オーバーヒート

　梅雨も明け、急に暑くなった。回覧を班長さんに配るのに自転車を漕いで回ると汗だくだくとなり、年のせいもあり草臥れた。熱中症の手前のオーバーヒート状態である。

　オーバーヒートで思い出したが、昔ディーラーに出向していた時、営業所から、あるロータリーエンジンの車両が、上り坂で、オーバーヒートするというクレームがあるので見てくれとの申し入れがあった。

　早速20キロ先の国道の急坂で、その車でチャレンジしてみたところ、水温計は正常であった。「さて？」と首をひねったが、ふと思いついて、急坂であるがⅮレンジで登ってみたところ水温計がどんどん上がり、オーバーヒート状態になってきた。
　国道と、言えども結構急坂路であったのだが、当時のロータリーエンジンは低速トルクがやや少なく、急坂をDレンジで踏み込むと上記の状態になるし、しかも社外品のクーラーを使っているので、この坂道ではＤ２にシフトすべき（レンジダウンする）と顧客に伝え、解消した。

　また、ある車種を低速型エンジンからオーバーヘッドカムシャフトのタイプである高速型のエンジンに代えた時、やはり坂道を以前の車のように早く登れないとのクレームがあった。そこで、ユーザーの言っている坂道で同乗したところギヤチェンジのタイミングが早い（旧型車では問題ない）のが分かり、セカンド、サードシフトを長めにしてトップへ持って行く方法を取るように指示してこれも解決した。

　当時は口で修理することも大事な要素であった。しかしこれは稀な方で実際は結構きついクレーム処理の方が多かった。これも次回あたりに述べる。

我が家のペットの猫、名前は「ビチ」現在死期も近く、やせて骨が出ている。
可哀そうなので元気なころの写真をアップする。