デジスコ撮影実習日誌

デジスコとデジカメで野鳥や草花を撮影するのが楽しくて実習に励んでいます。 最近では電子工作にはまっています。

雨の中で撮影実習の巻

2006年06月15日 14時13分46秒 | コマドリ

2006/06/11(日曜日) 雨

夕べは昔の仲間との懇親会だった。
明日は朝早く撮影実習に行くつもりなのに、なかなかお開きにならない。
早く終ればいいのになぁとじりじりしていたがお開きになったのは12時過ぎだった。
宿泊先に飛んで帰り、昼間撮った写真をノートパソコンに退避させたりした。
寝たのは午前1時頃になってしまった。
朝4時、セットしておいたモーニングコールが起こしてくれた。
起きてすぐ外を見た。 何か雨が降ってる感じだ。
窓の外に手を出してみた。 ぽつり、ぽつりと雨粒があたる。 残念、雨だ。
今日の実習は中止しようと、またベッドにもぐり込んだ。 
しかし、折角早く起きたのに、折角ここまで来てるのに、と思い直した。
眠い目をこすりこすり荷物を持って、ホテルの駐車場へ向った。
時刻は午前5時ちょっと前だった。
雨でも撮影実習に行こうと思う実習生は偉いのか、バカなのか!?

ホテルの駐車場を出てコマドリポイントへ向った。 
雨はだんだんひどくなる。
「中止して帰ろうか?」何度も考えた。
「向こうは止んでるかも知れないなぁ?」
「こういう時の方がコマさんの出はいいかも知れない!」なんて虫のいいことも考えた。
とうとう山道まで登ってしまった。 雨だけではなく、風も強くなってきた。
「まっ、ここまで来たんだから途中の森林公園のなんとか池でも見て帰ろうか?」と
ちょっと寄り道をした。
公園に入って何とかの池を探したが、なかなか見つからない。 やっと案内板が見つかった。
でも何だか見当違いを歩いているようで、なかなか池に行き当たらない。
あきらめて、駐車場に戻った。 と、そのころ雨が少し弱くなったような気がした。
「ここまで来たんだ。 ポイントまで行こう。 ダメならそこで引返そう!」

こんな雨の日には誰も来ていないだろうと思って行ったポイントの駐車場。
2台の車が先着していた。 びっくりだ!  バカな人がいるもんだ! あっ、俺もそうかぁ!
幸い、雨も小止みになってきた。
カッパを着て、カメラにはビニール袋を被せて、早速谷へ降りていった。
ポイントについたのは実習生が一番だった。
早速、最良ポイントに三脚を立てた。 いい写真を撮るぞ!

その後、5、6人のカメラマンが“どやどやどや・・・”とやってきてそれぞれ三脚を立て始めた。
私はデジスコなのでちょっと離れたところに三脚を立てていたが、後からきたカメラマンは
私のことなど考えず前の方に三脚を据え付けして、それも立ち姿勢で待機し始めた。
もし、左のポイントにコマドリがきたらそのカメラマンの影になってしまう。
前に行くなら、後ろの人(私のこと・しかも彼より前に三脚を立てているのだ!)の迷惑を考えろ!
と言いたかったが、そんなことを言って気分を悪くして写真を撮ってもしようがない。
仕方なく私も前へ出て三脚を構えた。 お陰で撮れた写真は皆超ドアップになってしまった。

幸い、雨は止んでくれた。 ただ、とても暗い。
後から来たカメラマンの一人はとても行儀が悪い。 何ミリの望遠レンズか知らないが、手持ちで
構えている。 そしてあちらこちらを歩き回る。 やがてフラッシュを取り付けてそれを使って撮影
テストをしている。 いやだなぁと思っていたが、そのカメラマンの仲間が「フラッシュは他の人の
迷惑になるからやめな!」と注意してくれた。 他の人ではなくて、コマドリが可愛そうだよ、まったく!
いずれにしろ、フラッシュは使わなくなったのでよかったよ!

