じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

一歩も外に出ない日

2014-03-30 15:54:18 | 日記的雑談
朝からの雨がいよいよ強くなって,既に午後四時近く。
散歩も諦めて本を読んでいた。
これは何度読んだかな?・・・椎名誠の「ぶっかけめしの午後」。

初版が2002年とあるので12年以上前の椎名誠の気持ちが詰まっている。
これ,ナンでたまに引っ張りだすのかと言うと,たぶん,今の自分の気持ちと少し似た感じで,椎名誠が家族とか仕事とか仲間とか,そう言うものを見つめ直したと言うか,感じ直したと言うか・・・要するに,来し方を振り返り行く末を想った頃に書いたのではないかと、勝手に親しみを持つ訳です。

お前もか・・・そうかぁ~飛ぶ鳥を射てまう勢いの売れっ子作家も,そうかぁ~,と。
で,息子と仲良しだった訳ですが、二人の息子はニューヨークとロスアンゼルスだかに居て,と。

いや,それを寂しいなんて事は一言も書いてい無いんですが,そこはそれ、短い文章からチョロッと滲む訳です。
ナント言うか、イケイケの勢いが影を潜め,代わりに分別が・・・違うか?

相変わらず取材旅行の先々をネタにしているのだが,趣旨が違っているのか,相当に大人しく、そして暴力的で無軌道な部分が減ったのを蘊蓄が埋めているのか,と感じる。

今日の読み方は完全な拾い読みで記憶にある部分は飛ばして読んでしまうので一冊を1時間と掛からずに読み終えた。
それで読んだと言えるのかと問われれば否ではあるが,たぶん,そんなに酷く読み違えては居ないと想う。

今日の読み返しで以前から感じていた引っ掛かりが何なのか,それがはっきりした。
それは、彼には一人旅は無いと言う事だ。

以前から顎足持ちで全て段取りされた旅を行くのだから、そこから来る違和感は感じていたのだが,しかし,引っ掛かりの本質は常に一人ではない所から来るのだ、と、今日気が付いた。

読む方が間抜けであり,書く方が巧いからか?

相変わらず軽妙な文体なのだが,そこに今までと違った切り口から出る味と言うか,趣の違いを感じるけれど,どちらも好きだ。

毒気と生気が抜けた椎名誠を想像してみるが出来上がっている印象は変え難く,腕力で書く文章姿しか浮かばない。
しかし,現実は、人間誰しもそう言う事なんだよなぁ~、などと想うのだった。

いや,大作家の心情と言うか心中など下賤の私に想像できるはずも無いのですが,しかし,まっ,感じちまうんですから仕方ありません。

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少し反省してみた

2014-03-30 10:19:26 | 日記的雑談
数日前に「何もしたく無い人生」的な事を書いた訳だが,それって「負け犬の遠吠え」か、「引かれものの小唄」か? 英語で言うと・・・Many a one sings that is full sorry.らしいが,良く分かりませんけど。

いや,このままで良いのか? 生きているってそう言う事か? 命って,そんな粗末なものなのか? と,自問自答してみたのだが,やっぱし自分は吉田兼好を心の友とし,鴨長明を師と仰ぐ訳でありまして、心情的にはこのままで良いんじゃねぇ? と,言う気持ちが強いのだが・・・しかし

「身体髪膚、これを父母に受く。敢えて毀傷せざるは、孝の始めなり。身を立て道を行ひ、名を後世に揚げ、以て父母を顕はすは、孝の終りなり。それ孝は親に事(つか)ふるに始まり、君に事(つか)ふるに中し、身を立つるに終る。」

と,孔子様は宣っている訳で・・・どっちが人の道としてナニなのであるか,思案しちまう訳であります・・・いや,簡単に揺らぐなよなと言われるのは御尤も・・・しかし,私とても人の子でありまして,心は在るのです。

で,ここで何故に行き詰まった感じで足が前に出無いのかと言いますと・・・現実を知っているから,と言うか,真実を知っているからに他ならない訳であります。

で,ついでに申せば,良寛様なども尊敬し,一休禅師もお慕いする身となれば,やっぱし「諸行無常」を噛み締め,この後は「余生」で良いのかとも思う訳ですが・・・。

と,言う事で,フト思いついたのは・・・何かを書きたいと思っていたアノ思いは何処へ行っちまったのか? そして,その昔,挫折したアノ街のアノ子供らにレンズを向けると言う想いは,どうしちまったのか? ナンテ事を思い出しちまった訳です。

オラには才能と資金が無い!!!

