いや、人生には様々な坂が有るけれども、一番困るのが「まさか」と言うのは結婚式の披露宴の祝辞で必ず聞く言葉であります。
が、今朝は出来事は絵に描いたような「まさか」でして、現場に佇んだ私は唖然とするしか無かったのであります。
いや、早い話が朝っぱらからトイレの便器周りがクソまみれって事で清掃班に一報が入ったのであります。
で、状況把握のために駆けつけ現場を見て絶句しまして、これは既に限界点を超えて漏らしたままトイレに駆け込み全てをブチまけた、と判断した次第であります。
いや、ドーすっかなと思案していたところ今月から加わった新人のSさんが「任してください」と宣いバケツやモップやタオル等の清掃用具一式を持って果敢にアタックしたのであります。
いや、新人さんに任せっ放しでアレかと思いましたがこれも研修の一環と私しゃ心を鬼にして彼に一任したのでありました。
で、そろそろ良い頃かと思い、さも手伝いたいって雰囲気を醸し出しつつ現場に顔を出すと「床に広がった着色料様の物が落ちません」と言うのであります。
いやいや、ハイターの原液を使ったら落ちるでしょ、どれ貸してみれ、モップを受け取りゴシゴシした訳であります。
が、ビニタイルの床に染み込んだようでして薄らと色が残っちまっているのでありました。
そこでハタと閃いたのは、あれは運子では無く嘔吐物では無いか? であります。
何となれば、ぶち撒けられた物はほとんと臭わず、さらに色味も黄金色と言うよりはケチャップ系の色素なのでありました。
が、差し当たりそれが運子か嘔吐物かは大した問題では無く、さっさと掃除しなければならないって事でせっせとモップを動かした次第であります。
で、そんな慌ただしい朝のスタートではありましたがキャンプ場に利用者は無く、宿泊者もいない本日、清掃班は暇の極地でして、昼飯までじっくりと時間を掛けてカメムシ退治に勤しみました。
あれです、ここだけの話・・・自分より二つ年上の72歳の爺さんが新戦力ですと紹介された時はこの先の覚悟を決めた訳ですが、汚物に対して怖気付かない新人さんの心意気は大した物であります。
こーなったら彼には「汚れ物担当」の要職に就いていただき、末長く頑張っていただきたいと思いました、なんちゃって。
で、午後からは少し体を動かしたいと思い外に出て側溝に溜まった泥と落ち葉を掃除することにしました。
いや、要するにドブ浚いでして、鉄のグレーチングを剥がし熊手やレーキで泥と落ち葉を掻き取り一輪車に積んで土手下に捨てるって作業であります。
あれです、一枚30キロほどのグレーチングを20枚も持ち上げて横にずらす作業を二人一組でやる訳ですが72歳の新人さんには少し荷が重かったようで休み休みの作業になりました。
いや、我とても高齢者なので作業の速度よりも安全確実が良い訳でしてポケットにあった甘露飴など手渡し一服しながらも予定の作業を終えたのであります。
そんなわけで、今日は新人さんの働きで私しゃ楽させてもらった感じですが、良い人が来てくれて良かったと日報にも書いておきました、なんちゃって。
おおっと、お風呂が沸きましたので、んじゃ。
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