昨日、お会いした、足利市から来たという年配のカメラマンもまたお出でになった。
(先ほどの行儀の悪いカメラマンはこの方のグループメンバーだった。 いろいろ話しているうち
に打ち解けていった。)

待つことしばし、やっとコマドリさんが姿を現してくれた。
最ワイド端で撮ってもこんなに大きくなってしまう。
どんより曇り空(今まで雨降り)で暗い。 でも、ここは比較的明るかったのかも。
 
デジスコ:KOWA 664ED(30倍アイピース)+ NIKON COOLPIX 8400
撮影データ:感度_ISO200 シャッタースピード_1/10 絞り_f2.8 露出補正_-1.7 
     最ワイド端
画像加工:Photoshop ver.7 自動レベル調整 明度・コントラスト調整 ノートリミング 画像サイズ縮小


コマドリさんは何回か姿を見せてくれたが、いつも口いっぱいにエサを咥えている。
そのグループがミルワームを置いてくれたが、コマドリさんは雛にあげようとミルワームを
口いっぱいにほおばって飛んでいく。

デジスコ:KOWA 664ED(30倍アイピース)+ NIKON COOLPIX 8400
撮影データ:感度_ISO200 シャッタースピード_1/9 絞り_f2.8 露出補正_-1.7 
     最ワイド端
画像加工:Photoshop ver.7 自動レベル調整 明度・コントラスト調整 ノートリミング 画像サイズ縮小


前の岩に止まって「ヒン、カラカラカラ・・・・」と大きな声で囀ってくれた。
折角いいポーズで撮れたのに、ISO400で撮った画像は大失敗だった。

デジスコ:KOWA 664ED(30倍アイピース)+ NIKON COOLPIX 8400
撮影データ:感度_ISO400 シャッタースピード_1/26 絞り_f2.7 露出補正_-1.7 
     最ワイド端
画像加工:Photoshop ver.7   あらゆる調整実施  トリミング  画像サイズ縮小


雨も降りそうだし、カメラの液晶ディスプレイで確認したときは、とてもきれいにいいポーズが撮れて
いたので、「こんなにいいのが撮れたから引き上げます。」なんて周りの人に挨拶して引き上げた。
引き上げは大成功だった。 車に荷物を積んでいるときに、ぽつり、ぽつりと雨が落ちてきたのだ。
山道を下っている頃にはどしゃ降りの雨になってしまった。 早く引き上げてきてよかったよ。
時計は10時をちょっと過ぎていた。

「素敵なポーズが撮れちゃって、うれしいなぁ!」と眠いのも忘れて家に帰ってきた。
ところが、PCで見てみたら「なっ、なっ、何だ! この写真は!」。
ひどい写真のオンパレードだ。 超がっくりだ。
まぁ、いつものことだけど、今回のコマドリさんは期待が大きかっただけにガックリ度も大きかった。

また実習に行かなくては!

                    雨の中で撮影実習の巻 完

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懇親会にあわせて遠征の巻_その1

2006年06月12日 12時00分08秒 | コマドリ

2006/06/10(土曜日) 晴

今夜は群馬県高崎市で昔の仲間との懇親会がある。
例によってついでの遠征実習(遠征実習がメインで懇親会はついでかも知れない)に出かけた。
行き先は前から行きたいと思っていたコマドリの名所である。   このポイントは高崎市とは
目と鼻の先である。  ふと、以前からここへ行くときは是非誘ってくれと約束していたBirderの
ことを思いだした。 忘れてしまっては大変だ。 ただし実習生は夜は高崎市で懇親会だから解散
は高崎駅前だという条件でお誘いした。  それでもいいというBirderがもう一人現れた。
3人はこれからゲットする(であろう!?)コマドリの姿を想像して勇んで出かけた。

例によって実習生の運転は超安全運転(いや、一番危険な運転かも知れない)で高速道路を
のたのたと走った。 同乗したBirderは「他車(ひと)に抜かれると、必ず抜き返す! 絶対車間を
開けない!」 という超ハードなドライバーだそうだ。
きっと私の運転にいらいらしながら?助手席に座っていたことだろう!

そんなことでだいぶ時間をかけて現地駐車場に着いた。 土曜日だから駐車場はいっぱいかな?と
心配して行ったが、なんとちょうど一台だけ置けるスペースがあった。 ラッキー!


はやる心をおさえて、デジスコをセットして、谷を下ってポイントに向った。
ポイントには4、5人のカメラマンが待機していた。 コマドリは朝早く現れたそうである。
その後1時間以上経つが現れないとのことだ。 うん、それではもうそろそろ現れる違いない。
近くでミソサザイがしきりに囀っている。 ときどきヒンカラカラ・・・が聞こえる。
コマドリはもうすぐ現れるかな? 緊張して前方を見つめた。 ところがなかなか現れてくれない。
10時半を過ぎた。 先着していたカメラマン達は引き上げた。  もう一人残ったカメラマンも片付け
を始めた。 そのとき音もなく目の前にコマドリが現れたのだ。 ついに現れた。 現れてくれたのだ!
現場にいたカメラマンは6人だけだ。 皆夢中でシャッターを切った。  
 

動きが速くて追いかけるの大変だった。 やっと撮れた一枚。 ちょっとピンアマだけど、嬉しいよ!



