朝からの雨がいよいよ強くなって,既に午後四時近く。
散歩も諦めて本を読んでいた。
これは何度読んだかな?・・・椎名誠の「ぶっかけめしの午後」。
初版が2002年とあるので12年以上前の椎名誠の気持ちが詰まっている。
これ,ナンでたまに引っ張りだすのかと言うと,たぶん,今の自分の気持ちと少し似た感じで,椎名誠が家族とか仕事とか仲間とか,そう言うものを見つめ直したと言うか,感じ直したと言うか・・・要するに,来し方を振り返り行く末を想った頃に書いたのではないかと、勝手に親しみを持つ訳です。
お前もか・・・そうかぁ~飛ぶ鳥を射てまう勢いの売れっ子作家も,そうかぁ~,と。
で,息子と仲良しだった訳ですが、二人の息子はニューヨークとロスアンゼルスだかに居て,と。
いや,それを寂しいなんて事は一言も書いてい無いんですが,そこはそれ、短い文章からチョロッと滲む訳です。
ナント言うか、イケイケの勢いが影を潜め,代わりに分別が・・・違うか?
相変わらず取材旅行の先々をネタにしているのだが,趣旨が違っているのか,相当に大人しく、そして暴力的で無軌道な部分が減ったのを蘊蓄が埋めているのか,と感じる。
今日の読み方は完全な拾い読みで記憶にある部分は飛ばして読んでしまうので一冊を1時間と掛からずに読み終えた。
それで読んだと言えるのかと問われれば否ではあるが,たぶん,そんなに酷く読み違えては居ないと想う。
今日の読み返しで以前から感じていた引っ掛かりが何なのか,それがはっきりした。
それは、彼には一人旅は無いと言う事だ。
以前から顎足持ちで全て段取りされた旅を行くのだから、そこから来る違和感は感じていたのだが,しかし,引っ掛かりの本質は常に一人ではない所から来るのだ、と、今日気が付いた。
読む方が間抜けであり,書く方が巧いからか?
相変わらず軽妙な文体なのだが,そこに今までと違った切り口から出る味と言うか,趣の違いを感じるけれど,どちらも好きだ。
毒気と生気が抜けた椎名誠を想像してみるが出来上がっている印象は変え難く,腕力で書く文章姿しか浮かばない。
しかし,現実は、人間誰しもそう言う事なんだよなぁ~、などと想うのだった。
いや,大作家の心情と言うか心中など下賤の私に想像できるはずも無いのですが,しかし,まっ,感じちまうんですから仕方ありません。
散歩も諦めて本を読んでいた。
これは何度読んだかな?・・・椎名誠の「ぶっかけめしの午後」。
初版が2002年とあるので12年以上前の椎名誠の気持ちが詰まっている。
これ,ナンでたまに引っ張りだすのかと言うと,たぶん,今の自分の気持ちと少し似た感じで,椎名誠が家族とか仕事とか仲間とか,そう言うものを見つめ直したと言うか,感じ直したと言うか・・・要するに,来し方を振り返り行く末を想った頃に書いたのではないかと、勝手に親しみを持つ訳です。
お前もか・・・そうかぁ~飛ぶ鳥を射てまう勢いの売れっ子作家も,そうかぁ~,と。
で,息子と仲良しだった訳ですが、二人の息子はニューヨークとロスアンゼルスだかに居て,と。
いや,それを寂しいなんて事は一言も書いてい無いんですが,そこはそれ、短い文章からチョロッと滲む訳です。
ナント言うか、イケイケの勢いが影を潜め,代わりに分別が・・・違うか?
相変わらず取材旅行の先々をネタにしているのだが,趣旨が違っているのか,相当に大人しく、そして暴力的で無軌道な部分が減ったのを蘊蓄が埋めているのか,と感じる。
今日の読み方は完全な拾い読みで記憶にある部分は飛ばして読んでしまうので一冊を1時間と掛からずに読み終えた。
それで読んだと言えるのかと問われれば否ではあるが,たぶん,そんなに酷く読み違えては居ないと想う。
今日の読み返しで以前から感じていた引っ掛かりが何なのか,それがはっきりした。
それは、彼には一人旅は無いと言う事だ。
以前から顎足持ちで全て段取りされた旅を行くのだから、そこから来る違和感は感じていたのだが,しかし,引っ掛かりの本質は常に一人ではない所から来るのだ、と、今日気が付いた。
読む方が間抜けであり,書く方が巧いからか?
相変わらず軽妙な文体なのだが,そこに今までと違った切り口から出る味と言うか,趣の違いを感じるけれど,どちらも好きだ。
毒気と生気が抜けた椎名誠を想像してみるが出来上がっている印象は変え難く,腕力で書く文章姿しか浮かばない。
しかし,現実は、人間誰しもそう言う事なんだよなぁ~、などと想うのだった。
いや,大作家の心情と言うか心中など下賤の私に想像できるはずも無いのですが,しかし,まっ,感じちまうんですから仕方ありません。