ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

3.自閉症について その1 (追記あり)

2016年03月25日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するために
勉強をしています。
私は専門家ではありませんので
間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上、お読みください。



由紀子の強度行動障害の背景には
知的障害と自閉症があるという事で

今回は自閉症について書きます。

今さら・・・という感じもしますが
あらためて資料や本を読み返してみると
忘れていたことや、今だからわかることもあって
面白かったです。(笑)



自閉症の歴史は省略します!(笑)



自閉症の特徴については
イギリスの精神科のドクターであり自閉症児の母でもある
ローナ・ウィングという人が

自閉症とは「つながり合っているけどどこか違う」
「だれ一人、同じ人はいない」と述べています。

そして、「自閉症の三つ組の障害」というものを提唱しました。

1.社会的相互交渉の質的な障害
2.コミュニケーションの質的な障害
3.想像力の障害


この三つ組みは現在も自閉症の診断基準にもなっているそうです。




なんだかちょっと難しい!!(笑)

なので、少しずつ!!

今回は「1、社会的相互交渉の質的な障害」について書きます。


この障害には4つのタイプがあります。

自閉症の人の行動の特徴のタイプです。


孤立群・・・他人に対する関心そのものが乏しい人たちで
      集団の中にいても、周りに人がいないように振舞います。
      名前を呼ばれたり、話しかけられても答えず
      自分の興味のある事に没頭してしまいます。
      でも、年齢が進んだりして他の群に移行することもあります。



一般的な人が抱く
自閉症の人のイメージはこのタイプなのかもしれませんね?!


由紀子も幼い頃には名前を呼んでも
振り向きもしませんでした。

テレビのCMなどには反応するので
耳は聞こえているはずなのに・・・

由紀子の自閉症を疑い始めたきっかけでした。

感覚の過敏性やこだわりが強いという特徴もあると
書いてある本もあるので
由紀子はこのタイプかも知れないと思いますが
少し違う気もします。




受容群・・・言われたことに従いやすいタイプ
      問題行動が少ないが、青年期に際だった変化が訪れることがある。



由紀子はこのタイプの自閉症だと言われてきました。

でも、私は「孤立群」寄りの「受容群」じゃないかと思っています。

ウイング自身が述べているように
「だれ一人同じ人はいない」のですから
たぶん、この分類にぴったりはまる人はいないと思います。
何かしら、重なり合っているのではないでしょうか?



由紀子は小さな頃は、
人の指示に素直に従う、とても扱いやす子でした。
でも、思春期に入って急に問題行動が多くなりました。

このタイプの人にそのような変化が起こりやすい理由について
ある面白い文章を見つけましたが
文章は転載禁止だったので、要点だけ書きます。


思春期になると自我が芽生えて、活動が停滞していく
       ↓
停滞を気にする人から強い介入を受けて他害をする。
       ↓
人から介入されたくないから、自分の世界に入り込む
       ↓
自己刺激行為へ没頭する場面が見られてくる。




この文章を読んで、
どうして由紀子が思春期に入って
急に他害行為や自傷行為が始まったのか
分かったような気がしました。

その強い介入をしたのは・・・私です。(汗)



あの頃、どうしてこんなに変わってしまったのかと
ずいぶん悩んでいろいろ調べたりしたのですが
こんな事はどこにも書いてありませんでした。

もっと早く出合いたかった文章でした。




積極奇異群・・・人に対して自分の興味関心のあることを
        一方的にしゃべり続けたりするのが特徴。
        自分が言いたいことを言い終わったり、
        相手に自分の意にそぐわない質問をされたりすると
        スーッとその場を離れたりする。


自閉症の中でも積極的に人とかかわるタイプの人ですよね?!

私が知っている自閉症の人にもたくさんいます。
ずっと話しかけてくるので、一緒にいるとかなり疲れます。(汗)
時々意地悪をして逆に質問をすると、本当にどこかへ消えてしまいます。(笑)
ごめんね~!!( ̄ー ̄)ゞスマンスマン


形式ばった大仰な群・・・コミュニケーションが良好で意思の疎通もできる
            ルールにこだわったり、過度に礼儀正しいなど型苦しく
            家族に対しても敬語で話をしたりする。


知的に問題の無い人が多いような気がしますが、話をしても本当の内容は
あまり理解していなかったりします。
以前、日記に書いた「自閉症には冗談が通じない」
に登場する彼女もこのタイプだと思います。(笑)



「自閉症」といっても、様々なタイプの人たちがいます。
それぞれの群の中でも、個人差が大きくて特性が違います。
だから、社会生活の中での悩みもそれぞれなのです。



テキストには、
社会的相互交渉については
人との関わりが多い、少ないといった「量」の問題ではなく
そのか関わり方の「質」において定型発達の人たちとの違いがあるのです。


と、書かれてありました。



今日はここまでとして
次回は「コミュニケーションの質的な障害」について
調べてみようと思います。


こちらのサイトを参考にさせていただいています。

その他にも過去に参加した学習会の資料や
自分でメモしたものから引用したりしています。


=END=
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2 コメント

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すごいです (みやび)
2016-03-26 10:56:38
tomiさん、このカテゴリーの内容、すごくわかりやすくて、すごいです!
「真剣に向き合ってきたお母さん」というだけでない、tomiさんの知性の深さを感じます。とっても勉強になります。
これからも愛読します~!
返信する
みやびさんへ (tomi)
2016-03-26 23:33:27
わぁ~!そう言っていただけると
本当にうれしいです。

知性深さは・・・あまり深くは無いんですけどね?!(笑)

久しぶりにいろんな本やノートをめくりながら
勉強をしているんですけど
楽しいです。(笑)

頑張って続けるので、よろしくお願いします。
返信する

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