羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

仮面ライダーゴースト 5

2016-01-11 21:35:47 | 日記
別れ際、タケルの姿が消え掛かるような様子にアカリは気が付いていた。
「私の中に坂本龍馬ですか?」事情を話すと男は驚いたが「いやぁ、光栄ですっ!」男は坂本龍馬のファンだった。男は田村長正といい、『宇宙』が『夢』だという。一方、人間界に戻っていたアランはプラネット眼魔と刀眼魔を従えていた。「作戦を広範囲に拡げる方法を見付けた。貴様は天空寺タケルを狙え」「御意」刀眼魔に命じるアランは上空の人工衛星を見上げた。 「私は人工衛星を作ってるんですけどっ!」長正は自分の仕事を嬉々として語ったが、衛星開発に『父』が協力してくれないという。アカリ達は一定の範囲の通信障害の発生地点からその中心に眼魔がいると、目星を立てる中、タケルは長正と共に長正の父が経営する町工場の前に来ていた。父は元々は人工衛星の設計技師であったという。なぜその父が長正に協力しないのか? 長正は言葉を濁したが、タケルは「親子なんだし、話せばわかりますよ、きっと」楽観的に言って、長正と工場に入ってゆくタケル。
「お前と話すことは無い」「やっと一緒に衛星が作れるんだ。僕と父さんと兄さんの夢だったじゃないけ? 父さんならわかるだろ?」設計図を見せる長正。「この衛星が成功すれば、日本の宇宙開発は前進するっ! だから一緒に」「これ以上は時間の無駄だ!! 帰れっ!」「父さん、まだ昔のことを気にしているのか?」「なんだとぅっ?!」父が長正に掴み掛かろうとすると、タケルは慌てて間に入った。「誰だ君は?」父の作業着の名札を見るタケル。『田村薩之進』と書かれている。「長正さんと薩之進さんで。薩長同盟って、もしかして?」「何を言ってるんだ君は?」「薩長同盟を結ぶ、手伝いに来ました!」敬礼するタケル。「帰れ帰れ! 二度と来るなっ!」怒らせてしまい、タケルと長正は工場を追い出されてしまった。
     6に続く

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