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休息



先週、磐田市のお隣浜松市でコロナクラスターが発生して不穏な気配を感じつつあるこの頃ですが、杜屋家の生活は相も変わらず、日々の手仕事畑仕事に勤しんでいます。普段は自宅と自宅から徒歩10分圏内に点在する近所の畑との行き来で1日が終始するので「たまには近所のスーパー以外のお店で買い物したりカフェでお茶したり外に呑みに行ったりしたいなぁ」と、コロナ禍以前はあまりに生活圏が狭くオット以外の人と会話することがめったにない自分のひきこもり生活に劣等感を抱き、やっぱり都会で生活する人の方が幸せなのだろうか。いいお店や美術館、コンサートや舞台演劇の場も都会にはあふれるほど存在し、広告CMを見ると現代のこの豊かな物や文化を享受しない方が損、という気になってくる。しかしこうしてコロナ禍の終息が見えないと、地方の生活は決して都会に対して劣等感を抱くものではないのだと思い知る。刺激が少ないことに慣れている。畑と自宅工房往来生活も悪くない。
先月後半から庭畑での果樹の収穫、ジャム加工、お菓子作りのいずれかもしくは全部を毎日続けていたけど、いつもこの時期になると必ず「疲れたから休みたい~」というモードになる。しかし、疲れた→休む→何もしない。と、そのツケが翌日にまわり作業倍増し一層大変になる。私が疲れたから休みたい→畑の植物が熟すのを明日まで待ってくれる、となってくれれば休みたい時に休めるからラクなんだけど、植物に対して無茶は言えない。でも一昨日は久しぶり~に、ジャムもお菓子もごはんのオカズも一切作らない1日だった。庭畑のブラックベリー収穫はオットまかせ。おかげで東野圭吾の長編小説1冊読み終えた。疲れた時は休んだ方が、かえって作業が捗ることに気づいた。
1日休んで昨日今日で庭畑のブラックベリージャムと長野畑のブルーベリージャムもだいぶ作ったので、ぼちぼち販売開始します。ちょうどブラックベリージャムのラベル作成中に先ほどいらしたお客様、その場でラベル添付して作りたてジャムお買い上げ頂きました~ありがとうございます!

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収穫加工

今日は7月21日土用丑の日。うなぎ特産地浜松隣県に住んでるけど土用丑の日だからと言ってうなぎを食べることはない。今も昔も。
1か月が早い。ちょうど1か月前から長野畑のレッドカラント収穫が始まり、続いてカシス、今月に入ってグースベリー、合間にブルーベリー、続いてブラックベリー収穫もピークとなり、今月は収穫もしくはジャム加工のいずれかを毎日やってた。例年今の時期は畑での収穫とジャム加工に明け暮れてるので1日があっという間。気温が大体32度超えてホットコーヒーよりアイスコーヒーが飲みたくなると焼き菓子の需要はほとんど無くなるのだけど、今年は長雨続きの上、焼き菓子を委託販売して頂いているお店が増え、ありがたいことに自分で売るより委託販売先での売れ行きが早く、ガスコンロを使ってのジャム作りとオーブンを使っての焼き菓子作りを同時進行するのが難題。それでも去年の今頃より気温が低いのが救い。今年の夏は猛暑予測だったけど実際はどうなんだろう。明日は1年で一番暑い二十四節気の大暑。長雨が一段落し青空に夏雲が広がる。

