冗談じゃ、冗談!」慌てるジョセフ!! 手を止める承太郎。「悪かった。ちょっとふざけただけじゃ」ハーミットパープルを出して見せるジョセフ。「正真正銘ワシよぉ! ジョセフ・ジョースター、1920年9月27日生まれ、妻の名前はスージーQッ! 趣味、コミック本集め!」「1981年、映画類猿人ターザンの主演女優は?」「ボー・デレク!」「今夜はビート・イットのパロディ、今夜もイート・イットを歌ったのは?」「アル・ヤンコビック!」「やれやれ、本物のようだな。そんなことを知っているのは」構えを解く承太郎。ジョセフもため息をついた。「こちら、2号車! 驚きました! ジョースターさんが目覚めました!! 生き返りました! ばんざーいッ! どうぞ!」興奮する運転手。親指を立てて見せるジョセフ。「これで、貸したモノは確かに返してもらったぜ、DIO」承太郎はDIOの死体にそう告げた。
朝日が上る。手当てを受けたジョセフと承太郎は死体袋のDIOに陽光が当たる様子を見ていた。弾けるように灰になってゆくDIOの体。「これで終ったな。DIOには皆が貸していたんだよ。100年前から大勢の人間が、あらゆるモノを貸していたのだ。」「戻ってこねぇモノが多すぎるがな」全て風に消えて行った。「ああ、多すぎるな、そして大きすぎる。ワシらの失ったモノはこの地球にも匹敵する程大きい。しかし、彼らのおかげだ。彼らのおかげで、ワシらは生きているのじゃ」「花京院、イギー、アヴドゥル。終ったよ」最後に承太郎に呟いた。
「どうしてもフランスに帰るのか? ポルナレフ」後日、承太郎、ジョセフ、ポルナレフは空港にいた。「もう身内はいないんじゃろう? よかったら、ワシの家のあるニューヨークに来ないか?」「ジョースターさん、身内はいなくてもフランスは俺の祖国なんです。故郷に思い入れがある。
10に続く
朝日が上る。手当てを受けたジョセフと承太郎は死体袋のDIOに陽光が当たる様子を見ていた。弾けるように灰になってゆくDIOの体。「これで終ったな。DIOには皆が貸していたんだよ。100年前から大勢の人間が、あらゆるモノを貸していたのだ。」「戻ってこねぇモノが多すぎるがな」全て風に消えて行った。「ああ、多すぎるな、そして大きすぎる。ワシらの失ったモノはこの地球にも匹敵する程大きい。しかし、彼らのおかげだ。彼らのおかげで、ワシらは生きているのじゃ」「花京院、イギー、アヴドゥル。終ったよ」最後に承太郎に呟いた。
「どうしてもフランスに帰るのか? ポルナレフ」後日、承太郎、ジョセフ、ポルナレフは空港にいた。「もう身内はいないんじゃろう? よかったら、ワシの家のあるニューヨークに来ないか?」「ジョースターさん、身内はいなくてもフランスは俺の祖国なんです。故郷に思い入れがある。
10に続く