つれづれなるままに

どこにもなさそうで どこにでもあること

会津若松のたび

2006年01月29日 20時05分58秒 | Weblog
会津若松の話。

前回からの続き。喜多方でだんなは仕事を済ませ、
夜は、会津若松へ移動して、山の方のホテル、東鳳へ。

ついてみるとこのホテルは、
町の結婚式場にもなっているような大きなホテル。
豪華でキレイ。

そんなホテルの、
だんなはしきりに、すごいすごいと言っていて、
一方私はプランに入ってなかったっけ?と思っていたのだが、
タワー棟の部屋へ案内される。
確かに、棟の各フロアには5部屋ずつしかないようだし、
部屋に入ってみると、洗面所は2つ並んであるし、
応接セットのある空間も別にあるし、

ゴージャスに言ってみると、
「離れのスイート」

という感じのいいお部屋を使わせてもらってうきうき。

夜は
じゃらんで”フレンチプラン”を頼んだので、ちょっと豪勢に。
ホテルのエレベーターを上がって高層階へ。

これがまた、他に飲み会の人々がいたからかどうか、
個室に通してもらって、結構広い空間に2人のみ。
ガラスの向こうには夜景もみえて、お料理も美味しく大満足♪
デザートになると、途端に真剣な目になる私。
「あ、職人の目になってる!」と言われながら、
何を使ってるか、とか素材をどういう組み合わせにしてるかとか楽しむ。

よく、勉強し始めると、外のが今までのように単純に楽しめなくなると
言いますが、私はお菓子の勉強を始めて、
いろいろ楽しむ視点が増えた分、今までよりお菓子を楽しんでおりますよ☆

温泉の大浴場もいい感じで、
あがった後、珍しくレディボーデン(だんなのお気に入り)の
自販機があったので、アイスを買ってまたウキウキ。

だんなは仕事も終わり、(部屋でもちょっとしてたみたいだけど)
ホテルを堪能して、
「ホントいいホテルだったねー」と言い合いながら、
(東鳳は、この時期だからか、お値段も手ごろでした。
おすすめなホテル。
会津へ行く時はまたここにしようかな、と思うくらいの)


そして、朝から会津若松を観光。
まぁ、とりあえず会津若松城を見とく。
いつものことだが、だんなは広いところでケーナを吹きご満悦。
私は、いーい表情の雪だるまを見つけて激写。
会津名産の起き上がり小法師に見立てたものらしいですよ。

ほんで、

私の今日の目的は、昨日買えなかった日本酒と、「田楽」!
ガイドブックに美味しそうに載っていて、
今まで福島に来るたび来たいと思っていたのに一度も叶えられなかった
思い入れのある田楽!
だんなは会津塗りが見たいらしい。
とりあえず、駐車場があったので酒蔵に置かせてもらって、
日本酒を試飲しまくり(主に私)2本買い込んで、
いよいよ田楽へ。

味噌やさんだったんだけど、これが!
カウンターに座って待っていると、
おかーさんが味噌をたーっぷり塗って、目の前の囲炉裏であぶってくれる。

外の寒さで冷えた体が暖まる。

こんにゃくは白味噌とゆず味噌、もち、ご飯をまるめたもの、にしんには山椒味噌、里芋も美味。この里芋が、いつも見るのとちょっと違うしろーい里芋で、
(いつも食べているのは、ややグレーがかった色のお芋)
だんなは何だかこの里芋をいたく気に入った模様。
「うまっ」を連発していた。 
と、ここまでの5本の段階で結構おなかはいっぱいだったんだけど、
どうにも我慢はできなくて、ソーセージも追加で頼む。
味噌を混ぜ込んだソーセージをあぶって、油がちょっと落ちて、
ジュージュー音を立てるのも、また良し。
大満足♪

田楽、このお店はあぶってもらっている間、おばちゃんの雑談をBGMに
待つのも楽しいし、
串をもらってからアツアツをはふはふ言いながら食べるのも楽しいし、
美味しいし、言うことなし!
行く先々、これは家でできそう、とかどうやったら家でできるかな、とか考えるだけど、
家ではこれは無理!!
 
