奈良県での出来事日記

青息吐息の老人が、奈良行事も交えながら、日記を投稿しますね・・(^◇^)

聖霊院とはどんな建物?・・(^-^)

2018-09-01 12:05:46 | 奈良まほろばソムリエ

こんにちは・・(^-^)

大雨がやっと止みましたね?

法隆寺の中でも聖徳太子と最も関係が深い建物が聖霊院があります。

金堂と五重塔を囲む回廊の東隣にある聖霊院は、法隆寺の中でも特別な場所です。 

というのも、ここは法隆寺を創建した聖徳太子を祀った伽藍だからです。

太子薨去500年の年の1284年(弘安7年)に建て替えられたという神殿づくりの建物の中には、黒漆で仕上げた大きな厨子が3つ造り付けてあります。

そのうち真ん中の厨子におさめられているのが、聖徳太子像です。

太子34歳もしくは45歳のときに勝鬘経を公演された姿、あるいは、摂政の姿を表したものと言われますが、重要な神事の際に用いる冠、巾子冠(こじかん)を頭にいただき、儀式用の笏(細長い板)を両手で抱く束帯姿は、表情1つとっても静謐かつ威厳に満ちていて、見る者に深い感動を与えます。

太子像を納めた厨子を左右からはさむ2つの厨子には、太子の長男山背大兄王(やましろのおおえおう)や弟の殖栗王(えぐりおう)、太子の師である高句麗の僧、慧慈(えじ)法師など高貴な人々の像がおさめてありますが、こちらは太子像とはうってかわって表情豊かで穏やかな笑顔が、見る者の心を癒します。

ただし、残念ながら、平常、これらの厨子の扉は固く閉ざされていて、誰も中を見ることはできません。

そして写真も写せません。

扉が開かれるのは、正月元旦の朝と太子の命日である3月22日からの3日間だけです。

この大使の命日の際にはお供え物も変わっているので一度見る価値はありそうですね。

聖徳太子に強い関心を持つ人なら、ぜひともこの3日間に訪れたいものです。

聖霊院の前では、鏡池が水をたたえています。

明治の昔の頃はこの池のほとりに茶店があり、ここで休憩した正岡子規が即興で詠んだのが、あの有名な俳句です。

「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」

だけど、この歌は、東大寺の鐘を聞いて作ったという説もありますね・・(^-^)

マリア猫も家の中で怖がっていますね?

今日も良い日でありますように・・(^-^)


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