本気で物事を見据え諸条件を加味した現実って残酷だ。

努力って,報われる? 絶対付きで報われるって言い切れる?
と,問いかけてみて自分が虚しい訳なんだが・・・報われないからこの人生なんだろうがぁ~,と、怒りさえ湧こうかと言う今日この頃,腹が減ったんでもう昼飯かと思って時計を見れば未だ10時半・・・いや,マジで・・・何か,してみようかと思う訳ですが・・・先立つものが乏しい訳で・・・諭吉ぃ~俺と仲良くしてくれぇ~・・・諭吉ぃ~行かないでくれぇ~・・・と,過去を呪いたくなっちったりして。

才能なぁ~・・・ナンにも無いからこそ,この人生なんだからなぁ~「吾唯足知」か?

ところで「足るを知る」って、程々で満足しろよな,と言う意味で自分も使う事が在るのですが,ホントは少し違うんですゼ・・・フルセンテンスでは・・・「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り」と老子様が宣ったもので,「強めて行う者は志有り」が付く訳です。
ここの部分は,頑張る人は頑張れよな,と言っている訳で,要するに低い所で納得するも良し,もっと高みを望むも良し,と言う感じでして・・・結構いい加減な感じだと思う訳ですが。

まっ、下らない蘊蓄を引っ張って来ても埒もない訳でありますが・・・これって,春なのかなぁ~・・・こんな半分枯れ掛かったオヤジでも,何かしたい願望が芽吹くのが春なのかなぁ~・・・励んでみますかぁ~?


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「花は華」

2014-03-30 09:21:56 | 写真

あんまし暇なんで仏壇の写真など撮ってみた。
いや,他に撮るものも無く・・・まっ、カメムシが昨日から居着いているんでそれも撮ったんだが,カメムシと花は似つかわしく無い感じなんで省きました。
使ったカメラは・・・9000円くらいのコンデジデす。


なんか,娘にしたら生意気そうな感じの花です


和服の綺麗所,ですか? 雄蕊が無いの?


逆光で潰れてますね・・・失敗


角度を変えて光を逃がして・・・彩度が落ちて,ダメ


なんだこの「日の丸」は・・・いや訳ありなんです


キャバクラみたい? 奥行きの無い華やかさ?


コレはいけると思って撮ったけど

いや,コンデジ片手にパチパチしたスナップなんでアレなんですけど,仏壇の花が綺麗だったもんで撮っちまいました・・・が,言い訳と蘊蓄を垂れれば・・・。

で,アレっ?と思ったのが,白い百合みたいな花の雄蕊が全部無いの・・・アレ,夏に山を歩いていてヤマユリの花粉が着くと厄介な事になるんですけど,この花もそう言う事で去勢されているんでしょうか?

で,全体を撮った2枚は,結局どっちも中途半端なんだけれども,やっぱし,逆光を意識して逃がした方が当りだと思うんだけれども,そうすると被写体の光量が足りなくて彩度が落ちてしまった・・・解決策は,レフ板一枚あれば良かった訳ですが。

で,華やか賑やかなボタンみたいな花が主のアレも光量不足でダメですね。
いや,部屋の蛍光灯ではどうにもならない自然光・・・お日様の威力に負けました。

で,左向きに撮った派手なヒメサユリみたいなのは,これを何処かのセンセーに見てもらったら「日の丸写真ですね,前が空き過ぎてます」なんて言われそうですが、これ以外のフレーミングだと仏壇が入って雰囲気がナニな訳です。

で,最後の一枚はイケルと思って撮ったと言いますか,これが目についたんで撮った訳です。
しかし,言い訳をすれば,何でも写る,大概の条件で取り敢えず写るデジカメですが,やっぱしレンズの暗さは如何ともし難く,光量不足の粗はしっかりと出てしまう訳です。

と,言う事で,言い訳たっぷりのお写真でありました。


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