ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

言論の自由とヘイト禁止法

2016-04-28 13:31:44 | 日記
「言論の自由」は基本的な権利の一つとされる。

それを権利として守ることは、なぜ大事なのか。

「言論の自由」が権利として守られなかったらどうなるか、

それを考えてみれば答えは自ずと明らかである。

結論から言えば、「言論の自由」が守られないと、

共同体の秩序を維持することができなくなるからである。


大勢の他人と一緒に暮らす共同生活では、

様々な利害が絡み合い、

それらの間で衝突が生まれる。

それを解決しようとして暴力が行使されると、

衝突は血みどろの抗争にまでエスカレートして、

共同体の秩序を脅かすものになる。

そうならないために、利害衝突の解決は、暴力に訴えることなく、

言論によって行われることが肝要になる。

言論による主張を、暴力によってねじ曲げたり、封殺したりすることも

避けなければならない。

言論によって互いの主張を自由にぶつけ合えること、これが

共同生活の基本となる、求められる形なのだ。


だが、暴力の否定形である言論も、

それ自体、暴力の形をとることがある。

(つづく)
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