86円台の円高がこのところ続くようになりました。アメリカに買い物に行く人にとっては
大変な好機ですが、日本経済にとってはとんでもない状況となってます。
FRBのバーナンキ議長が先日米国上院の公聴会で証言し、「米国経済の見通し
は極めて不確実な状況になっている」と述べ、強い懸念を表明しました。
住宅市場の不振と雇用情勢の改善の遅れなどが主な理由ということで、
追加の金融緩和策を検討していることも明らかにしました。
顔もかなりシリアスな顔してましたね、結論として「2番底」に陥ったということです。
雇用が改善しているとか「米国の景気は明るい兆しが見えてきた」「景気は
上向いて来ている」といった、最近までの発言は希望的観測だったんでしょう
不動産も住宅市場も商業用ビル市場も思わしくない状況で
雇用だけ無理やり回復させようとしているというのが米国の実態なんでしょうか?
オバマさんはある意味、共産主義的な政策も推し進めましたが、状況は
さらに悪化してしまいました。よって米国民も国の将来性やオバマ大統領の方向性に対して疑問を感じて いるとのだと思います。まあアメリカ人はラテンの人もいっぱいいるし日本人みたいに急にしゅんとしませんから消費も極端に落ち込むことなく、 ですので、日本ほどの長期低迷ならないかもしれませんがリーマン・ショックからのV字回復を思わせた米国ですが、
現実はそれほど甘くはなく、オバママジックで景気回復を図ることは
できなかった、そこがが明らかになってきたということではと思います
あと日本もそうですが今の米国経済にとって、もう1つの懸念材料は強度の「中国依存」の体質で
す。農産物の輸出を始め、半導体など様々な分野で中国が日米両国の経済を牽引しています。
この中国の存在が、リーマン・ショック以降の日本 米国にとって非常に大きな 役割を果たしたことは間違いありません。
ビザの審査基準を大幅に緩め中国人の大量入国を日本政府が認めたことも背に腹は
変えられないその裏返しではと思います。
中国バブルがはじけ中国経済に陰りが見え始めたとき、日米両国は大きな影響を
受け、雇用はさらに悪化するでしょう。今米国は何かと中国の首根っこを押さえていますが
要は「日米両国にとって一番良いお客さん」は中国なんですよね。
今14歳の息子が6歳、小学校に入るときに中国語を体で勉強させようと台湾系の中華学校(横浜)
に入れようと思ったことがありましたが、自分自身の考えは間違ってなかったのではと思いますね
まあ残念ながら諸事情により、私の考えは受け入れられなかったのですが、いずれにしても
この円高はしばらく続き、ウオン安の影響を受け韓国企業は電機、自動車、造船業界を問わず
勢いを増してきますが、日本の経済は大打撃を受けるでしょう。政治もごらんの通りだし日本の
不振はずっと続きますね。
今週出張に来られた方から聞いたのですが、先日北海道に旅行に行ったところ観光客の大勢が
中国人観光客だったとのことです、これから日本各地の観光地にも中国人が来られるんでしょう。
もう好き嫌い言っていられる時期でなく、大量に押し寄せてくる中国人を中心とする外国人とどう共存していくのか日本人ひとりひとりに与えられた大きな課題のような気がします。