本にはどれも入ってきてないので僕が買えば日本初となるおまけつき!!超マニアックで過疎化しているこのブログの中でもほとんど誰もなんの興味も持たないであろう、このネタ。。まだまだ続きます。次回は日本国内には存在しないVocalBoothの探訪記。誰も見に来てくれなくても続きます!
防音性能も周波数によってかなり差があるようなのでどんな騒音があるのかで変わってきますね。
RCのマンションなんかだとあまり低音のノイズは入って来ないんでしょうか…
うちは木造なんでうるさい車なら100mくらいの距離から近づいて来るのがわかります。
ナレーションだけならローカットすれば重低音はほぼ無視できるようですけど。
高音域の防音は吸音材だけでもけっこう効果あるみたいですね。
うちは目的はナレーションだけなんで、あんま厳密には考えてないです。実際、なんの防音処置もしないロケ現場とかでナレーション録音してノイズリダクションかけて納品することもあるし、、お客さんさえ納得してもらえれば、MA室はオーバークオリティな気がいつもしているのです。。。
@cinealtaさん
いつもどもです。ほほーーー。。そんな手があるんですね。。それで-54だとなかなかなもんだ。研究してみよう!!