羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

5→9~坊さん~ 2

2015-12-02 21:10:26 | 日記
合鍵を渡す潤子。「初めてもらいました。今日は合鍵記念日です」これに笑って、家を出ようとすると高嶺は『行ってきますのチュー』を求めてきた。「もう、しょうがないっ」潤子は上がり框に高嶺をしゃがませ、額にキスをした。「行ってきます!」部屋を飛び出してゆく潤子。「うわぁっ、悪くない」衝撃を受けている高嶺だった。
出勤した潤子は「付き合ってる?! しかも同棲?!」職場のロッカー室で山淵と毛利に驚かれ、結婚して仕事辞めるのか? 自分は『年下君』との結婚は無い。美坊主に囲まれて暮らすのか? 一日中坊主達の食事の世話をして相撲部屋の女将のようになる。力士は攻め! 攻めっ! と散々絡まれ「寺の嫁かぁ」思案する潤子。同じ頃、高嶺は一僑寺の山門の前まで来て「高嶺様!」と三休や若い僧達に迎えられていた。「兄さん、どこ行ってたん? 心配しとったんやでぇ?」また関西弁で白々しく言いながら天音も現れ、三休達をひばりに伝えてくるようにと人払いした。
「俺が嘘ついたって、皆に言えばいいのに」標準語に戻って挑む様な天音。「必要ありません。嘘をついた人間が、一番罪悪の念を感じてるはずですから」「小さい頃から皆にちやほやされてきた兄さんに、ずっと邪魔者扱いされてきた俺の気持ち何てわかりっこないっ」天音は頑なだった。ひばりは寺田から高嶺が来たことを伝えられても会おうとはしなかった。天音との対峙の後で自室で「大奥様のことは何とかする」と寺田に言われ、高嶺が一先ずひばりに見付からぬよう寺を去ろうしようとすると香織が現れた。「このままでは、わたくしは天音さんとっ。それは嫌でございます。わたくしは、高嶺様が好きです」すがり付いてくる香織。「申し訳ありません。あなたも、家に帰りなさい」引き離し、高嶺は去り、立ち尽くす香織は涙を溢していた。
職場で、受かればニューヨーク
     3に続く
     

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