三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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コンタクト系17

2013-10-11 04:13:00 | モンスター映画
 ■ベイビー・ブラッド■ これはエロいな! 映画観てエロいって感じることあんまない俺が心底エロいと思ったってことはたぶん本当にエロい。といっても血みどろ系のエロさ限定。どろエロいいうか。隙ッ歯おねえさんが被害者兼殺人鬼とはな……。隙ッ歯どアップで何度も観れたのは得したな! ドアップシーン多用はあれ、制作陣もわかってるんだな? 俺みたいな観客の存在意識してくれてるんだね? 素直に嬉しいねェ。しかし何人ブッ刺すんですかよ、パラサイトされてコントロールされちゃったせいなわけで本人の責任じゃないけど、始めッから素質むんむんのムラムラぶりだったもんね。それに助けてくれたおばあちゃんを絞め殺したの、あれはパラサイトに指令なんかされてなかったよね、自分の意思だよね、まったく。ひょっとして始めッから妊娠してたっぽい体重計の描写がうまいね。始めっからだとしたら一人芝居のサイコホラーってことになるかな? モンスターの形は最後の最後にちらっと。粘液とか内臓とかが見え隠れしてたんで、まさかラストまで姿見せないとは思わなかったよ。モンスター目当てのユーザとしちゃ本来失望ものだがこの映画に限ってはそれも良し。しかしあれだな、ライオンやトラやヒョウが苛々してるサーカスのシーンからしてハラハラしたよな。曲がりなりにも調教師が同じ檻に入ってるわけでさ。あれ、撮影中に事故が起きてもおかしくなかったッぽいですって。でラストはなんかアッサリだったけど、あれって心中ってことですかね。あれだけ仲良くなっちゃった後じゃちょいシンミリですよね。で結局、あのおねえちゃんのせいで私ゃすっかり隙ッ歯フェチを背負い込んでしまいそうです。また一つ増えちまった。どうしてくれるんですか!
 ■ライフ・オブ・パイ■ トラと安易な心の交流に至らなくてホッとしたよ。トラだもんな。簡単に交流できそうなオランウータンがすぐハイエナにかみ殺されて安心したよ。とにかく大半はトラと二人っきりと。人食い島(?)のとこで「妄想かも」ってネタバレが滲み出かかったのは惜しかったけど、池の空撮CGが綺麗だったね!
 ■マペットのクリスマス・キャロル■ スクルージがさほど意地悪に見えないんだよね。休暇もあっさりくれてやったし。マペットらの卑屈さがなかなか雰囲気出てただけに、もっと意地悪臭ぷんぷんでもよかったのでは。顔だけは意地悪だったけどな、あの俳優。でもまああのくらいがリアルなのか。しかしマペットと人間が入り乱れるあのセットは大したもんだな。普通に楽しめちゃったよ。ほのぼのだよ。いや、しみじみかな。原作を知らなければこれ、とんでもない傑作に映っただろうな。
 ■真木栗の穴■ コンタクト系ってよりか幻想系かな。まさか幽霊談だとは思わなかったよ。木下あゆ美がええなあ、やっぱり。現世の女を淡々と演じてくれたよ。両側をせわしく交互に覗くドチバタコメディになる寸前でサイコサスペンスが進むんでどきどきですね。ああいう設定だと、小説家より漫画家の方が話が怖くなるんじゃないかな。漫画家でリメイクしたの観てみたい。
