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「宇宙教育指導者セミナー」in 鳥取(佐治アストロパーク)

2013年09月09日 10時51分53秒 | インポート

 表題のように「宇宙教育指導者セミナー」が、鳥取市の佐治アストロパークを会場に開催された。

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 佐治アストロパークは“故郷創生”で建設された施設のようで、建設時はまだ佐治村だった。メインに103cmの反射望遠鏡を設置してある施設で、附属にコテージ(150mm程度の反射望遠鏡付き)が4棟ある。

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 建物はこの施設の本館である。屋上手前は「太陽望遠鏡」で、奥が「103CMの反射赤道儀」である。

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 上の写真は我々講師が宿泊したコテージであるが、この施設にはペンションが併設してあり、“指定管理者制度”で民間が経営している。食事は総てこのペンションで摂ったが、料金が高かった。「これで営業できているのだろうか?」と思いもしたが、翌日のセミナーに参加しない方が宿泊されていたので、それなりに稼働しているのだろうか。

 加えてこの施設へのアクセスは、公共交通機関は全くない。自家用車で行くか、JR智頭駅でタクシーをつかまえるか、それとも鳥取駅近辺でレンタカーを手配するしかないようだ。出来た時から「漆黒の闇の中で天体観測が出来る」との評判ではあったが、環境は正にその通りである。私は7~8年前にここで開催された「JAXAタウンミーティング」に参加した時に一度訪れているが、車で行っても大変な場所であった。

 前日はプラネタリウムでプログラムを鑑賞し103cmの望遠鏡本体を見せてもらったが、残念なことに外は雨でドームを開閉することは適わなかった。同じようにコテージの望遠鏡も使えず、夜間は二人の講師と会場責任者を交えて4人で打ち合わせをするだけで終わった。

 二日目も雨だった。施設は9時解錠ではあったが、事前準備で8時半過ぎには会場へ入ることができた。参加希望者は当日の受付分を入れて51名、盛会なセミナーとなった。開会行事は9時45分から開始され、地域主催者として天文台の副館長の挨拶を受けた。その後、私がオリエンテーションとして10分ほど本日の内容や流れ、セミナーの目的を話して本日の第一講座へ移った。

 第一講座は、的川先生のDVDによる講義であった。

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 約1時間のDVD視聴を終えて、休憩の後第二講座となった。第二講座は鳥取大学の三浦先生からの話で、「本物体験」として研究者の話を聴いてもらった。

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東京大学の卒業なので宇宙研や内之浦に関係されていたようで、その辺りからの話を伺った。フロアーの参加者にはDVDも三浦先生の話も、概ね好評であった。

 昼食時間を挟んで午後の講座。午後は一方的な座学に終始したが、内容としては二つ「リーダーの在り方と子ども理解」と「危機管理・安全教育」である。13時15分から一コマ目の講義で始まった。

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 この講義の中では、グループワークとして初めて個々に「ペットボトルロケット(水ロケット)」を制作してもらい、指導者としてどこに、どんな場面でどう指示を出したり説明や援助をするか等を考えてもらう流れである。だが、思惑とは違って制作に集中する傾向が伺えた。今後への課題であろう。

 二つ目の講義も順調に終えたが、講義時間は総て講師が使ってしまい質疑の時間が取れなかったことも今後へも課題であろう。

 16時35分に午後の講義の総てが終わったので、休憩なしに閉講式を開始した。閉講式では「主催者側=JAXA宇宙教育センター」を代表して、私が謝辞を含めて10分程度挨拶をした。「SELの終了証」を手にしても、その後社会教育の分野でなかなか役立てていただけていないこと、宇宙教育センターやYACの事業に積極的に協力して欲しいことなどをお願いした。約7時間の本日の「宇宙教育指導者セミナー」が無事、盛会裏に終えることができ、安堵しながら帰路に着いた。西ぞらには「細い三日月」と「土星」が明るく輝き、日没の赤銅色に輝く空を追うように車を走らせた。


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