天地わたる手帖

ほがらかに、おおらかに

優勝せよ栃ノ芯

2019-05-18 05:49:09 | 格闘技

6日目の栃ノ芯対逸ノ城戦。右、栃ノ芯


大相撲夏場所6日目、栃ノ芯が逸ノ城に勝って6戦全勝とした。
強い。大関に上がった場所の覇気と活力に満ちている。真っ赤になった渾身の引き付けに見る者も興奮する。こんなに強いのになぜ先場所8敗もしたのかと思うほど。相撲はままならぬ。
鶴竜も6連勝したがきのうは悪い癖のはたきが出て土俵際逆転で勝ちを拾った。
大関二人がていたらくゆえ、栃ノ芯と鶴竜の一騎打ちとなりそう。また、そうなってほしい。二人がぶつかるまで負けてほしくない。(と言っていると負けたりする……)

あとおもしろいのが炎鵬。
きのう解説をした舞の海さんとほぼ同じ体格で動き回る。168センチ、99キロ炎鵬が187センチ、178キロ矢後にくいついて右前みつを引いてひねり倒した。鮮やかであった。
小兵力士の出し投げは大相撲の醍醐味。舞の海さんは出し投げがなかったそうで代わりに内掛けとかの足技を使ったという。
舞の海さんが炎鵬に足技がないのを指摘するとやはり解説の錣山親方(元寺尾)が、出し投げは体を密着していないからできるのであり、足技は体を密着していないとできない技と解説し、舞の海さんが大きく頷いた。
錣山親方は風貌もいいし頭もいい。かっこいい。舞の海さんとのやりとりは深みがある。
舞の海―北の富士とはまた違った玄人受けする解説で味わいが出るいいコンビである。

心配なのが休場した貴景勝。
右ひざ内側の靱帯(じんたい)損傷で全治約3週間という。重傷でなければいいが下手をすると致命傷になりかねない。靭帯はやばい、骨折のほうが治りがはやい。
長引けば大関を落ちた照ノ富士になってしまう。東三段目49枚目で2戦2勝の照ノ富士、体が万全なら筍のようにぐんぐん上がってきてまた関取になるであろう。素質が凄いから期待する。
一方、貴景勝にはそうなってほしくない。
白鵬がいないこの隙に御嶽海が大勝ちして大関に駆け上がるチャンスなのだが彼は後半息切れして8勝止まりが多い。これを克服できるか。

勝ち負けの世界は辛い。見るのとやるのとではえらく違うだろう。

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