MōVIを海外に持っていく～そしてとんでもない失敗

「NHKのクルーが飛行機持ち込み拒否された」とか聞いたことがあったし、「安全回路がなく燃える危険性があるリポバッテリは大丈夫なのか？セキュリティチェックで取り上げられたらどうしよう」などなどとめっさ心配した初のモビ海外ロケ。結論から言うと問題なかった。「触っただけで基盤が壊れて動かなくなった」という話も聞いたことあり、「荒っぽく扱われて壊れたらどうしよう？」という心配も、厳重にくるんで段ボールに入れてさらに冬服に包んでスーツケースに入れたら、これも大丈夫。良かった、、、、ということで「モビを飛行機に乗せるには？」情報をシェア。

 

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モビを外国に持っていくには？

宿に着いて何より速攻動作確認

 

モビ関連の情報見てるとみんな飛行機乗ってあっちこっちモビ持って行ってるから基本的には大丈夫だろうと思ってたんだけど、自分でやってみるまではやっぱ心配。行く前に達人にいろいろ聞いたりしたんだが、こちらも参考にした。

THE KEY TO MOVI MAGIC (FOR US)　via Stillmotion Blog

Keep it Simple!!

 

Stillmotionのブログポストからの写真。ほんとこの記事は何回も何回も読みました。。

いやあ、デカいモビケースとかバカじゃないのってくらい気軽に持ち歩いてるなあ。。さすがStillmotion！！！つーか、彼らはモビコントローラーを使わないんだよね。。デフォルトでマジェスティックモードで運用ということなんだと思うんだけど持って行かないのは不安じゃないのかなあ。。でもアレ確かにデカいし邪魔。

というわけでモビケースのような超巨大なものに入れちゃうと、せっかく本体が軽いのに重量制限にも引っかかる可能性もあるので、僕もバラして裸で持っていくことにする。

 

モビケース。高いしデカいし重い。確かに安心だけど他の荷物もあるのにこれ運ぶのは現実問題ちょっとムリ。

 

そうはいっても、僕はさすがに「バックパックにポイっと詰め込むだけ！」という度胸はなかったんで、プチプチでくるんで段ボール箱に詰めて冬服で包んでスーツケースに放り込んで、、、達人の助言もあったので機内持ち込みではなく預け入れにした。

 

まったくカッコよくない散らかり放題の僕の宿。。プチプチと段ボール箱。。。

Stillmotionみたいにかっこよくはいかない、、、泥臭くてドンくさいのが僕、、、

 

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リポバッテリおよびリチウムイオンバッテリ

さて、バッテリ問題。

「リポバッテリもリチウムイオンも基本的には同じ構造で、きっと航空会社の取扱い方も同じだろう」というのが僕の認識。JALのページの規則を見るとたぶん該当するのは「上記に使用される電子機器の予備のリチウムイオン電池（充電式タイプ）」という項目だと思われる。いろいろまとめると、

• ワット時定格量が100Wh以下のもの
• 短絡（ショート）しないように個別に保護してあるもの
• 以上の条件を満たせば個数制限なし

で、「ワット時定格量が100Wh以下のもの」とはなんぞやというわけで検索すると、

• 電圧(V)x電流容量(Ah)=エネルギー容量(Wh)

ということらしい。FreeFlyのページを見ると電圧は14.8v、電流容量2.6Ahと書いてある。それをもとに計算すると、

• 14.8v x 2.6Ah = 38.48Wh

ということで持ち込みで問題なしとの自分なりの結論。しかも個数制限もないだろうと。ただし「個別に保護してあるもの」ということなのでなんかよくわかんないけど防火袋に入れていく。

 

 

色々取り出しやすいようにすべてのバッテリをここに入れる。重い。。

 

結果、空港では特に問題視されることはなかった。もっともチェックを受けたのはThinktank Photoのバッテリケースに入れたDSLRバッテリだった。なんとなく入れ物のカタチや並び方が危険物っぽく見えるのかな？

また国や航空会社によっても扱いが違うと思われるのでその都度調べるが吉。FreeFlyのモビフォーラムでもリポバッテリについていろいろ話をされていて、僕が読んだ話をだいたい総合すると、「たぶん問題なく乗れるけど万が一のことを考えると2個くらい機内持ち込みにして後はFedexしておいたほうが安心」ということだった。

 

※追記(2014.12.20)

こちらに国土交通省が発行している「機内持ち込み禁止荷物リスト」というのがありました。航空法、国際民間航空機関のルールに則っているらしいので、これに従っていれば間違いないと思われます。

機内持ち込み・お預け手荷物における危険物の代表例 (PDF)

 

※追記(2014.12.21)

米国政府が出しているリチウムバッテリのレギュレーションを見つけました。ほぼ日本と同じですが、こちらには詳しく「定義」が書いてあるのでこちらのほうが明瞭です。

Traveling with Lithium Batteries

 

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とんだ失敗orz

さてさて、、、、

機材運搬の問題もなく、モビも壊れずに動き、無事撮影も終えた。現地のクルーには「わお、それはRONINか？」「ちっちっちっ！そんなチープな機材じゃないぜ、モビだよモビ！150万（今は半額）の機材さ！」「ええ！？あの伝説のモビか！？すげー！」と大人気。。。。（ほぼ全部誇張入ってます）

ところが、、、、、ロケのプレッシャーから解放されたからなのか、、、、

 

撮影翌日の帰国のフライトに見事に寝坊！！

 

起きて時計を見た瞬間もう基地外な様相でまだ散らかってる荷物を全部鞄に放り込み、タクシーの運ちゃんには「Please Please Hurry!!!」と何かの歌詞のように何度も懇願してぶっとばしてもらい、、、、フライトの30分前に空港に到着・・・・・・　したのだが当然ながら無情にもチェックインは終わってカウンターには誰もおらず、、、、

「You lost it. Go buy another ticket.」

と隣のカウンターの職員にめんどくさそうに宣言されて途方にくれる。。。

しかたがなく泣く泣くチケットカウンターへ。一番早くの成田行きフライトを聞いたら5時間後にはあると。選択肢は何もないので「それください」。。。

そしたら今度はクレジットカードが使えない！！チケットカウンターのおばさんが何度試してもダメ。「ここではこのクレジットは使えないのでATMに行ってキャッシングしてきてください」と。

はああ～～～と重い荷物を引きづってATMにいくと、今度はキャッシングできない！！！

絶望です絶望。

もうオレはこの国から出られない運命なのかもしれない。万事休す。。。。

と半泣き状態だったのだが、ヤケクソで「キャッシングできないから何でもいいからカネ引き出させてくれ！！！」と銀行の職員に泣きついたら「一回に引き出せる限度額が決まってるからそれ以上の額を入力すると弾かれるよ。限度額以内で何度も引き出せばたぶん大丈夫」と奇跡の助言！そのとおりやってみたら無事キャッシングできた！！

ああよかった。。。。（泣

あ～～もうこの円安なのに余計なチケット買うハメになっていったいオレは何をやってんだと。帰りの飛行機でヤケ酒ですヤケ酒。

 

黄昏ゆく空港のロビー

 

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海外ロケは家帰るまでが仕事

というわけで結論はコレ。家帰って荷をほどくまでが仕事ですよと。あ～あ、疲れた。。。。まあ帰りの新幹線を逆向きに乗ったこともあるんで、こんなこともあるよね。

皆様もやりがちだと思いますが、寝坊で飛行機乗り過ごしは海外ロケではくれぐれもお気を付けください、ハイ。

 

おかげでやることないので編集は捗りましよ、と。正真正銘、文字通りのノマドってやつです。