つれづれなるままに

どこにもなさそうで どこにでもあること

音で読む

2005年05月22日 23時26分53秒 | Weblog
内言の話。

人は、口に出さずとも、心の中でいろいろしゃべっているものである。
それを心理学用語で内言という。

それは、誰しもやっていることだろう、と思っていた。

そうしたらである。一番近くにいる人がやっていなかった!

うちのだんなは、内言がないらしい。
トラックバックした、コラム?で発覚したのである。

コラム中では、知人に「文章を書くときはその響きにも注意して書け」
ということを言われたのだが、どうも分からない、と。
それを読んで、
私が「えー?文章を読む時に、その言葉の響きも考えろってことでしょ?」
「心の中(頭の中?)で声出して読むじゃん!」と言うと、
だ「いや、頭の中で読まない」と。

はいー???

突き詰めてみました。

普段から、「今日は”塊”(注:某プレステゲーム)の歌が頭から離れない」
とか、何とか言っているので、頭の中で音を鳴らすことはできるようだ。

思考として、頭の中で考えることもあるようだ。

でも、その時に心の声はないんだって。
音ではないらしいのだ。”認識”であるらしい。
文章を読む時にも同じく、音としては読んでいないらしい。
すぐに、”認識”レベルにいくらしい。

ここまで聞いて、ちょっと分かった気がした。

彼は、文章を読む、というよりはパッと自分の頭に移して、写して?いるような。

ちょっと分かりにくいので、私のやり方(一般的だと思っている)
を記述してみると、

私の”読み方”としては、①文章をまず自分の声で読み、
②それから言葉の意味が認識される。
読むのは運動。認識は思考。

だんなは、この①をすっ飛ばして、②に行っているようだ。
彼の頭の回転の速さは案外ここにあるのかもしれない。
でも、初めて知りました。
内言がない人がいるってことを。心の声のことを”内言”として心理学で教わった時に
あぁやっぱ皆にもあるんだなぁ、研究もされてきたんだなぁと感慨を抱いたが、
逆にない人もいるらしい。これは、研究対象になるな!

んー、でもそうすると、日常で物語とか詩とか面白くないだろうなぁ…
文章のリズムとか音とかを楽しむやつ。
だって、言葉が意味としてすぐ、頭に入ってきちゃうんでしょ

何か、楽しみがちょっと少ない気がするなぁ…

彼はSF小説が好きなのだが、それも認識しているのだろうか??
今度この辺も聞いてみよ~

直感的で文章を読む野性派なのか、
音として読むというまどろっこしい段階を飛ばす天才なのか
隣にいても違うもんです。

私の陥る、
読んでいるけど、他のことに気がいっていて
頭には入ってこない、というのもないらしいよー
「あー、今読んだけど、意味全然頭の中に入ってこなかった…」
と繰り返し読んだりとか。私はよくするんですが。

ゴーストの仕事も、そしたら、文章の構造を分析して
(よく出てくる言葉の回数とか、助詞の使い方とか)書いてたんだろうなぁ。
文章のリズムをみて書くんじゃなかったんだなぁ。
そりゃ、精巧な文章ができるだろうなぁ。すごいなぁ、機械みたいだなぁ。

ん、彼に対して時々冗談で人間じゃなかったりしてとか、地球人じゃなかったりして
とか言って笑ってたりするんですが、
ホントにロボットだったら、どうしよーー!!