旅立ちの朝

旅立ちの朝・・・若い衆の旅立ちならいざ知らずジジイの旅立ちというと、ありゃまぁ、逝っちまったか?　てな事と取られかね無いんですが、私の旅立ちはツーリングであります。

先に軽く説明しますと、私ゃ無職ではありませんで、時間に束縛される労働者であります。

が、コロナってのも偶には良いものでして、其のお陰で先月の末ごろから来月の５日まで長期休暇を頂けたわけであります。

で、序でに言うと私は二足の草鞋を履く者でして、隠れた本業は泥棒であります、と言うのは嘘で忍者・・・いや、正直に申せば自称植木屋であります。

時々庭の手入れや樹木の剪定などしては法外な値段を吹っ掛けると言う悪どい商売で小銭をせしめているわけであります、が、コロナのご時世なので新規のお客さんは受けていませんので四月いっぱいくらいは暇なんであります。

そー言う事なら貴重な長期休暇を有効活用しなくては仏様のバチが当たると思い旅に出ることにしたわけであります。

いや、コロナで日本の各地に戒厳令の出ている最中にお前はなんてぇ非国民だと誹りたくなる向きもあろうかと思いますが、旅を誘うのは仏様ですから信心深い私は導かれるまま、無心で旅立つことになるのであります、なんちゃって。

さて、今日の午後1時50分出港の名古屋行き「きそ」に乗る段取りなんですが川内港までは我が家から多く見積もっても45分から50分でして2時間前についても早すぎるくらいなので未だ家でグズグズしているわけであります。

あれです、名古屋までは意外と安く、B寝台に一泊二食付き、700CCのバイクを込みで2万円であります。

いや、寝ていて名古屋まで運んでもらえてしかもレストランの豪華な食べ放題と、和洋取り混ぜたおしゃれな朝食も込みですからとても安いと私ゃ思うんであります。

ちなみに今の時刻で名古屋港に向けて高速で走ったとしますと距離で710キロ、ガソリン代が4500円に高速代が15880円であります。

と、言うことは、仙台名古屋間を走るのが楽しいなら別ですが自分は伊勢神宮と紀伊半島を走りたいので東北自動車道で都内を抜けて東名をひた走って名古屋到着と言うのは嫌なのであります。

まっ、10年前なら雨風暑寒を厭わず走ることが楽しくて迷わず行っのたですけれども、寄る年波は私の心と行動を随分マイルドにしたわけであります。

あれです、船の中って一つのアミューズメントパークでして、演奏会とかもあるんですぜ・・・今はコロナで無いかもしれませんが。

なので１日半も乗っていると言ってもそんなに退屈し無いんであります。

ただ船が沖に出るとスマホの電波が途切れるにも関わらず、最後に乗った一昨年の夏でも船内にフリーのWiFiは無いのでその点は困りものなんですが。

さて、明日の夜は伊勢神宮を回って紀伊半島を海沿いに走って太地町に泊まる予定であります。

ここまでは予定を立てたんでありますが、やっぱし北の鯨の街である鮎川を有する宮城県民としては同じ鯨の街である太地は見ておきたい所と思うのであります。

その後ですよね・・・関西圏はどこもまん防で厳しい状況でして迂闊にうろうろでき無い感じであります。

大地希望としては奈良の明日香方面で古墳と寺院ってことなんですが、まっ、近くまで行ったら様子が判ると思いますのでそこで考えたいと思います。

おおっと、間も無く10時、三越開店のお時間ですが、私ゃ身支度を始めますんで・・・んじゃ。

次はフェリーの中から・・・の予定ですが定かではありません、なんちゃって。