遊爺雑記帳

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裏金事件、自民党内の処分と岸田首相の求心力 郵政民営化問題と共通点あり

2024-04-10 01:33:55 | my notice
 自民党は 4日、政治資金パーティー裏金事件に関する処分を下した。その内容は妥当なのだろうか。岸田文雄首相の求心力は高まるのかと、郵政民営化法案での造反への小泉首相の解散決断成功例との比較を、高橋洋一氏が説いておられます。

 
【日本の解き方】裏金事件、自民党内の処分と岸田首相の求心力 郵政民営化問題と共通点あり 活路求めるには早期解散しかない - zakzak:夕刊フジ公式サイト 元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一 2024.4/9

 自民党は 4日、政治資金パーティー裏金事件に関する処分を下した。その内容は妥当なのだろうか。岸田文雄首相の求心力は高まるのか。

 
塩谷立・元文科相と世耕弘成・前参院幹事長は離党勧告下村博文・元政調会長と西村康稔・前経産相は1年間、高木毅・前国対委員長は半年間の党員資格停止萩生田光一・前政調会長は1年間の党役職停止など、39人が党則上の処分を受けた

 率直に言えば、
自民党内の処分は、そのときの政治情勢次第なので妥当かどうかを議論する意味はない。ちなみに、かつて郵政民営化法案に反対した議員のうち、除名処分となったのは衆参合わせて10人、離党勧告は27人だった

 
その後、民主党政権になり、同党は郵政民営化見直し法案を提出した。自民党は賛成だったが、中川秀直氏、菅義偉氏、小泉進次郎氏、平将明氏は反対し造反した。しかし人気の高い進次郎氏が造反したため党則上の処分はできずに、当時の大島理森副総裁による口頭注意にとどまった

 
要するに、党則上の処分内容はそのときの党内の政治情勢次第なのだ。造反した一人は「進次郎がいるから造反しても処分できないよ」と筆者に語ってくれたが、その通りだった

 
逆にいえば、処分は党内の政治情勢そのものを表している。今回、離党勧告を受けた塩谷氏が党に提出した弁明書によれば、党執行部による処分の決定手法は「独裁的・専制的で、到底受け入れることはできない」とされている。

 また、処分対象にならなかった岸田文雄首相(党総裁)についても「道義的・政治的責任も問われるべき」だとしている。

 
今回の処分は、岸田首相による「安倍派」(清和政策研究会)と「二階派」(志帥会)への政治的な狙い撃ちである。

 
岸田首相は、お公家集団といわれた「宏池会」出身だが、表向き派閥解消という荒業で、麻生派を温存し、実質的には「大宏池会」の復活に成功したと本コラムで指摘した。その仕上げが今回の処分である。

 
その結果、二階氏は次期衆院選不出馬に追い込まれた。今回の処分のタイミングがもう少し早ければ、二階氏は岸田首相と差し違えて退任を迫ったのではないだろうか、政治策士の岸田首相は、二階氏の不出馬と引き換えに、二階氏と同じ選挙区で衆院転出を図る世耕氏の処分をしたとの見方もできる。

 
今回の処分で、岸田首相の求心力が高まるかどうかは、やはり郵政民営化の件が参考になる。前述の通り、郵政民営化法案では大量の処分を出し、まさに党内政局だった。そのとき、小泉純一郎首相は「郵政解散」に打って出た。そこで負ければ、間違いなく小泉氏は失脚し、反小泉グループが自民党に復党し実権を握っただろう。現実には郵政選挙で小泉氏が大勝したために、その直後の求心力は最大値になった。

 
岸田首相が求心力を高めるためには早期解散しかないが、どうだろうか。

 塩谷立・元文科相と世耕弘成・前参院幹事長は離党勧告、下村博文・元政調会長と西村康稔・前経産相は 1年間、高木毅・前国対委員長は半年間の党員資格停止。萩生田光一・前政調会長は 1年間の党役職停止など、39人が党則上の処分を受けた。

 率直に言えば、自民党内の処分は、そのときの政治情勢次第なので妥当かどうかを議論する意味はない。ちなみに、かつて郵政民営化法案に反対した議員のうち、除名処分となったのは衆参合わせて10人、離党勧告は27人だった。

 その後、郵政団体の支援も受けて発足した民主党政権は郵政民営化見直し法案を提出した。
 asahi.com(朝日新聞社):郵政民営化見直し法が成立 - 民主政権

 自民党は賛成だったが、中川秀直氏、菅義偉氏、小泉進次郎氏、平将明氏は反対し造反した。しかし、人気の高い進次郎氏が造反したため党則上の処分はできずに、当時の大島理森副総裁による口頭注意にとどまった。
 要するに、党則上の処分内容はそのときの党内の政治情勢次第なのだ。
 逆にいえば、処分は党内の政治情勢そのものを表していると、高橋氏。

 今回の処分は、岸田首相による「安倍派」(清和政策研究会)と「二階派」(志帥会)への政治的な狙い撃ちである。
 岸田首相は、お公家集団といわれた「宏池会」出身だが、表向き派閥解消という荒業で、麻生派を温存し、実質的には「大宏池会」の復活に成功した。
 その仕上げが今回の処分であると、高橋氏。

 その結果、二階氏は次期衆院選不出馬に追い込まれた。今回の処分のタイミングがもう少し早ければ、二階氏は岸田首相と差し違えて退任を迫ったのではないだろうか、政治策士の岸田首相は、二階氏の不出馬と引き換えに、二階氏と同じ選挙区で衆院転出を図る世耕氏の処分をしたとの見方もできるとも。

 今回の処分で、岸田首相の求心力が高まるかどうかは、やはり郵政民営化の件が参考になる。
 郵政民営化法案では大量の処分を出し、まさに党内政局だった。そのとき、小泉純一郎首相は「郵政解散」に打って出た。そこで負ければ、間違いなく小泉氏は失脚し、反小泉グループが自民党に復党し実権を握っただろう。現実には郵政選挙で小泉氏が大勝したために、その直後の求心力は最大値になった。

 岸田首相が求心力を高めるためには早期解散しかないが、どうだろうかと、高橋氏。



 # 冒頭の画像は、参院での郵政民営化法案否決後、衆院を解散し、記者会見する小泉純一郎首相=平成17年 8月 8日



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