どくだみ茶とハイネケンビール

来し方の思いや世相への老年の主張

楽屋話

2017-05-01 21:20:46 | 世相
 志ん生の「大工調べ」は、その日暮らしの大工が店賃を滞納し、業突く張りの大家に道具をかたに取られたのを取り返す話である。親方の棟梁に策を授けられた大工は大家に向かうが内輪話を喋ってその不興を買い失敗。そして親方に「馬鹿野郎!それはおめぇと俺の楽屋話だ」と怒られる。

 「東北でよかった。東京であったら・・」と失言した今村元復興大臣は派閥の会合でもあるし、ついつい楽屋話をしてしまったようだ。
「あの悲惨な地震、津波の災いが我が地元に来なくてよかった」とは誰しも思うことであるが今村氏は一言余計な事を言ってしまった訳である。しかし被災者には気の毒ではあるがこういう言い回しは一般的によくあることであろう。
 
 しかしメディアは容赦をしなかった。その前に今村氏は記者と口論し、捨て台詞を放っていたこともあり、心証も悪く、これぞとばかりにやり玉に挙げられたようだ。

 もう一つは楽屋話を滔々としゃべりまくる籠池氏。安倍夫人にお世話になりながら学校設立が意にならぬとなれば今まで応援してもらったことはさて置き、しつこく自己弁護をする。恩を仇で返すに等しい言動である。メディアがこれに食いつくのは仕方がないにしても沈没気味の民主党までが好餌として法案審議を中断する。

 前述の今村氏の辞任劇で安倍首相の陳謝があっても同様。北朝鮮と日米韓の武力衝突の可能性がある今、それどころではあるまいに能天気も甚だしい。

 思うに最近は新聞もTV報道も週刊誌レベルになり下がっているような気がする。しかし 週刊誌といってもひと昔前に週刊文春は「疑惑の銃弾」で三浦和義氏の美名を剝ぎ落し、誤報のリスクを恐れなかったその報道は素晴らしく立派であった。でも今の芸能人の不倫ゴシップ追いかけるような記事では往年の心意気は感じられない。

 メディアとしてプライドを持つならば、楽屋話的なつまらぬ報道はしない姿勢も必要ではないか?

日を間違えて本日のアップとなりました。
我が家の初夏の花々です。





 
 


 
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2 コメント

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Unknown (あうだ爺)
2017-05-02 06:24:16
山に雪が見られますが、桜が咲き始めました。昨日は近隣をドライブしましたがまだ肌寒く外での食事はだめでした。ジンギスガンももう少しさき。ではまた。。
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花便り (レンタルキャット)
2017-05-02 09:26:01
桜の時期だそうですね。こちらも今年は開花が遅く、例年の予想で3月末に花見をしましたが蕾も出ず、屋内での宴会となりました。貴地もこれからが楽しみですね。
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