水上で滑った仲間たちと別れ、翌日の行動を検討します。
今シーズンは、バックカントリーも積極的にトライしようと決めていたのです。
僕はバックカントリーに滑走感は求めないようにしています。
なぜならば、ちょっとしたミスで死ぬから。
なので、身の丈にあったところに登り、ついでにスキーで降りてくるといった具合です。
よーし、蓼科の八子ヶ峰か菅平から登る根子岳にしよう。
この界隈は降雪量も少な目だけど、天気に恵まれる事が多いので天候による危険度は低いですね。
まさにこの日は登山日和です。
一方、菅平の奥ダボスからのアクセスで登れる根子岳は、バックカントリーと言えるかどうかと言うぐらいのレベルです。
八子ヶ峰もちょろっと気分を味わうには良さそうです。
短時間で済みますしね。
登山計画書を根子岳で書いて、やっぱりと思い直して八子ヶ峰にしました。
もう一度思い直して根子岳にしようと思ったのですが、新しく計画書を書くのが面倒になって八子ヶ峰に決めました。
女房にLINEします。
『明日のぼるね』
『それってバックカントリー?』
『ま、そうだけど』
『心配』
『じゃスキー場にするよ』
『はーーーい』
ま、降雪直後だからスキー場で今日のおさらいをするのもいいな。
スーパーで食材を買って、簡単な夕食を作ります。
食べながら、やっぱり行きたい…。
こんな時、女房は絶対ダメと言わないのです。
なので、逆に気持ちが引き締まります。
無理をしないようにしよう…。
ヨロヨロと車を走らせ、眠くなったら、すぐにパーキングエリアに入って冷気を吸ったり、仮眠したりします。
あれ?
なんかおかしいぞ?
やべー!
ミスった。
上信越自動車道に入りそこねました。
これは帰れという神のお告げかも…。
いつもはこんな時、あっさり諦める僕。でも今回は違いました。
吉と出るか凶と出るか。
高速を一旦降りて、自分への罰として高速料金を節約するため、下道で蓼科に向かうことにしました。
『あーぁ、遅くなっちまったな』
夜中の山道は慣れているけど、今夜は積雪もある。
それにしても降ったとはいえ、少ないなぁ。
午前1時、登山口に到着しました。
駐車場には蓼科山に登ると思われる車が1台、先に車中泊を決め込んでいました。
僕も寝床を準備してゆっくり寝ます。
目覚まし時計よりも早く目覚めてしまいました。
しばらくボーっとしていましたが、寒さのためやる気が失せそうです。
エンジンをかけて暖まりながら着替えることにしましょう。
ふと温度計を見ると、マイナス13℃でした。
車内は結露を起こし、凍結しています。ペットボトルのドリンクもシャリシャリです。
でも、僕の寝袋はマイナス30℃対応です。
寝ている間は寒さなんて感じませんでした。
のんびり準備を整え、お湯を沸かして食事をとります。
お昼ご飯はカップラーメンでいいや。
真冬はボトルにお湯を持つことが多いですね。
細かい作業をなるべく減らしたいですから。
スキーにシール(滑り止め)を貼って登り始めます。
あきらかに積雪量が少ないです。
稜線に出れば違うかな?
なんてことを思いながら登って行きます。
やがてヒュッテが現れ雪原が広がりました。
あぁ…。
やっぱりな。
ここは笹っ原なんだな。
埋まりきってないや。
踏み跡を外すと落とし穴のように雪が崩れ、笹藪にスキーが絡まります。
今日は滑れないな…。
それでも眺望は素晴らしく、登山と考えればこれもまたヨシ。
シールを外して滑走体制にしてみたものの、傾斜が緩くまったく滑っていきません。
苦笑いしました。
(画像は向かいにそびえる蓼科山です。)
その3へ続く。
今シーズンは、バックカントリーも積極的にトライしようと決めていたのです。
僕はバックカントリーに滑走感は求めないようにしています。
なぜならば、ちょっとしたミスで死ぬから。
なので、身の丈にあったところに登り、ついでにスキーで降りてくるといった具合です。
よーし、蓼科の八子ヶ峰か菅平から登る根子岳にしよう。
この界隈は降雪量も少な目だけど、天気に恵まれる事が多いので天候による危険度は低いですね。
まさにこの日は登山日和です。
一方、菅平の奥ダボスからのアクセスで登れる根子岳は、バックカントリーと言えるかどうかと言うぐらいのレベルです。
八子ヶ峰もちょろっと気分を味わうには良さそうです。
短時間で済みますしね。
登山計画書を根子岳で書いて、やっぱりと思い直して八子ヶ峰にしました。
もう一度思い直して根子岳にしようと思ったのですが、新しく計画書を書くのが面倒になって八子ヶ峰に決めました。
女房にLINEします。
『明日のぼるね』
『それってバックカントリー?』
『ま、そうだけど』
『心配』
『じゃスキー場にするよ』
『はーーーい』
ま、降雪直後だからスキー場で今日のおさらいをするのもいいな。
スーパーで食材を買って、簡単な夕食を作ります。
食べながら、やっぱり行きたい…。
こんな時、女房は絶対ダメと言わないのです。
なので、逆に気持ちが引き締まります。
無理をしないようにしよう…。
ヨロヨロと車を走らせ、眠くなったら、すぐにパーキングエリアに入って冷気を吸ったり、仮眠したりします。
あれ?
なんかおかしいぞ?
やべー!
ミスった。
上信越自動車道に入りそこねました。
これは帰れという神のお告げかも…。
いつもはこんな時、あっさり諦める僕。でも今回は違いました。
吉と出るか凶と出るか。
高速を一旦降りて、自分への罰として高速料金を節約するため、下道で蓼科に向かうことにしました。
『あーぁ、遅くなっちまったな』
夜中の山道は慣れているけど、今夜は積雪もある。
それにしても降ったとはいえ、少ないなぁ。
午前1時、登山口に到着しました。
駐車場には蓼科山に登ると思われる車が1台、先に車中泊を決め込んでいました。
僕も寝床を準備してゆっくり寝ます。
目覚まし時計よりも早く目覚めてしまいました。
しばらくボーっとしていましたが、寒さのためやる気が失せそうです。
エンジンをかけて暖まりながら着替えることにしましょう。
ふと温度計を見ると、マイナス13℃でした。
車内は結露を起こし、凍結しています。ペットボトルのドリンクもシャリシャリです。
でも、僕の寝袋はマイナス30℃対応です。
寝ている間は寒さなんて感じませんでした。
のんびり準備を整え、お湯を沸かして食事をとります。
お昼ご飯はカップラーメンでいいや。
真冬はボトルにお湯を持つことが多いですね。
細かい作業をなるべく減らしたいですから。
スキーにシール(滑り止め)を貼って登り始めます。
あきらかに積雪量が少ないです。
稜線に出れば違うかな?
なんてことを思いながら登って行きます。
やがてヒュッテが現れ雪原が広がりました。
あぁ…。
やっぱりな。
ここは笹っ原なんだな。
埋まりきってないや。
踏み跡を外すと落とし穴のように雪が崩れ、笹藪にスキーが絡まります。
今日は滑れないな…。
それでも眺望は素晴らしく、登山と考えればこれもまたヨシ。
シールを外して滑走体制にしてみたものの、傾斜が緩くまったく滑っていきません。
苦笑いしました。
(画像は向かいにそびえる蓼科山です。)
その3へ続く。