初老男のノンビリしたブログ

近所や周辺の事柄に対して、書き記して行きます。

足りないモノ探し

2018年01月20日 17時45分53秒 | コラム、ぼやき


人生は『不足している何かを探す旅路』だと感じたのです。
何かの自己啓発や、人生哲学では無くて、物語創作の肝です。
 
今日は著名人の講演会に行きました。
手馴れている人は、雑談でも筋が入った構成です。
上手だなと思うのです。
 
昔に芝居の稽古の足しに、アナウンス術を学んでいたから分ります。
主の技法外ですが、筋道が明確であるのは分ります。
アナウンス技法は訊ねる方で、補助です。
講演者は自己開示をしつつ、個性や主張を売るのが主です。
今風に言えば、プレゼンの一種です。
 
いったい何を売るのか?
 
この時に重要なのがドラマ性です。
格言の連発をするのが最悪なのは、要点の見えない話。
昭和の結婚式の祝辞を聞いている人には、理解できるでしょう。

平成の人婚式が増えても同じでした。
新郎新婦の親友から出る言葉も、要領を得ません。
何が言いたいのか不明だからです。
祝福の気持が大まかに伝わるだけマシですね。
でもそれだけ。
 
先に戻ってドラマ性です。
これは特に重要です。
自分の歩んだ道にドラマがあるのか?
そのドラマを聞かせると、聴衆が耳を立てます。

それと聴衆との共感性ですね。
身近であって遠くない話が含まれているのか?
 
そう考えて感じながら聞くと、話の面白さを分析してしまう。
自分の作家性が刺激されて、一般の人と違う捉え方をするのです。
ドラマには主人公の不足が必要です。
満たされている状態から奪うか、不足した状態から求めるのか。

そう考えて、タイトルの文字が浮かんだのです。
人生も嘘人生も、ドラマだろうと。
ドラマは変化です。
主人公がどの時点で変化を遂げるのか?

それがクライマックスです。
充たして終わるか、望み叶わずに違う物を手に入れるか?
どの様な主人公と、どんな結果が作品の良否を決めます。
著名人も転換点で、有名人に変身したのですからね。