家族が増え、子ども用の椅子を頼まれてつくることになりました。
子ども用の椅子といえば、骨組みは金属のパイプで、それに可愛い絵が描いてあるビニール製の座板が取付けてあるような感じのものが市販されています。
そっちの方が値段も手頃で、軽くて丈夫、文句のつけようがありません。
でも、あえて木製でシンプルな感じの、しかも塗装を施さない無垢のものをつくろうと思いました。
「さて、何を真似てつくろうかなー…」
しばらく考えて、小学生の頃に学校で使っていた木の椅子のミニチュア版で行くことに決めました。
「座面の高さはこれくらいかなー…、幅は… 」
など、座った姿を想像しながら楽しんでつくりました。
材料は座面以外は杉の角材。家の裏の垣根を作った時の材料の余りです。
だから、製作費0円。
いい響きです。
木を組むときのホゾ穴は、垣根の部材を組む際に何度も彫ったのでバッチリです。
使っているうちに緩みが出ないようにと、木ネジで留めているのですが、ケガしないようにネジの頭は木のダボを打って見えないようにしています。
つくってもう1年以上経ちますが、まだ使ってもらっています。
…嬉しい限りです。