ちょっとポーズがイマイチだけど贅沢はいえないよぉ、嬉しいなぁ!


コマドリはそのあたりを動き回ってすぐに飛んでいってしまう。 ただあまり人間を恐れないようで
すぐそばにやってくる。 私が三脚を構えている後ろが通り道らしく、ほんの1mも離れていない場所を
通過していく。 回りの皆が「後ろ! 後ろ! 後ろにいるよ!」というが近すぎて見ることもできない。
それからは退屈しない程度に姿を見せてくれた。 先着カメラマンが引き上げるとき「俺達が帰ったら
きっとすぐに姿を見せるよ!」といったが本当にそのとおりになった。 私達は皆で微笑んだ。

コマドリは目の前で大きな声で囀るときもあった。 その姿をゲットしたかったがダメだった。


ここで、きれいな声で囀ってくれた。 でも、撮れた写真は口を閉じたところだった。 残念!



時間はあっという間に過ぎていった。 もう2時近い。
まだまだここに居たかったが次のフィールドに向うことにした。 後ろ髪を引かれる思いでこの場を離れ
私達は次の目的地に向った。

                 懇親会にあわせて遠征の巻 その2へ続く

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こっ、こっ、こまどりさまぁ~!

2006年05月24日 20時28分49秒 | コマドリ

2006/05/24(水曜日) 晴れ後雨(雷)

こまどりさま(こまどり姉妹ではありません。念のため申し上げます。)に会えるかもしれないと
山深い公園に出かけた。  駐車場を出てコースを歩き出した。 時計は8時20分頃を指していた。
歩き出してしばらくすると頂上を目指すルートと野鳥観察小屋へ向うルートの分岐点に出た。
同行の友人と「どっちにする?」と相談した。   そのとき頂上を目指すルートの方から例の
「ヒンっ、カラカラカラ・・・・」が聞こえてきた。 「あっ、こまどりさまの鳴き声だ!」 これでコースは
決まった。    迷わず頂上を目指すルートを登って行った。    鳴き声が近づいてきた。
友人が双眼鏡で探している。 ややしばらくして友人が「あっ! いたよ!」と叫んだ。
私は「どこ!? どこ!?」とややうろたえて尋ねた。  そして友人が指さす方を探した。
いた! 苔むした倒木の上を歩いていた。  大慌てでデジスコを向けた。が、こまどりさまは
とことこ・・・と歩いて、ぽいっと向こう側に降りてしまった。  ざっ、残念!

また出てきてくれるかもしれないと未練たらしく、その場所でデジスコを構えていた。
ところがこまどりさまは何時の間にか反対側にいたらしく、別の場所に姿を見せた。
またまた大慌てでデジスコを向けてシャッターを切った。 ところがレリーズワイヤーのボタンを
押してもシャッターが切れない! 何度押してもシャッターは切れないのだ。 「どっ、どうして!?」
原因はレリーズステーをしっかり固定していなかったので、移動中にずれてしまい、レリーズワイヤー
の先端がシャッターボタンではなく、カメラの肩を押していたのだ! くそっ! なんてこった!
急いで調整しなおしてシャッターを切った。が、時すでに遅し、こまどりさまはどこかに行ってしまわれ
た。  おぉ、神様・・・

なんとかやっとシャッターを切った1枚。 ボケボケですがこれ1枚しか撮れませんでした。
初見・初撮りですが、嬉しさより残念さで胸いっぱいでした。 とほほほ・・・  


登山道の脇を流れる沢ではミソサザイが囀っていました。 目の前にも何回か現れてくれました。


頂上までは結構きつかったです。(デジスコを担いでいたので。(言い訳です。))


頂上まで登って、また同じルートをたどって下山しました。 もしかしたらさっきの場所で
こまどりさまに会えるかも知れないと、かすかな望みを持って!
しかし、何回かこまどりさまらしき鳴き声を聞いただけで、とうとうお会いできませんでした。
下まで降りてほっとして、休憩していたら雨が降ってきました。 雨具を持っていなかったので
大慌てで車に戻りました。  あぁ、疲れた・・・  同道してくださったOさん、ありがとう。
                こっ、こっ、こまどりさまぁ~の巻 完 

 

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