
2022年03月31日(木)(一食目)
ハシオカレー(ポーク)
緊急事態宣言中だった去年のGWに写真とか言葉とか映像とか木彫りとかを並べた個展を開催した
とてもたくさんの人が来てくれた
わけじゃないけど
ある種の覚悟めいたものを抱えてご来場くださった皆様には感謝しかない
否
感謝しかない
という言い回しが好きではない
感謝以外もたくさんたくさん感じ思い考えることがある
東京カレー散歩(@tokyo_curry_bbaz)という名義でInstagramされているお二人もその個展に来てくれてはじめまして
ソーシャルディスタンスという語感には納得しないまま
ある程度の距離を取って色々話した
マスク越しなので素顔すら知らないまま色々話した
そんな中で話題になったのが今日訪れた「はしおバザール」
以前は東京でお店をやっていたけれども店は閉めて長野県に移転再開の準備をしているらしい
東京カレー散歩のお二人が超気に入っていたけれども店が閉まってしまったので似ているカレーを探しているという話だったと記憶している
(違ったらすいません)
流行り廃りしがらむカレー業界(というものがある気がしているのはぼくだけかもしれないけど)からはそれこそソーシャルディスタンスが取れているお二人との話はおもしろい
SNSで流れてくる話題のカレーも非常に魅惑的だし
誰かが努力して仕掛けようとしている流れもとんでもなく素晴らしい
とは思うけど
そうではない流れだからこその心地良さみたいなものを感じられるおもしろい話だった
前置きが長くなりました
その はしおバザールが西新宿で間借り的な感じで出張販売に来るということで参りました
場所は西新宿五丁目駅の近くの裏通りの ワイン食堂 ルネット
割と自宅から近いし何度も通るエリアだけど初めて通ると街の表情が違うなーなんて思いながらたどり着く
ランチ開店して間も無く着いたけどルネットの常連さんらしきお客さんも はしおバザールの常連さんらしきお客さんもいらっしゃった
もうその雰囲気からしていい
常連さんには時間を使わないとなれないし
時間を使ったところで必ずしも常連さんになれるとは限らない
そんな常連さんからだからこそ漂わせることができる雰囲気がすごくいい
もちろん好ましいとは思えないお店と常連さんの雰囲気だってあるだろうけど今日のはすごくいい
むしろ ぼくのような興味本位の新参者は透明人間になりたいくらいで とにかく黙って座って浴びるように感じるすごくいい雰囲気
で お店の名前を冠しているしメニューの一番上に書いてあるからきっとこれだろうと思って ハシオカレー(ポーク)を注文
飴色玉ねぎの甘さと程よく奥まったスパイス感のカレーライス
鶏ガラスープも使っているらしい出汁感も程よいし諸々のコラーゲン的な物なのか乳化の産物なのか両方か はたまた別の何かなのか正体はわからなくてもいいんだけど滑らかな舌触りがとても印象的
語弊があるかもしれないけどヌルヌルしているカレーは珍しい
水溶き片栗粉のあの感じに似てなくはないけどあのジュレっぽい感じとも違うヌルヌル
豚肉の食感もホロホロのドゥルドゥルで食感からは味はしないのにおいしい!って感じる不思議
総合して感動的
遠い記憶だと池ノ上ら辺にあった(今はない)ゴッホというお店のカレーがこれち近かったかもしれないけど確かもっと甘かった気がする
というわけで
これと似ているカレーなんて絶対とは言い切れないけどそうそう無いと思います
と東京カレー散歩のお二人にはお伝えします
両隣に座っていらっしゃった常連さんが食べていたラムキーマもチラ見したらめちゃくちゃおいしそうだった
チラ見していたのはきっとバレてないと思う
バレていませんように
バレてたらごめんなさい
そんなわけで影響受けまくりで帰ってきて豚肉煮込みながらこれ書いてます
きっと今夜はポークカレーになりましょう
ごちそうさまでした