諸々雑記メモワール

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「食と人物」今日はどんな日4月5日カレー粉国産化に成功した山崎峯次郎,日賀志屋(現ヱスビー食品)創業

2015-04-05 15:25:14 | 日記

カレー粉の国産化に成功した山崎峯次郎,日賀志屋(現ヱスビー食品)を創業

 1903.6.11~1974.11.4

 

 大正期,カレー粉は殆どが輸入品で,その大半は英国製であり,その原料や調合割合は全然わからず,本格的なカレー粉の製造は国内では行われていなかった。ソース屋に勤務のかたわらカレー粉の製造の研究を行っていた山崎峯次郎は種々研究の結果,日本で初めて純国産のカレー粉の製造に成功し,1923年(大正12)の4月5日,浅草七軒町(現台東区元浅草1丁目)に,日賀志屋を創業した。

 「一日一日を賀(よろこ)び,志をたてて商売にいそしみ励む」の生活信条を屋号とした。1930年(昭和5)社運が,日が昇る勢いであるように,また鳥が自由に大空をかけめぐるように,商品が全国津々浦々まで行きわたるようにとの願いを込めて「太陽」と「鳥」を図案化したヒドリ印をその商標とした。翌年,ヒドリ印に「太陽=SUN」と「鳥=BIRD」の頭文字「S&B」を併記して商標とした。

 これがエスビーカレーの呼び名の始まりである。日本人の嗜好にあったカレー粉の製造に専念し,カレー粉の普及の基礎を作った。1949年(昭和24)「S&B」に因み,日賀志屋を「ヱスビー食品株式会社」に改称した。著書に『香辛料 1~5巻』『スパイス・ロード:香辛料の冒険者たち』『香辛料ーその歴史とカレー』などがある。昭和49年死去。享年71歳。