あまりに楽しいので、家の鍋会とかでもやりたいと強く思って
一瞬七輪とか買ったら焼くくらいは行けるかなと思ったが。

だんな、囲炉裏のおけるひろーい家を買ってくれーー。

田楽を堪能した後は、だんな希望の会津塗り。
お店の外には工房もあり。
ここも、相変わらずお客さんがいなくて、
入っていいのかご店主に尋ねつつ見学。

展示の方は、赤、黒の、お椀やおぼんや重箱など。
つやつやしてて、色味が深くてキレイ。 
中学だか高校だかの教科書に載っていて、
好きで繰り返し読んだ、谷崎「陰影礼讃」を思い出した。
静寂の中、灯りも行灯かなんかの灯りだけで、
そんな空気の中、味噌汁がお椀の中でジーっと音を立てる。
と、そんな場面があった。(記憶では)

お値段も結構張るので、「もうちょっと年を重ねて、
余裕ができたら買うのもいいかねぇ」と言ったら
「家の中が統一できなくなりそーだ(笑)」とか返されながら
目の保養もでき。

会津を後にする。

東北道を南下するんだけど、途中雪。
実家の母から「関東雪みたいよ」というメールをもらいながらも、
だんなの”晴れ男”に期待して「帰ったらいつものように晴れるさ」
と、甘くみていたのだが、
高速の上では、途中吹雪いたりして視界が悪くなりながら何とか帰る。
帰ってきたら、
関東なのに、東北だ。

高速を降りて、東京に入っても白い。
東北仕様のスタッドレスだったから、「雪?おっけー♪」
と地面に関しては、やや余裕をかましていたのだが…

雪が降っているのと、車内の暖かさで側面のガラスが曇って
視界が悪いのと、相変わらずな目黒の一方通行にやられる。
一度なんか、ナビ子さんの通りに進んだら、
商店街に当たって通行止めで、
犬の散歩のおばちゃんに邪険にされながらも、バックしてからがら抜け出る。

地面も…スタッドレスなら余裕…なのだけど

レンタカーを返して、
家までの帰りの自転車でこけそうになった(笑)
前の車輪と、後ろの車輪が違う方向を主張します、どーしたいの!?
雪に降られながらよろよろ2人で家へ。

でも寒かったけど、かなり満足度の高い今回のたびでした。

喜多方のたび

2006年01月29日 19時44分24秒 | Weblog
ちょと長くなり過ぎたので、トイレ行きたい人は
行ってから読むのがおすすめ。

喜多方の話。

だんなから、バトンのように渡され、はなはだ面倒くさいと思いながらも
(書くのを期待されると途端に書きたくなくなるあまのじゃくな性格)
書きますよ、はい。(実はほくほく!?)

だんなの出張にくっついて、喜多方へ観光ー。
1月になってから、出張についてこないか、言われたもんだから、
いろんなしがらみを捨てて一路北へ。
レンタカーは楽だなぁ。ほんっとーに何もしない気ままな観光モードで、
道中レンタカー内はほぼ寝倒す。ごめん、仕事のだんな…。
でも運転がうまくなったせいか(持ち上げとく)、起きていられないんだよー

といことで、起きたらそこは喜多方。
もちろん、昼はラーメン。2人で喜多方のしょう油ラーメンを食す。
余談だが、私たちやその他ある仲間たちは、
年に1回は必ず福島入りしているので、ラーメンもガイドブックに載っているのを
結構回っている。今回は、チャーシューがうまい、というまつり亭という店に。
うん。チャーシューが美味。スープも普通に美味しい。

