ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

アセスメントの続き

2017年11月03日 | ゆきちゃんの日記
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


先日の続きです。

4.服薬に関する情報

行動障害のある人は、
問題行動を抑えるために
服薬をしている場合があります。

他にも、
てんかんだったり精神疾患だったり
いろんな薬を飲んでいる人います。


その薬に関する情報はもちろん
自分で飲めるのか、支援が必要なのか
というのも大事な情報です。

私たち親が福祉施設などに
情報を伝えるときには

薬の種類や量、時間など
詳しい情報を伝えるように
しなければならないということです。


由紀子の場合
てんかんや通常服用している安定剤や
PMSで不眠の症状が出た時に服用する安定剤

糖尿やアレルギー性鼻炎の薬など
薬の情報がたくさんあって
とても口頭では伝えきれないので

病名、主治医、薬の種類 量 回数と
病歴をまとめた医療ファイルを作っています。

新しい病院にかかる時にも
ファイルを抱えて行きます。(笑)


病気の少ない人はお薬手帳を
活用するといいかもしれませんね?!


5.認知・言語能力に関する情報


言語についての情報や
概念の理解についての情報
手先の器用さ等の情報は
知能検査や発達検査の数値でも
だいたいの状態を把握することができます。

知能検査では

100を基準とする知能指数(IQ)で示されます。

世界保健機構(WHO)が出している分類では

IQ70以下を知能障害
IQ50~69を軽度
IQ35~49を中度
IQ20~34を重度
IQ20未満を最重度

としています。


由紀子が幼い頃は
この知能指数というのがとても気になって
結果を聞くたびに一喜一憂していました。

でも、今は
知能指数の数字は
由紀子の生活には
あまり関係ないと思っています。

大切なのは数字では無くて
検査の結果で分かってくる
由紀子の苦手な部分がどこなのかを
知ることです。


由紀子は長期記憶は得意ですが
短期記憶は苦手で
一度に3つ以上の数字を覚えることができません。

その事を知ったのも
知能テストでした。


それが分かってからは
由紀子に用事を言いつけるときには
2つまでにしています。

スケジュールなど
たくさんの情報を覚えさせるときには
紙に書いて確認できるようにするか

何度も何度も繰り返し教えて
完全にインプットするようにしています。


知能検査で耳からの情報が入りやすいのか
視覚的な情報が入りやすいのかも分かります。

このようなアセスメント情報を活用して
本人に分かりやすい方法で伝えることによって
意思の疎通がもスムースになって
行動的な問題が生じるきっかけを
減少させることにつながります。



※ウエクスラー式知能検査

幼児用(WPPSI)、児童用(WISC-Ⅵ)
成人用(WAIS-Ⅲ)に分けられていて
同じ年齢集団の中で
どれくらいの位置にあるかという偏差IQが算出され
受けた人の得意な能力と苦手な能力が評価できます。


由紀子のWISCの知能検査の結果が残っていますが
やっぱり短期記憶は苦手なんですよね!!(笑)




6.生活能力・適応の能力に関する情報

食事や排せつ、着替えや入浴
移動、健康管理、金銭管理
等の生活の自立がどれくらいできているかを
知るためのチェックリストが開発されているそうです。

多くは観察や聞き取りによって
評価をされます。

※新版S-M社会生活能力検査
乳幼児から中学生までの子どもについて
身辺自立、移動、作業、意思交換、
集団参加、自己統制の各領域について
領域別プロフィールを把握できる。
社会生活年齢(SA)と社会生活指数(SQ)を
算出することができる。


7.興味関心・苦手な物や刺激に関する情報

行動障害は、何をしてよいのかわからない状態や
何もすることがなく手持ぶさたな状態で生じ安くなります。
逆に好みの活動に没頭している時には
生じにくくなります。


確かに!
自閉スペクトラム症の人って
「自由に好きな事をしていていいですよ!」と
言われることが苦手な人が多いですよね?

由紀子もそうです。

余暇の時間でも「これをしよう!」と
指示を出してもらった方が落ち着くようです。

由紀子は退屈をしてくると
指の皮を剥ぐ自傷行為が始まります。

( ̄ェ ̄;)困ってます!




そのような理由でも
本人の興味や関心のある事の情報は
とても大事なものだということです。


そして・・・

行動障害のある人は特有の感覚上の困難さを
持っていることが多いので
本人を不要な苦痛から守るためにも
感覚の過敏性についての情報もとても大事な物です。



8.家族や生活環境・成育歴などに関する情報

家族とのコミュニケーションは大事です。
家族のニーズや不安に対応していくことは
本人のケアを進めていくうえで大切ですと
書かれてありましたが

私もそう思います。
親や家族が不安を抱えたままだと
本人も不安定になります。

面倒くさいかもしれないけれど
親の事もよろしくお願いします。(笑)
m(__;)m



本人の行動は、環境によって変わってくるので
普段はどのような生活環境でどのように過ごしているのか
行動上の問題がある場合は、どのような時間帯の
どのような活動をしている時に多いかを把握するために
生活リズムのアセスメントは役に立ちます。



まとめ

行動障害のある人を支援していく上では
さまざまなアセスメント方法を活用することが役に立ちます、

アセスメントは、対象となる人の特性やニーズに応じて
使い分けること、
優先順位の高い情報や得やすい情報から収集することが必要です。



長くなりました!
今日はここまで!!




この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


=END=
コメント (2)
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