旅の途中から

2005年1月9日ひっそりとスタート、旅はまだ続きます。

親父

2009-01-29 01:44:29 | Weblog
年末から入院している父の様子を九州にいる弟が教えてくれました。

「親父は、喉にタンが詰まるらしく切開して管を入れたいらしいけど、熱がなかなか下がらず38度8分あって、下がるのを待っている状態とのことで、左半身も全然動かせない状態のようだよ!ICUにずっと居るって。仕方ないわ」

義父のときもそうだったですが、喉を開けるということは自発呼吸ができないということでかなり厳しい状態ということになります、覚悟が必要かもしれません。

昭和5年の1月1日生まれですので、79歳になったところですので、日本人の男の平均からすればもうお迎えがきてもいい頃です。

年末帰ったときはまだ元気で別れ際に力強く握手をしてくれましたが、恐らく最後の握手となることでしょう。

生家は鹿児島市内の市街地に6000坪のお屋敷で生まれた大変なお坊ちゃんでしたが、世が世ならばの話で。。。。私が小学生の頃、昔は良かったという話をしていたので、そんな昔話をと子供ながらに思ってましたが、自分もお金の価値がわかる年になると、半分でも4分の1でもいいから残っていればと父の気持ちがわかるようになるわけです。

男ばかりの3人に子供に恵まれましたが、子供には優しかった父でした。特に小さい頃あちこち連れて行ってくれたことを昨日のことのように思い出します。

時々は殴られたりもしましたが今となってはいい思い出です。

脳に出血を起こしているはずなのでもう恐らく意識はないと思われます、痛みを伴わず黄泉の国への階段を上っていると思います。

一ヶ月なのか半年なのか一年後なのか最後を見送ることになると思います。それまで忘れかけていた父との日々を少しずつ思い出しながら来るべき日を待ちたいと思います。