いや、ま、しかしすごい雪ですな。
雪を溶かすために駐車場の端にパイプがあって、”ぴゃー”って感じで何本も
水が流れているですよ。
気をつけないと、水がはった地面でクツに水染み込んできそうだ。

そして、昼食が終わった時点で、だんなは勤めに向かうのです。
私は、喜多方の駅前でぽいっされて、一人旅に出るのです。
(なーんて書くといろいろ言われそうだが)
道中、寝ながらも、ガイドブックで喜多方の町の情報を仕入れていたのだが、
蔵の町とのこと。

と、言うことで、
「いろんな形があるという蔵を見つつ、
道中やたらと、日本酒の看板があったから、日本酒が美味しいのか、
酒蔵を見て、時間もてあましたら、蔵の喫茶店に入るか。
まぁ来る途中にカラオケもあったから、最近かなりなまっている発声の練習でも
しててもいいなぁ…」

時間つぶし感アリアリの、
私にしては珍しい無目的な町歩き。

いつもは、ガイドブックしっかりチェックして、
余すとこなく見るぞぉーーーおーーっ!!というファイターな感じで町を歩くのだが。
人がいないと案外その辺ゆるいのかもな、私。
もしかしたら、人といると、楽しませようとかいうウケ狙いな
いや、ツアーコンダクター的な発想でいろいろ調べてる!?

閑話休題。喜多方の町に戻りましょう。



…さすが、東北。道路には雪が積もっていて、容易に歩けませんよ。
「あまりこんな中歩いてる人はいないなぁ。やっぱみんな車で移動するのかな、
この辺の人々は。」
などと思いながら、すれ違う人もあまりいなくて、「気を遣わなくていいやぁ」
という感じで、てくてくと駅前から市内に入っていく。
てくてくてく。

歩くんだけど、”見どころ”と言われるところはことごとくしまっているし。
味噌だか醤油だかの工芸館には「冬季休業します」
ある店なんかは、明かりがついてるんだけど、自動ドアの前に立っても開かないし。
「オフシーズン…」

町の公共トイレって書いてあるから、使おうと受付のお姉さんに声をかけたら
「すみません。今ちょっと壊れてて…」
と言われるし。

「こりゃ、夏は栄えてるのかな…?」という思いをひしひしと。


でも、こういう”普段着な”感じというか、
そこまで商業商業してない方が好きな私としては、ある意味居心地いいですよ。
気を遣われなくてよいよい。

博物館、美術者系ではかろうじて(?)開いていた、
篆刻や書の工房を見せてもらって、市外マップも入手。
今まで片手に持つには重くて、あまり見ていなかったマップを初めてようく見る。

端から端が分かったので、ゆるゆると。てくてく。

途中、酒蔵を見つけてもある個人商店に入ったのだけど、
お客が他におらず、ご主人に「いらっしゃい」と声をかけられ
ちょっと気まずく。(今買っても重いから、買わない冷やかし客なので)
さらりと見て、店を後にする。

蔵の喫茶店は、商店街の通りの、栄えている範囲内では一番北のところ。
入ろうかと通りの反対側から見てみたんだけど、
値段が分からない感じだったり、東京の方みたいにドアがガラスでなくて
外からのぞけない感じに威圧され、入るのやめ。
北の端まで来たので、かつ今いる商店街は割と町の西よりにあったので、
今度は東に向かって町を横断。

注)私の北=地図で上。本当の北かどうかは分かりません。

途中ガイドブックにも乗っていた和菓子屋さんがあったので入ってみる。
個人宅みたいに、庭を通って本宅までたどり着く。
中には、きんつばを焼いているスペースもあって、
お茶をいただけるスペースもあって、結構広い。
販売のおかーさんが2人。焼くおかーさんが1人。
ぺちゃくちゃと、雑談をしながらやっていらして、イイ。
ガイドブックおすすめの小まんじゅう
(親指と人差し指でわっかを作ったくらいの大きさ)を2個と、
実家のおみやげにしてみようかと、初、和菓子屋さんで売っている「ゆべし」
を購入。外に出てみたら、
他のおにーさんおねーさんのカップルお客も入ろうとしていて、
観光客は他にもいるんだな、と思う。

