「悪かった」から「ごめんなさい」まで言える辺りが咲坂の離婚後の変化なんだろうな。だが、謝罪に応えて自分の非も認める夏目の言葉を遮って「どうする、俺達？」なんて言えるのは元々持っているイケメン属性。弁護士バッジを随分ロマンチックに使ったもんだ。熱海が咲坂を変えるきっかけになった風に言われていたが、そうだっけか？ ちょいちょい昔はドライだったといったような話は出てきたが、既にコミカルだった１話以前の仕事の様子は特になかったからそうだったんだろうなぁ、というくらいだ。何にせよ、二転三転した熱海も最終的には程々に落ち着いた。猫田はドリーム展開でお見合い成功。お見合いターンは掘り下げられたが『最悪のケース』を想定するキャラは『最悪のケース』を想定させるだけでめんどっちいのでそこまで掘られなかった。パートナーレベルのベテラン商業弁護士に仕事させると、ちょっとした描写でもややこしいんだろな。本筋にほぼ絡まない立ち位置でもあるしね。後は出世した赤星が何か凄い後輩を付けられ、踊りの師匠とラグビーメンがわりと大人しく引っ込み、家政婦と家庭教師が謎な着地を果たした。最後に取り扱った依頼はもう少し荒れるかと思ったが夫が案外穏健だったり、妻がわかりやすい悪党に引っ掛かっていてコンパクト片付いた。綺麗に終わったから続編は色々仕切り直したSPがあるか、ないか？ あるとしたら数年後設定なら娘を中学生として出せそう。弟か妹ができていたらそれはそれでめでたいことだ。
