どくだみ茶とハイネケンビール

来し方の思いや世相への老年の主張

2018-12-31 20:55:32 | 日記
今年の我が家の一大ニュースは、爺バカであるが、小2の孫が長門市の美術館主催「小・中学生による香月泰男ジュニア大賞絵画展」で大賞(一人)に次ぐ、長門市長賞(二人)を受賞したことである。孫以外はいずれも中学3年生でありそれに小2が食い込んだのにはびっくりした。娘婿が撮影した授賞式のビデオで、審査員の講評では孫の絵を激賞してくれ、「自分でもこの絵が欲しい」とまで言っていたのには二度驚いた。
 
香月泰男は著名な画家で、出生地の長門市に立派な美術館があり、シベリヤ抑留をテーマとしたモノクロ調の暗いイメージの画調である。なるほど孫が描いたのは小学生らしからぬ絵で、それを彷彿とさせる色調になっていた。(下図)

 ひるがえって私の小2の頃、母の日に描いた母の絵を担任の女教師に持っていくと「髪の色は黒ばかりではない。もっと他に色があるはず!」と突っ返された。当時,絵的センスのない私は、髪は黒、太陽はひげを付け、富士の山のてっぺんは三角の小山が三つと極めて平凡な思考であり、仕方なく、髪の黒の上に茶色や赤や黄色を適当に加えたら引き取ってくれたのでほっとしたことがある。
 
しかし非凡な絵の才能を持った級友もいて校外写生で彼は格子のように樹木を書き並べそれに茶やこげ茶、緑を隙間なくクレパスで埋め尽くした。担任はその絵を絶賛。教室の後ろの壁に貼り付けた。平凡思考の私はさっぱり分からない絵であったがやはり力強い絵とは感じた。しかし褒められた当の彼は言い難そうに、教師に「先生、絵は上下逆に貼ってあります」と言ったのを今でも覚えている。だから今でも抽象画は苦手で、NHK日曜美術館ではフェルメール、レンブラントなどがあれば喜んで見ている。
 
 また中学校では美術教師が私の水彩画を眺めて曰く「君はきちんと描いてはいるが絵に全く迫力がない」と言われ、水彩画に迫力を付けるにはどうしたら?・・と落ち込んだこともある。
 しかし美術では絵以外に物体の三面図を作画する科目があった。その時は別な美術教師に「君の机の三面図は正確でよくできている」と褒められ、自信を取り戻し「俺は普通高校より工業高校向きだナ」と進路を決める一助になった。

 本年もご愛読いただき有難うございました。皆様よいお年を。

孫の絵ですタイトルは「僕の犬、さくら」ですが
どう見ても「かぴぱら」に見えるのですが・・


 
コメント (2)
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