戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

お片づけ

2007-12-26 | Weblog
真夜中にごそごそ仕事部屋の掃除をした。
ゴミ袋1杯分の塵を排出。
身の回りが少し整理できたかな。

仕事部屋は、フロアの上に置き畳を敷き、
座り込んでPCをいじるようにしてある。
ブックトラックが1台あるが、
周囲には大型辞典や基本図書が、
所狭しと置いてある。
無名抄に記すところの、
若草の宮内卿詠歌の図さながらである。

まずもって手放せないのは、
『和歌大辞典』と『歌ことば歌枕大辞典』。
前者は私が巻頭項目「相生の言葉」の
記名執筆者なのである!
(巻頭と巻軸は偉いのだ。勅撰和歌集を見よ)
まあ、偶然そうなっただけなのだけれど…
あの項目を書くために慶應義塾大学図書館に本を見に行った。
原稿料250円で、交通費にたしか240円使った記憶がある。
差し引き10円の原稿だ。

まあ、それでも縁は異なもの…で、
宮部義正・万女夫妻の短冊を入手して珍蔵している。
夫婦とも達者な定家流だ。

閑話休題。
『日本国語大辞典』はオンラインで使えるようになった。
『新編国歌大観』だとか『角川古語大辞典』だとか、
CD-ROMデータベースに必須のアイテムもあるが、
書籍のかたちの基本資料として頻用するのは、
国史大系の『尊卑分脈』と『公卿補任』にとどめをさす。

大学院の修士課程に進学するのと同時に、
私は高等学校の非常勤講師になった。
週16コマの授業をして、
それに東京都の超過勤務の補助金がついて、
月9万円ちょっとになった。
そのうちの5万ほどを毎月書籍購入費に充てたが、
最初に買ったのが『尊卑分脈』で、
翌月に買ったのが『公卿補任』だった。
(>確かにそうだったんですよ。ねこさん)

爾来30年、
国史大系は丈夫な製本なのでビクともしない。
たのもしや『尊卑分脈』

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