どくだみ茶とハイネケンビール

来し方の思いや世相への老年の主張

トイレ事情

2011-02-28 23:24:15 | インポート
 今でこそ日本のトイレはウォッシュレットで世界に名を馳せ、北京万博でも世界最高のトイレを出品に至っているが、40~50年前はくみ取り式全盛でようやく水洗式トイレが普及し始めたころであった。
 私が小学生の時には修学旅行前には教師達が都会の水洗式トイレの使用方法を説明していた。いわく「水洗式トイレは排便の後、上から下がっている(当時は壁の上部にタンクがあった)ひもを引く。水が勢いよく流れてくるがこれは故障ではない。しばらくすると水は止まるのであわててひもを何度も引かぬように」など。
 そのころ国鉄(JR)でも駅や列車などのトイレが水洗式に切り替える頃でその奮闘ぶりを描いた「トイレット部長」という本があり(映画にもなったようだ)、トイレに関する面白、おかしいエピソードに大笑いしながら読んだものだ。例えば外開きのトイレドアで内と外で引っ張り合いの結果、体勢が不利な内の人が負けてしまい、ズボンを片手で引き上げながら外に転げ出たこともあって、それ以降は内開きドアにする事にしたとか、当時洋式トイレに不慣れな女性が曲芸のようにハイヒールで便座の上にしゃがんでいたと分かる足跡があったetc。
 とかく女性は眉をひそめるが、私の経験では男性同士ではトイレの話になると酒の席でも話題に事欠かない。特に厳寒の満州や、南方での従軍経験のある方の同席があるとなお更に盛り上がる。これは自然な行為に牧歌的な楽しさとペーソスを感じるのではと考えている。 

 私の思い出であるが、小学生の頃、男女共用の長屋式トイレの通路を通っていたところ、建付けが悪いせいか風のせいかで偶然開いたドアの暗がりに同級生の女の子の生白いお尻を見てしまった。その時、後ろを振り返ったその子と目が合ってしまい「いやらしい!」と言われて困惑したことがある。世の男性は「いやらしい!」と言われたご経験は多いと思うが、それなりの理由がお有りだろう。しかし私へ向けられた最初のその言葉だけは理不尽であり無実であった・・・。
 最後に我家のトイレ事情(または愚痴か?)
 以前、家族が多い時、トイレットペーパーの入替頻度が高く、二連のホルダーにして片方のペーパーが無くなっても、もう一方のペーパーを使うことであわてずに済むようにした。そしてペーパーは少なくなっている方から使うようにと再三家族に言っているのだが、我家の女性(家内と産後に戻っている娘)はいつも残量が多い方から使う。したがって「元の木阿弥」でついにはペーパーの芯が両方残る事になるが「トイレットペーパーぐらいでいちいちうるさいわね」と多勢に無勢。よって私のストレスは慢性の便秘の如く溜ってきて、当分、快便の見込みなし。

コメント (2)
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