羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

5→9~坊さん~ 4

2015-12-02 21:10:05 | 日記
「これで渡せる関係になったでしょう?」蜂屋は毛利にネックレスを付けた。蜂屋を見る毛利。「下手くそ」一言言って、その場を去り、蜂屋から離れると「あれ? 何かちょっとヤバいかも?」動揺していた毛利。山淵はBLイベントがあると騙されてアーサーと二人でバーに来ていた。「すいません、あなたに会いたくて」「えっ? いつまでからかうつもりですか?」「ミス百絵、正直に言います。あなたは、私に興味すら示さなかった。そんな人は初めてです。だから弱味を握ってでも近付こうとしました。自分の好きなことであんなに笑顔になれる人は見たことが無い。そして、あなたの笑顔を見ている内に気付きました。ミス百絵、(英語で)私はあなたが好きです。私はあなたを愛しています」アーサーを見ている山淵。アーサーは山淵にキスをした。
山淵は荷物を抱えてバーから飛び出して行った。「あっ、今日BLの新刊出たんだ買いに行かなくちゃ。って、そうじゃねぇだろ!! あたしっ!」街頭で大声を出して周囲の人々を驚かせる山淵。「A、万が一本気だったら人生初の彼氏様。B、やはりどう考えても釣り! うーん、えっへ! やっぱこっちの方がしっくりくるよなぁ」イメージのBを引き寄せる山淵。「でも、人生初の、キス」戸惑う山淵。アーサーも「まさか、人生、初の失恋」フラれたと思い、酒のお代わりを頼み、バーテンにも一杯奢るのだった。
潤子が家に帰ると部屋はすっかりラブラブペアグッズだらけになっていた。「センスっ!」ビビる潤子は部屋で思わぬモノを発見した。「高嶺君、座りなさい」父と風呂から上がってきた高嶺を席に着かせる母。母の隣に潤子。「これ、なに?」テーブルに置かれた口紅の付いた高嶺の『輪袈裟』。「これは『輪袈裟』といいます」「名称ではなく、これは誰の口紅?」「これは香織さんですね」すがり付かれた時に付いた。
     5に続く

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