今は昔の話ですけど、こんなものが流行った時代があったのです ↓
これなぁーんだ?
私ゃこれが無いと生きていられない環境にいたことを思い出すのであります。
これを握りしめ、イヤホンを耳にして・・・ああ、寂しくも懐かしい思い出であります。
これで判りましたかね?
写真はAppleのiPodであります。
部屋の掃除をしようとして古いショルダーバッグを見つけ、中を探ったらこれが出てきたのであります。
そのバックは頻繁に日本を脱出していた頃に使っていたもので、記憶を辿ると、多分最後に使ったのはタイのプーケットに二ヶ月滞在していた時だったと想うのであります。
で、この中には日本語の歌が詰まっているわけであります。
その頃大好きだったヤスミンと古いフォークソングと演歌です。
フィリピンにいた頃、毎日ビサヤ語と英語がごちゃまぜの生活の中で日本語が聞ける唯一の手段だったのであります。
フィリピンの田舎町でダイビング屋の真似事を始めていた自分でありました。
大見得切って国を出たからには一旗上げずに帰られようか、の意気込みに反して今日も客は無く、そして明日の予約も無いのであります。
ですがスタッフを抱え日銭だけは飛んでいき日に日に乏しくなる運転資金に頭を抱えていたのでありました。
夜、レッドホース(少し強いビール)を飲んでスタッフと巫山戯ればその時は忘れるのだけれど、部屋に戻ってベッドに転がったら思い出すのは日本のことばかり。
そんな時私を慰めてくれたのがこのiPodだったのであります。
と、少し創作してみましたが、まっ、本筋はそんなもんでありまして、涙無くしては語れない過去を共にしたiPodなのであります。
しかし・・・ドーしちまったんだオイ!!!と叫んで見てもiPodは無反応でして充電器を繋いでもウンともスンとも言わないのであります。
そっかぁ・・・放ったらかしにしたから役目は終わったと思って逝ったんだな、と私ゃ想うわけであります。
ならば、と私はiPodの充電器とイヤホンを丸めてゴミ箱に捨てたのでありました・・・世話になったな、んじゃ、と言って。
この生前整理みたいなこともよくわかります。
今のうちに、思い切ってバイバイ
せねばならないのは多いのですが・・・。
やっと捨てられるものも出てきました。
頭の守備範囲はドンドン狭くなって・・・
自分はまだまだ捨てられずに躊躇っています。
一番の大物は本であります。
有象無象、取り留めなく集まった本であります。
物によっては20年も手にしていないのに捨てられません。