TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

南アルプス その3

2015年10月10日 | Weblog
昨晩、千枚小屋に泊まった人達のほとんどが赤石小屋に入ります。
同じ顔ぶれが2日間も同じ釜の飯を食べ、同じ動きをすると話も弾みます。話すつもりが無くても話しかけられます(笑)。
あそこ良かったねーとか、いやキツかったとか、必然的にそういう話になります。
そして、いるはずの人がいないと『あの人どうした?』と心配するわけです。当然、今回のことだって登山者たちの心配ネタになっていたわけです。
僕は手前の小屋に泊まったと完全に思っていたので、さほど気にも止めませんでした。
ところが、このエリアでは無線で小屋同士でやりとりするので、様々な情報が入る仕組みになっています。
どうやら警告を無視(という訳ではないのでしょうが…)して、こちらに向かってしまった方がいるという情報が耳に入ってきました。暗くなったあの登山道は物凄く危険です。気温は氷点下なので、何かあって行動出来なくなると確実に生命の危険という事態になります。

夕食も終わり、その話がポツリと出ました。小屋自体は混雑しているにも関わらず、一角だけがあいている… つまりまだ到着出来ていない人がいるらしい。
夕食も完全に済んでほとんどの人が寝る体制になったときにあたりは騒然となりました。僕もすでに布団の中でした。
チラッと見ると、あっ!手前の小屋で泊まったとばかり思っていた方だ!
登山者の一人が言いました『今到着されたんですか?そういう登り方はなさらない方がよろしいかと思います』穏やかに的確にそこにいた全員の気持ちを述べてくれたように感じました。
『いや、皆さんに心配をかけてしまったことは申し訳ないけれど、私自身は全然焦ることもなく普通に歩いて来たのですよ』
…なにはともあれ、無事でよかったです。それぞれの立場から、言いたいことは多々あるでしょうし、様々な意見もあると思います。

今回の一件は記事にして良いかどうか迷いました。不特定多数の人が見る環境下でこのような記事はいかがなものかと。でも、自分自身に注意を促す意味でも、文章にしてもう一度おさらいしておきたかったのです。
遅れて到着された方も本当は心細かったと思います。実は僕も日没後30分間歩く羽目になった事があります。反省しなくてはいけないですね。
考えなおすいい機会になりました。

話を変えて気分を変えて、それ以外の出来事もお話ししましょう。
その4に続きます。
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