たった一泊二日の車中泊の旅を細切れに引っ張っている訳ですが、今日の「おしらさま」でお終いの予定であります。
「おしらさま」をご存知ですか?
東北の人なら何処かで名前くらいは聞いていると思うんですが、その実態は地方によって違うので知っているようで知らないし、知っていると思っても奥が深いのが「オシラサマ」だと思うのであります。
まずは遠野で出会ったオシラサマを・・・。
民話には程よい暗さと明かりが似合います
現代では家にお化けが出る事は無くなった様に置います。
スイッチ一つでどの部屋も明るくなるのでお化けが隠れる場所が無いのでありましょう。
天井裏も狭くて密閉され、潜り込むにも不都合であります。
そう言えば、天井裏で鼠の運動会なんてのもついぞ聞かなくなりました。
障子を通した温かな光・・・優しい光であります。
行灯に映った影・・・?
明かりが乏しかった頃、物の怪や妖怪は出易かったのでありましょう。
今時のLEDでは明る過ぎてどーにもならず出る幕無し・・・で、お化けも居なくなっちまったのでしょうか?
座敷童の悪戯も聞かなくなりました。
オシラサマ 人形
遠野のオシラサマは他所のオシラサマとは言い伝えも形も少し違うようであります。
人形の首が長いのは、桑の木の棒が原形だから、と言う説も聞きましたが、どれも本当の様でどれも違うような・・・だから不思議で面白いのですが。
遠野のオシラサマ伝説
遠野の伝説では・・・
その昔、農家の娘が飼い馬に恋をし、夫婦になった。
怒った娘の父が馬を桑の木に吊るして殺した。
悲しんだ娘は死んだ馬の首に縋り付いて泣いた。
それを見た父は馬を憎み首を切り落とした。
すると馬の首は空に向かって飛び、娘はそれに乗って天に昇った。
そしてオシラサマとなった・・・と。
ホントはもっと生々しく書かれた原本があるんですが、なんだか少し淫眉を感じる記述もあるんで大きく要約した次第です。
いや、馬小屋に住んでいたのは馬ではなく、おそらくはその家の下男かなにかで身分の違う男であったろうと思うのです。
そんな話しとオシラサマが混合したのがこの話では無いのか・・・なんて根拠も無く推測してみました。
で、オシラサマの元は「蚕」だと言うのはほぼ間違いないんで、オシラサマは、白い蚕の事な訳です。
で、養蚕によって富がもたらされる事から「蚕」は大事にされ、やがては餌となる桑も崇められ、桑の木がご神体になり繭の着物など着せられる様になった・・・と、これは勝手な推測ですけど、そんなに的外れではないような気がしますが、どーでしょうか?
別な地方のオシラサマ伝説では馬の首にしがみ付いてでは無く馬の皮を被って天に昇る話がある訳です。
馬の皮を被る発想は蚕が繭になるところから来ていると思うんですが、まぁ、民話の解釈や解明ナンてのあやふやで辻褄が合わない所が妙味であります。
馬と娘が夫婦になった、で良いのでありましょう。
展示写真の 盗撮です
オシラサマの伝説の隣に素晴らしい写真が展示されていました。
この写真からは馬と娘の悲恋がしっかりと伝わって来ると思うのであります。
カッパさんとオシラサマに遊んでもらった遠野の町・・・月並みな言葉ですが、自分の心の故郷になってしまいました・・・ナンチャって。
これにて今回の車中泊の旅は終了であります。
「おしらさま」をご存知ですか?
東北の人なら何処かで名前くらいは聞いていると思うんですが、その実態は地方によって違うので知っているようで知らないし、知っていると思っても奥が深いのが「オシラサマ」だと思うのであります。
まずは遠野で出会ったオシラサマを・・・。
民話には程よい暗さと明かりが似合います
現代では家にお化けが出る事は無くなった様に置います。
スイッチ一つでどの部屋も明るくなるのでお化けが隠れる場所が無いのでありましょう。
天井裏も狭くて密閉され、潜り込むにも不都合であります。
そう言えば、天井裏で鼠の運動会なんてのもついぞ聞かなくなりました。
障子を通した温かな光・・・優しい光であります。
行灯に映った影・・・?
明かりが乏しかった頃、物の怪や妖怪は出易かったのでありましょう。
今時のLEDでは明る過ぎてどーにもならず出る幕無し・・・で、お化けも居なくなっちまったのでしょうか?
座敷童の悪戯も聞かなくなりました。
オシラサマ 人形
遠野のオシラサマは他所のオシラサマとは言い伝えも形も少し違うようであります。
人形の首が長いのは、桑の木の棒が原形だから、と言う説も聞きましたが、どれも本当の様でどれも違うような・・・だから不思議で面白いのですが。
遠野のオシラサマ伝説
遠野の伝説では・・・
その昔、農家の娘が飼い馬に恋をし、夫婦になった。
怒った娘の父が馬を桑の木に吊るして殺した。
悲しんだ娘は死んだ馬の首に縋り付いて泣いた。
それを見た父は馬を憎み首を切り落とした。
すると馬の首は空に向かって飛び、娘はそれに乗って天に昇った。
そしてオシラサマとなった・・・と。
ホントはもっと生々しく書かれた原本があるんですが、なんだか少し淫眉を感じる記述もあるんで大きく要約した次第です。
いや、馬小屋に住んでいたのは馬ではなく、おそらくはその家の下男かなにかで身分の違う男であったろうと思うのです。
そんな話しとオシラサマが混合したのがこの話では無いのか・・・なんて根拠も無く推測してみました。
で、オシラサマの元は「蚕」だと言うのはほぼ間違いないんで、オシラサマは、白い蚕の事な訳です。
で、養蚕によって富がもたらされる事から「蚕」は大事にされ、やがては餌となる桑も崇められ、桑の木がご神体になり繭の着物など着せられる様になった・・・と、これは勝手な推測ですけど、そんなに的外れではないような気がしますが、どーでしょうか?
別な地方のオシラサマ伝説では馬の首にしがみ付いてでは無く馬の皮を被って天に昇る話がある訳です。
馬の皮を被る発想は蚕が繭になるところから来ていると思うんですが、まぁ、民話の解釈や解明ナンてのあやふやで辻褄が合わない所が妙味であります。
馬と娘が夫婦になった、で良いのでありましょう。
展示写真の 盗撮です
オシラサマの伝説の隣に素晴らしい写真が展示されていました。
この写真からは馬と娘の悲恋がしっかりと伝わって来ると思うのであります。
カッパさんとオシラサマに遊んでもらった遠野の町・・・月並みな言葉ですが、自分の心の故郷になってしまいました・・・ナンチャって。
これにて今回の車中泊の旅は終了であります。