いや、自分で商いをしていた時には借り込みが過ぎまして、返済に困っては追い込みにあっていたりしたんですけれども、本日は、仕事で刈り込みをしていた訳であります。
この一面で30メートル？ ドウダンツヅ
何がナンだかわかんない、っすよねぇ～
いや、本日は個人宅の庭の手入れでありました。
この庭は殆ど私の管理下に落ちた感じでありまして、モミジの剪定、その他の雑木の剪定、と、その他の管理を適当にしている訳であります。
で、本日は好き勝手に伸びたドウダンツツジの生け垣を刈り込む仕事が廻って来た訳であります。
いや、ここの庭は全てに同じ事が言えるんですけれども・・・上杉謙信な訳でして、手入れをするにはナニかカニか、他の草花を踏みつけないと出来ない、密生な訳であります。
これ、ダメなんだよねぇ～・・・結局は花も木も皆して頭を出したくて上に背伸びしちまう訳です。
だと、例えば、ホントなら60～70センチくらいの菊ナンカでも隣りに90センチのツツジがあればそれを越えて頭を出さないと生存競争に負けるんで伸びる訳です。
で、ひょろっと伸びた木や花は弱くてすぐに倒れる訳で、結果的には見難い庭になる訳です。
いや、一切の手入れをせずに自然栽培ならそれで良いんですけれども、刈り込みや剪定をしたい木がある庭では密生はダメであります。
風が通らないと虫が付きますし、風が通らないと病気も発生するんで過植は何も良い事は無いんであります、よ、と。
で、刈り込みなんですけれども・・・まっ、一定の要領で刈り込み鋏をカチャカチャやってればナンとか格好はついちまうと言う簡単なお仕事であります・・・が、全長30メートル、で、曲がって20メートルと言うと少し事情は違う訳です。
まず、水平に切って行かないと波打っていたんでは笑われちまうと言いますか、怒られちまいます。
なので、教科書通りにやるならば水糸を張って水平を出してやるのがナニなんですが、そんな手間な事をやっていたら親方にドヤされちまいます。
と、言う事で、現場では勘と度胸でエイやっ、と切っちまう訳であります。
で、お写真にブルーシートが写っているのは・・・中にコンパネが仕込んでありまして、切った枝がお隣に飛ばないようにガードしている訳であります。
いや、噂なんですが、葉っぱを落とすとエライ事になるらしく、細心の注意を払っている訳であります。
50メートル刈り込んで切った枝を拾い集めて・・・3時間と一寸掛かっちまいました、が、まっ、自分としましては、造園科の学生時代は在来線の各駅停車だったモノが、本日は山引きクラスにはなっている訳でして、十分に実用の範囲と自負する次第であります。
いや、出来映えは・・・まっ、それなりと言いますか、そう言う事でありますんで、これからの課題ではあります。
で、ドウダンが終わってからサザンカの剪定と枯れ枝抜きと・・・あとは庭の雑草取りであります。
厄介な草にヤブカラシがあるんですけれども、これ、ナンボ引っこ抜いても無駄なんであります。
まっ、寒くなれば枯れて見えなくなりますが気温が上がれば確実に芽を出します・・・いいえ、スギナとこれは薬剤も殆ど効きません。
で、とある方が簡単に枯らす方法を教えているんですけれども、しかし、その方法はとても悠長でして、きょうの仕事の結果を求められる植木屋には使えない手であります。
なので、今だけの対処ですけれども、引っこ抜いたり切り取ったりした訳であります。
サザンカが枯れていたなぁ・・・上杉謙信・・・やっぱしこれも過植なんダヨなぁ～・・・風が当たらないし、他の木と被っちまってるし。
皆さんは「フィトンチット」って知ってますかぃ？
森林浴などしてると浴びる訳でして、それが人間にナンカ効くとか言われる、アレです。
高い所に茂っている樹木はこれを出す訳であります・・・その正体は、毒であります。
他の樹木の生長を阻害する為の毒でして、生存競争に勝つ為に出す訳であります。
なので下に茂った木はいずれ枯れます。
植物って，陰険だねぇ～・・・共存共栄なんてのは無いんじゃないんですかぃ？
共生はあっても譲り合いは無いんでスゼ。
おおっと・・・スンげぇ雨です・・・窓閉めなくちゃ。
んじゃ・・・おやすみなさい、と。
