推理や捜査はほぼ無いとはあえ、事件物で定番の女性芸能人誘拐の話。この題材、本格ミステリーが得意なベテラン脚本化が書くと大体芸能パートが野暮ったくなり、しかしエンタメ得意な若手が書くと事件パートが軽くなって事件物ドラマファンから『程度が低い』とフルボッコにされる傾向がある定番ながら意外と厄介な題材。このドラマの脚本はベテランだがミステリー班ではなく、王道エンタメの経験豊富ながらゴリゴリエンタメ系かというとそうでもない、中間的な間合いの書き手。どうするのか？ と思って見ていたらかなりガチャガチャと纏めていた。どっちかというと芸能事務所の社長に思い入れが強い印象もあったかな？ 橋の件はほぼルパン三世の領域のアクション。片手で柵越え落下の瞬間に柵の根本に手錠掛けつつ、その上段に掴まり、反動の付いた自重を片手で完全に支えきるという離れ技っ！ 話の纏めはチンピラ二人がおバカで、警察がめっちゃ優しかったので何とかなっていた。うーむ、SP描写がライバルや障害といえより無駄な対立が不毛な気もしてきた。絡みをもそっと何とかならないものかと、思わないではない。あとはエンジェルハートの二人の絡みが特に無く、あっさりしていたな。およよ？