 ■オブリビオン■ ありゃ残念。期待したんだがクダラン映画だった。これだけのビジュアルを作ってくれたのだから、話をもっと格調高くできなかったかなあ。侵略に記憶喪失に謎の司令塔にロボット兵器にクローンに難民兼戦闘員の群れに。とことん定型やな……。なんでもブチ込みゃいいってもんじゃないでしょうに。そんなに自信ないのかねえ。飛行物体がヒュンヒュン障害物かいくぐって飛びまくる映像とか、もうたくさんだよ。いくらやっても同じだよ。もっと雰囲気や展開で勝負してくださいよ。とくにクローンと記憶喪失の組み合わせってのはゲップが出ますよ。かと思うと変なとこで出し惜しみしてて、あんだけぶち込んだならビジュアルも各種やってほしかったのに、あの高度からの夜景がほとんどなかったけど、どうしてかね。あの展望だったら夜を、壊れた月を存分に見せてくれなきゃ。あとミッションの相方の女が最初、CGにしか見えなくて、どうせなら徹底してCGっぽい扮装でやってみてほしかった。ぶっちゃけ不条理度が少ないのよ、サバイバルものにしては。しかしエイリアン設定でこんだけ引っ張ってモンスターらしき何物も登場しないってのは……、そりゃないよな。
 ■フロム・ビヨンド■ これ、楽しみにしてたんだけど。不安な楽しみ。ラブクラフト原作だものな。思いっきり駄作だらけのラブクラフト映画。原作だったら駄作にならないはずだがしょせん原案扱いだからなあ。でこれはどうだったかというと、「う~ん……」て感じかな。『ネクロノミカン』や『DAGON』の陰鬱なムードにはとうてい及ばないが、『地底人アンダーテイカー』や『ヘルダミアン』『タークビヨンド』よりかはマシだな。ま、『死霊のしたたり』レベルかな。ドロドログチャグチャの異次元クリーチャーが結構種類多くて、地下室にはサンドワーム型さえ出現してたしな、サービスたっぷりで好感持てたんだけど、あのナメクジウオ型の特撮、どうにかならんですかねえ。
 ■タイタンの逆襲■ ずっこけたなぁ。ハリーハウゼンの『タイタンの戦い』は素晴らしかったし、2010年版もそこそこ興奮できたというか、クラーケンにメデューサぶっつける瞬間のあのカタルシス並みの何かを期待してこれ観たら……、なんでこう、こじんまりになるかな。冒頭のあれなんだっけ、キメラか、あれ登場のとこでもう「だめだなこりゃ」と観念したんだけど。あんだけ達者なCGであのスピードであんだけのド怪物暴れさせといて、あの迫力の乏しさったら逆に驚異的だぞい。森のサイクロプスのとこもさ。それと冥界っぽいとこから地上まで移動がいちいち早すぎるのよ。舞台が安っぽく感じられるっつんです。クラーケンのシーンに相当するのがクロノスの大暴れなんだろうけど、なんか遠くでバタバタやってるうちによう見えん最期が遂げられちゃったよ。サービス悪いなあ。結局神々も全然区別つかないくらいに無個性だったし、サクサク進みすぎ。危機感ってものがまるでなし。ま、CGと3Dを楽しむおもちゃでしたってかい。
 ■ジョン・カーター■ これもねえ……、スムーズに映像もストーリーも進んでくんだけど、興奮がないなあ。クリーチャーももっといっぱいいることを臭わせといて結局あの白猿っぽいのだけ。え~と確かラストに仕掛けがあったよな。「ん?」て思った記憶があるのだが、もう忘れちゃったよ。とにかくああいう小細工じゃなくてビジュアルで勝負してよ。サクサクよどみなく視線を案内してくれる予定調和的ビジュアルじゃなくて、目を垂直に釘付けにするビジュアルでさ。て抽象的なことしか言えない視聴後の後味の薄さ。空飛ぶ乗り物だけだなあ、じっと見入っちまったのは。
 ■エイリアン バスターズ■ まあ何とも脱力系というか、コメディやってる感強すぎておもろなかったワ。自警団の結成風景は安っぽいコントだし。乱交パーティーとか、無理してシモネタ入れてるわりに描写アッサリしすぎて潔くないし。
 ■スノーホワイト■ こういうのはねえ……ヒロインが可愛くないと話にならんと思うんですが。どうみても継母の方が断然キレーなのはかなりマイナスだよな。スノーホワイトの口呼吸顔ったら。やっぱ口元大切だよね。どうせならこっちを口呼吸フェチに染めてくれるほどエロい口呼吸にしてや。あれじゃ抜けない。『ベイビー・ブラッド』の隙ッ歯おねえさんを見習ってほしいよ。
