羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

美しき罠~残花繚乱~ 完

2015-03-13 20:29:21 | 日記
りかは圭一の兄の事情を聞き、圭一も荘太がりかを利用していたことを知り、二人は美羽を出掛けさせた上で柏木夫妻と正面から話し合うことにした。
「美羽はお前のエゴの延長だ」圭一達との話し合い前、不妊治療の末美羽を産んだ美津子に荘太はそう言い放つのだった。
話し合いは最初から不毛なものだった。圭一は美津子とは一線を越えていないと主張し、さらに兄は荘太に仕事のプランを奪われ、仕事を失い、精神を病んで山で死んだと荘太を突き上げ、「謝って下さい」と責めた。
りかの方は荘太が自分を利用したことを「あれは愛じゃなかったんですか?」と涙ながらに訴えた。
最初から疲れた様子の美津子は荘太が誰の援助も受けず『家』を建てたことを認めつつ、「嘘でもいいから、愛してるから結婚したって、言ってよ!」と迫った。
荘太は自身の生まれが貧しかったことに触れつつ、決して謝りはしなかったが、美津子に「野心だけで、結婚する訳ないだろう」と答えた。
やがて美羽が帰ってきたことで、『話し合い』は散会することになった。帰り際、圭一は兄が荘太との思い出のある剣岳で死んだのは「あなたは最後まで親友だったんですよ」と言い、荘太は複雑な表情を浮かべた。
一応の決着後、圭一はやり直そうとしたがりかはケジメを重んじ、妊娠していることを告げず、圭一と別れ、会社も辞めることを選んだ。麻紀や泉もそれぞれの道を歩んで行った。
半年後、お腹が大きくなったりかは父の元で暮らしていたが、その父が、圭一に知らせ二人を引き合わせた。「もう一度、結婚して下さい」「はい」二人は抱き合った。
しかし、「クックク、ふふふ」シャボン玉を大量に飛ばしほくそ笑みながら、美津子がそれを見ていたのであった!!
・・・すごい纏め方だ、クラクラする。

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