我が家から一番近いコンビニ、ローソンが今日の18:00をもって閉店する。
ローソンの店長ご夫婦は、我が家がココに越して来た10年前、
初めて話せた近所の方で、実はYUKO個人的には
約20年前からお世話になっているコンビニだ。
震災時には、この地域にも震度5強の揺れがあり
そこから今日に至るまで、この地域の人々は休む暇も無く働いている。
もしくは、働きたくても電車が止まったり、計画停電の影響で
地域の企業が休業に追い込まれる中
会社を休まざるを得ないご主人に変わって、家計を支えるべく
パート時間を、震災以前より増やして働いている主婦が大勢いる。
憤りを抱えながら混乱の中で、逃げる事も出来ず職場に立っている。
中には、否応無しに幼い子供を家に1人留守番させなければならず
計画停電で真っ暗の家で1人、余震に怯えながら布団にくるまる我が子に謝りながら、
それでも次の日も次の日も職場に向かうお母さんもいる。
つまり、都内近郊のこの地域では、それだけ
『共働きでなければ生計が成り立たない』のだ。
つまり、『どうしよう。怖い。』などと
立ち止まって悩んでいる暇も、考えている暇も無いのが現状だ。
そんな中、ローソンのご夫婦と、10年来お店を支えて来た従業員さん達は
世の中が、ニュースに右往左往し放射能に怯えていても
いつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれていた。
震災後、10分で店の棚を元に戻し、今の今まで、24時間、休まず、ずっと。
一方で、震災後、日に日に店内には商品が少なくなっていった。
周りのコンビニでは、世間の動きに比例して一時的に少なくなる種はあっても
日を変えれば補充され、通常の様相を取り戻しているにも関わらず
どうして、このお店だけ品薄が加速して行くのか...。
その理由が『被災地への支援を最優先にしていたから』だと言う事を
今日、初めて知った。
余震があっても計画停電があっても
テレビを見る暇もなく働きながら、その笑顔の裏で
お店に出せば売れる商品を変わりに被災地へ送っていた。
無論、節電もいち早く行っていた。
(都心の店は、この状況にあって何故あんなに明るいんだ?
店頭のモニターを消してなんのアピールだ?)
そして、
ローソンは今日、閉店する。
この街が、まだ何も無かった30年前から
街を見つめ、発展を見守り、地域に貢献し、
子供達の行事に尽力し、
しかも、私たちと10才しか離れていない店長ご夫婦にも
まだ学生を含めた4人ものお子さんがいる、
そのローソンが無くなる。
こみ上げるのは、感謝なのか切なさなのか。
今、言える事は、彼らから学んだ多くを無駄にしてはいけないと言う事だ。
働け。
稼げ。
人々のために。
日本を潰ないために。
ローソンのご夫婦が黙って、笑顔で示してくれた「道標」を
ちゃんと歩くんだ。
さいたまスーパーアリーナに行って来ます。
しっかりとレッスンをして来ます。