どくだみ茶とハイネケンビール

来し方の思いや世相への老年の主張

遠花火 音が 菊花を 追いかける

2018-10-31 21:23:53 | 日記
 先日知人の花火師さんに花火大会の招待券を貰ったので家内と二人で観覧に出かけた。
特別席なので、打ち上げ場所近くで見上げる花火の迫力と華麗さに感動した。
 
 その花火を鑑賞中突然、後方の大スピーカーから女性の幼な声でヘタクソな歌が大音響で流れてきた。花火は見上げながら「すごい!、ワァきれい!」と声を出したり、観客全員のどよめきも風情の一つであるのにこれでは台無し。「音楽をやめてくれ!」と運営担当に文句をつけようと思ったら、幸い1曲で止まったので安心した。もちろんその後、音楽と花火を効果的な形で演出されたものは大いに楽しんだが。
 
 近くで見る花火は見上げるような高さで炸裂し、爆音は体に振動を感じる程。毎年この花火大会は少し高台にある自宅で見ている。その音がした時にはすでに形はない。花火が見えて音がするまで大体10秒かかっていた。音波は秒速340m程度であるから我が家との距離は約3.4kmである、などと遊びながら見て、途中で飽きてしまってはいたが、流石に真下で観ると「あれよあれよ」という間に3000発の打ち上げ花火は終了してしまった。
  
 ところで先程の秒数カウントであるが光を見て時計に目を向け直して計測するようなことは面倒だ。だからほぼ正確な秒数カウントの方法を受け売りしたい。
 それは「ゼロイチ、ゼロニ、ゼロサン・・・・ジュウ、」と9まではゼロをつけて読み上げれば、時計を見なくてもあまり誤差なく計測できる。雷でも同じ、お試しあれ。

 会場で花火を見ている時にふと思ったことがある。花火は火薬に種々の金属元素を混ぜ発色させているらしい。そこで私の葬儀は遺骨の一部を粉にして花火の原料に練り込んでもらい、「花火葬」にしてほしいと花火師に頼み込んでみたいのだが(ほとんどはカルシウムであろうがネットで調べてみるとオレンジ色の発色はあるようだ)。

 もし実現すれば私の一部であった原子が見守る観客の上で発光、将に「散華」となる。
しかし彼は言うだろう「やめてくださいよ!こちとら、これで飯を食ってるんですから、不発になったらどうするんですか・・」
 私も食い下がる「そうならないように私の生前のメタンガスを着火剤として袋詰しとくから・・」

私の下手な花火の写真です。






コメント (4)
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