和菓子屋さんを出ると、この通り沿いにラーメン館というのがあるらしいので、
迷うことなく向かう。
ラーメングッズとか、調理器具とかあるって書いてあるけど
何があるんだろー♪
観光用っぽいキレイな平屋の広い建物。ラーメン館。到着。
相変わらずお客さんは、他に子連れのおかーさんのみだけど。

ドンブリとかレンゲとか、キーホルダーとかもあり。
(今思うと新横にあったラーメン博物館のおみやげコーナーと同じような感じ?)
「珍しいものみっけ!」と思って嬉しかったのは、
初めて見た”手巻きラーメン”
細く切る前のラーメンの状態で、生地がまいてあって売っている。
これは面白い!
ラーメン2人分買って、スープ1購入。
自分でもこの機会にスープ作ってみよっかなと思って。
おまけで、賞味期限がやや近いという(いや1週間もあれば充分ですおかーさん)
辛めのラーメンをもらって、ほくほくと店を出る。

和菓子とラーメンの嬉しい重みを感じながらそのまま東へ。
その先にはヨークベニマルという、恐らくここら辺の人は、
大きな買い物みなそこへ行ってするであろうというスーパーがあって。
何か違うかなーというのを探しに。
向かう途中、高校の下校に遭遇。共学の高校の帰り。
すれ違っていると、時々振り返られる。

そーか、そんなに美人ー!?結構ばっちり口紅引いてるしなー今☆
などとおバカなことを思いながら(思うだけならいいじゃんー)
真相は、なぜこんなとこで、一人歩き? 観光ってシーズンでもないでしょ…
だろう。

まぁいいのだ、そんな風に考えると暗くなるからな。
ベニマルに着いたは着いたが、珍しいものもなさそうだったので(国内だし!)
スルー。
その先にお菓子やさんがあったので入る。和菓子と洋菓子の売っているお店。
ここでお茶をして、ケーキを食べてもよかったのだが、
そろそろ夕方になって、今回メインのホテルでフレンチ(宿泊セットの)
に響きそうなので、ちょこちょこ試食のみにとどめておく。まぁまぁ。
基準に、伊東の旅行の時に食べた、町のお菓子やさんのケーキ
(いーい仕事してたのですよ!)
があったので、まぁそれよりは、な…と思いつつ店を後に。
中の、ケーキを待つ間(包装を待つ?)タダでお茶できるコーナーがあったのは
とっても嬉しい。
後で車で移動して見たらチェーン店らしかったので、
チェーン店なら普通にこのくらいかな。  
(クリームが安価なものに感じたのだ。いや食べたのは、おみやげ用の保たせる
やつだったし生ケーキを食べた訳でないから何とも言えないな…実際は)

で、お菓子やさん出た後も、もう夕方なんだけど、
だんなから連絡はないので、先に見えたカラオケに入ろうかどうしようか迷う。
一人で入るのは初だし、他に入ってる人がいるか分からなかったし…。
でも発声練習はしたいし…で。 
でも入っても、すぐだんなから連絡あったらもったいないし、で
とりあえず「どう?」というメールを書いている最中に、TELあり。
「おわったーー」と。カラオケはちょい残念だが、ベニマルで待つことにする。
ベニマルを見てみると、ラーメンの棚が異様に充実している。
何もついてない麺のみのも2,3種類売ってるし、スープの袋のみとか、
具とか、1コーナーになっててびっくり。さすが喜多方!

そんなこんなで、結果的に非常に私らしい、
食べ物(のみ!)を追う旅もここで区切り。

続きはだんなと合流して、ホテルフレンチプランですよ。会津若松へ。