『はじめての文学~重松 清』
はじめての文学シリーズ。
このシリーズは、なぜだか気が進まずに、これまで手にしたことがなかった。
『文学の入り口に立つ若い読者へ向けた自選アンソロジー』 とあることが気恥ずかしいのか・・・
万人受けしそう作品を集めているような気がしたからなのか・・・途中に既読の作品が出てくるからなのか。
「卒業ホームラン」 「モッちんの最後の日」 「ウサギの日々」 「かたつむり疾走」 「カレーライス」
「タオル」 「あいつの年賀状」 「ライギョ」 の8編。
重松氏の作品は、実はこれまで読んだことはないのに、知っていた。 「カレーライス」
娘が6年生の頃、国語の教科書の音読で、毎日読んでいた時期があったから。
一月のうち、母親の仕事が忙しくなる1週間ほどを、父親が仕事を早く終え帰宅して、夕食を作り、
母親代わりになるという「おとうさんウィーク」。
その「おとうさんウィーク」を前に喧嘩をしてしまい、なかなか謝ることのできない「ぼく」。
勝ち負けじゃないって判っていても、「ぼくは悪くない。」で始まるお話は、素直に謝れない6年生の
ぼくの父親に対する気持ちが、よーく表れているように思う。
父親が思うよりずっと成長している6年生。それが知れることへの誇らしさと恥ずかしさ。
重松さんの文章は、身近な出来事を題材にしながらも、それが結構きわどかったりもしている。
「卒業ホームラン」は、スポ少に関わっている人なら、内情に苦笑いしながらも、一緒になって心を
傷めるに違いないし、「ウサギの日々」は、中学生時代を思い出したり、または自分の子どもの部活
生活を思って、くーっと心を掴まれる思いだ。
なんてことなく流れてる気がする毎日でも、こんな辛らつな思いも一緒になって流れているんだなー。
子どもを取り巻く普通の日々の中に、こんなにも題材が溢れている。
はじめての文学シリーズ。
このシリーズは、なぜだか気が進まずに、これまで手にしたことがなかった。
『文学の入り口に立つ若い読者へ向けた自選アンソロジー』 とあることが気恥ずかしいのか・・・
万人受けしそう作品を集めているような気がしたからなのか・・・途中に既読の作品が出てくるからなのか。
「卒業ホームラン」 「モッちんの最後の日」 「ウサギの日々」 「かたつむり疾走」 「カレーライス」
「タオル」 「あいつの年賀状」 「ライギョ」 の8編。
重松氏の作品は、実はこれまで読んだことはないのに、知っていた。 「カレーライス」
娘が6年生の頃、国語の教科書の音読で、毎日読んでいた時期があったから。
一月のうち、母親の仕事が忙しくなる1週間ほどを、父親が仕事を早く終え帰宅して、夕食を作り、
母親代わりになるという「おとうさんウィーク」。
その「おとうさんウィーク」を前に喧嘩をしてしまい、なかなか謝ることのできない「ぼく」。
勝ち負けじゃないって判っていても、「ぼくは悪くない。」で始まるお話は、素直に謝れない6年生の
ぼくの父親に対する気持ちが、よーく表れているように思う。
父親が思うよりずっと成長している6年生。それが知れることへの誇らしさと恥ずかしさ。
重松さんの文章は、身近な出来事を題材にしながらも、それが結構きわどかったりもしている。
「卒業ホームラン」は、スポ少に関わっている人なら、内情に苦笑いしながらも、一緒になって心を
傷めるに違いないし、「ウサギの日々」は、中学生時代を思い出したり、または自分の子どもの部活
生活を思って、くーっと心を掴まれる思いだ。
なんてことなく流れてる気がする毎日でも、こんな辛らつな思いも一緒になって流れているんだなー。
子どもを取り巻く普通の日々の中に、こんなにも題材が溢れている。
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