 ■バトルシップ■ 日米チームの対抗心がいまいちドラマに食い込んできてなかったなあ。エイリアンとの戦闘シーンもアッサリだったし。戦艦ミズーリ出撃で勝利!ッてオチは馬鹿馬鹿しすぎて爽快だった。んだけど、WW2時点の武器で撃沈されちゃうエイリアン、何しにわざわざ時空超えてやってきただかや? あんなすげーバリア張って、あの大きさあの動きで、どう見たって地球のテクとはレベル違うのにあのザマ? よっぽど無能な指揮官だったんだろうね。
 ■宇宙モンスター ハイスクール・パニック■ 笑えるお馬鹿映画かと期待したんだけど。失笑も洩れやしませんでした……。期待した俺がアホだった。もともとバスケの試合で星間対決!って小学生向けマンガ設定なんだよね。スプラッターな反則が淡々と処理されるあたりはシュールの域に達しなきゃおかしいのだけど、不思議となってませんね。悪夢ネタが入りこんでたあたりは不条理劇の深みが出なきゃ変なのだけど、不思議と出てなかったね。
 ■フレッシュ・フォー・ザ・ビースト■ これも期待したんだが……売春婦の霊ってことでもっと御下劣なのを……、霊能者もショボイし……舞台もチマチマした感じで……、人間の姿で喋ってて突如怪物っぽくなるって演出、どうだったんですかね。だって毎回そればっかりなんだもんよ。マ、よく見ると内臓ずたずたシーンとか、結構イケてたような気もするけど、どうも印象に残ってないのはテンポの悪さゆえかな。ともあれ、エッチがうまくいってたら殺さずに仲良くする気もあったのかな的、霊たちでした。(かな?)(←あ、こういうモチーフをガーンと表に出せばちょっとは傑作っぽくなったのに?)
 ■ジャンゴvs.エイリアン■ そりゃもう、『カウボーイ&エイリアン』的なノリを期待するよね、このタイトルだと。で、序盤は期待を裏切る兆候あまり感じられなくてヨカッタんですよ。墜落や炎上の浮きまくりCGも「いかにも確信犯」て手法に見えたしね。ジャンゴと「いいエイリアン」がコンタクトするあたりもヨカッタよ。ところが「悪いエイリアン」の方がねえ……、荒野をちんたらちんたら歩いてるシーンがやたら多くて長くて、意味なく時間くってるし、しかも歩行のチンタラぶりに全然合ってない「ドス、ドス」って足音だけがやたら強調されてんのね。重たい機関銃型光線銃?撃ちまくってもジャンゴに全然当たりゃしないし、ま、肉弾戦狙いでわざと外してんのかもって感じだが(何せプレデタータイプだから)、とにかく無駄なシーン多すぎ。いきなり現代の天文台みたいなとこに飛んだときには「あれ? 意外に実験的な筋立てなんかな?」とかすかに期待さしてもらったけど、設定の安っぽさはあれわざと? 担当者一人で謎の装置守ってろってあのシステム。ヒロイン仕立ての女性科学者、なんかえれー綺麗な人だったけど、美貌の無駄遣いだな。ッて俺もこんな映画見て時間の無駄遣いしてる余裕あるのかっつの。(実を言うとこうゆうトホホ系判明した映画は就寝前の歯磨き時観賞グループに回すから時間の無駄遣いはしてないッすョ)。それにしても「いいエイリアン」はグレイ型、「悪いエイリアン」はプレデター型って、ほんとわかりやすいですね。これ、もはやこのジャンルの不文律?
 ■ブタカリ。呪いの使徒■ 依頼主が付きっきりでいっしょにボカスカやってたんじゃ、ブタカリに頼んだ意味ないでしょ。アリバイも成立しないし。なけなしのモチーフが泣くよ。まあラストだけは得したけどね。ブタカリがあんな本格モンスターに成長してるとは知らなかったもん。得したけど、それまでのディープなトホホ感を拭い去ってくれるには全然足りなかったな。