SOS.TV.JAPAN

ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

心を燃やす聖書の預言 第19回 ソン・ケムン

2017年04月26日 | 日記

白い雪が降り積もったある冬の日、カンウォンドの深い山の中へ、2人の人が訪れました。年配のアメリカ人と、韓国人の青年でした。雪の中をかきわけてしばらく谷間をたどり、ついにあるお墓の前に立ちました。年配の人が青年に言いました。「ここがお前のお母さんの眠る場所だ」。そして27年前のことを語り始めました。 

 

朝鮮戦争の時、激しい戦闘が続く中、ある米兵が後退しながら深い谷間に身を潜めていたところ、突然変な声が聞こえてきました。それは赤ちゃんの泣き声のようでした。あたりを探すと、泣き声は雪の中から聞こえてきました。助けようと雪をかくと、彼は驚きました。若い女の人が、赤ちゃんを抱いたまま死んでいたのです。しかもその女性は、雪の中で服を一枚もつけずに雪の中に埋もれていたのです。 

 戦闘から避難していた母親は、深い谷間に閉じ込められ動くことができなくなり、

息子を助けるために自分が着ていた服を全部着せて、子供を抱きしめながら凍っていたのです。その姿に心を打たれた兵士は、丁寧に母親を葬り、母の胸で泣いていた赤ん坊を息子として育てることにしました。「その兵士が・・・私で、泣いていたその赤ん坊が・・・お前なんだ!」

 長い年月が経って、子どもが大きくなり青年となったので、アメリカ人の父親は埋葬した青年の母の墓を訪ねてきたのでした。その話を聞いた青年は、降り積もる墓の前にひざまずきました。青年の頬から熱い涙が流れ落ち、膝の下の雪を溶かし始めました。 

しばらくして青年は立ち上がり、自分が着ていた服を脱ぎ始めました。ついに裸になった青年は、墓に積もった雪を丁寧に払い、自分の服をまるで母に着せるように、そっと墓を覆いました。そして こらえきれずに泣き崩れました。「お母さん! お母さん! その日、どんなに寒かったでしょう。僕を救うために、その愛で包んでくれたのですね。お母さん! なんて偉大なのでしょう。誇らしく、いとしいです! せめて夢の中だけでも・・・、 一度だけでも会えたら・・・」。

これは実際にあった話です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。