ぴあのさん☆ありがとう♪

可愛い生徒さん達がレッスンを通して心身共に健やかに成長していける様、お母様方へ☆

練習の過程を楽しもう♪

2014-05-18 | ピアノ
今日生徒さんから、「練習中、なかなか出来ないとイライラしていつも怒ってしまうの」という話を聞きました。
中には泣いたり、がっかりして「もう、今日はや~めた」って練習を放ってしまう子もいると思います。

早く上手になりたい気持ちの表れでもあるのですが
今日はレッスンで小学生にもわかる様に、『練習の過程を楽しみましょう!』というお話をしてみました。

♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆

●課題曲・楽譜を前にいきなり弾く練習をするのでなく、まずなんとなく楽譜を見てみることから始めましょう。挿絵を見て、曲のイメージをつかむのも良いです。
次に少し注意深く見てみると、同じメロディや伴奏の繰り返しがたくさんあることに気付くはずです。
すると、実際に練習する箇所は、思ったより少ない事が分かります。 (少し安心できますね!)

●次に声に出してメロディをドレミで読んでみます。なんとなく歌ってみるのもいいですよ。このとき読めない音符君はしっかりと数えて頭に叩き込みます(これが一番面倒くさい作業ですが、最も重要な過程です。)

●以上の過程をふんでから、少しずつメロディから弾いてみるのです。
いきなり最初から最後まででなく、少しずつ・ゆっくりです。2~4小節ずつくらいに区切って練習していくのが良いでしょう。

レッスンでは、なるだけこの過程がスムーズに出来る様に、私の演奏、ソルフェージュなどをおこなっています。

毎日少しずつ少しずつ出来る様になればよいのです。
昨日よりも今日、今日よりも明日・・と

慣れてきますと、「大体どれくらい(何分くらい、何回くらい)練習すると、このくらい弾ける様になるんだ」というのが分かってきます。
そして、自分なりのペース、練習スタイルが出来てくるのです。
そうなってくると、練習が嫌!という気持ちはあまり起きなくなり、むしろ楽しくなってくるのです

これが 練習の過程を楽しむ ということです。

脳科学では 『記憶は睡眠により脳に定着される』といいますが、ピアノの練習もそうです。
練習をして一つ寝る度に練習内容が身に着いていきます。

いくら練習しても出来なかった箇所が、一晩寝て翌日やってみたらスンナリ弾けたという事はよくあります。
ですから、少々できなくてもイライラしないで坦々と毎日練習する事が大切です。


♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆

ここでお母さんの接し方ですが、
子供の練習にべったり付き合って教えるのではなく、
しかし心は寄り添って、上手くできたときは共に喜び、出来ない時は共に悔しがったり励ましたり・・というスタンスでいて下さい。
決して「なんで何回しても出来ないのよ」なんて言うことのなきように!

幼い子供が毎日の練習を続けていくには、お母さんの協力が必要です。
中学生になっても、干渉が必要な時もあります。

共に笑ったり泣いたりしながら、何年も続けてやっと身につく技術です。
長い目であきらめずに、子供・お母さん・私の3者が共に育っていく事を願っています。

“楽しもう”という題名とは裏腹に 堅苦しい事を長々と綴ってしまいました