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結実

1年前は想像だにしなかった新型ウィルスが世に蔓延し、過去に例を見ない大雨が降り続く中、それでもなお今年も畑の果樹の実を収穫することが出来た。もはや奇跡。これだけ大規模自然災害が頻発すると自分や自分が関わる畑に被害が生じないことの方が可能性が低い。今月の雨でも長野畑は無事だったけど、畑へ行く途中の山道がやっぱりちょびっと崩れた。九州のように山の斜面一面崩れるような大規模ではなかったので1日で復旧しニュースにもならない。そういえば数年前の台風で静岡の自宅を含めこの地域が強風被害を受けて、うちの窓が壊れたりご近所さんのお宅の塀が倒れたりデッキが倒壊したり家の前の道路が冠水したりしたこともあったけど県内ニュースにもならなかった。狭範囲小規模被害ってそんなもんか。2週間前の球磨川流域の豪雨被害は広範囲大規模激甚災害だけど直後に比べてニュースも減った。そしていつしか忘れゆく、それでいいのか。
311含め自然災害について言いたいことは山ほどあるけどそれはさておき、今年も畑の自家栽培果樹の収穫が出来たことに素直に感謝したい。全般的に去年より収穫量は減ったし、うちの庭畑の杏と梅のように全く収穫できなかったものもあるけど、逆に長野畑のブルーベリーやジューンベリーのように去年より収穫出来たのもある。上記写真のグースベリーも去年より減ったとはいえそこそこ採れた。採れたはいいけどその後の難題は、ジャム加工する前の果実の下処理である。1センチ弱のグースベリーの実を一粒一粒指でつまんで、実の上部の軸と下部の花落ち(枯れた花びら)を除去する作業が想像を絶する大変さなのだ。作業自体はものすごーーく簡単な単純作業なので誰でも出来るし100g程度やるのは鼻歌歌いながらでも出来るけど、500gの下処理に1時間要するこの作業をキロ単位でこなすのが大変なのだ。1日中やってると気が狂いそうになる。去年は土日に長野畑に行って収穫し、平日オットが会社に出勤してる間に、気が狂いそうになりながら私がやったけど、今年は定年退職したオットが朝から晩まで丸3日間がかりでぜーんぶやってくれた。感謝。この下処理をやらない限りジャム作り工程に進めない。

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果実の色と形



上の赤い実がレッドカラントで下の黒紫の実がカシス(=ブラックカラント)。
葉っぱや樹形が似ているので、実がついてないとどちらの樹か分かりにくいけど、実がついてると一目瞭然。色だけじゃなく実の付き方も実のサイズも違うし、カシスは葉の香りでも区別がつく。レッドカラントは別名「ふさすぐり」の名の通り、ぶどうのような房状に実るけどどカシスは単体。果実のサイズはレッドカラントが小豆、カシスは大小あるけど概ね大豆くらいの大きさ。
レッドカラントは赤くて透明できれいだから、カシスは香りがいいからという理由だけで、収穫中は作業に没頭してまるで瞑想しているように時を忘れる。しかしその後持ち帰っていざジャムにしようと、所要時間と手間のコスト計算した途端嫌気さす。端的に言えばこれらをジャム加工して商品化しても手間がかかりすぎてあまり利益にならない。
なのに何故これらの果樹を栽培しジャム加工しているのか?
まずはカシスもレッドカラントもそして同じすぐり仲間のグースベリーも、真夏以外は冷涼で冬雪深いこの風土に合っているし、野生に近い性質だからか農薬や肥料を使わなくても育ちやすいから。他のお店でこれらの国産果実のジャム(輸入カシスのジャムはけっこう市販にもある)を製造販売しているところが少なく希少性が高いから。
ジャムに加工する手間だけで考えれば、実が大きいりんごなんかの方がよっぽどラクなんだけど、りんごをちゃんと収穫できるように育てるには、無農薬栽培は相当ハードルが高い。「奇跡のりんご」著者である青森県の木村秋則さんをはじめ、りんごの無農薬栽培に成功した方もひと昔前よりだいぶ増えたけど、実際この長野畑にりんごの苗を10本近く植えてみたら全て枯れた。りんごには標高が高すぎるせいもあるのだろう。この土地、この気候風土にマッチした植物は苛酷な環境でも生き抜く力が強い。レッドカラントもカシスもグースベリーも、枝のコシが強くてしなるので冬の豪雪でもポッキリ折れることが少ない。多い時は一晩でゆうに1m以上積雪する地域なので、ブルーベリーは雪で枝が折れることがけっこうある。
まぁそういう訳で諸々の条件にマッチした果樹だから栽培している、という理由も小さくないけど、面倒くさい手間かかるやってられない~とぶつくさ言いつつ毎年これらの果実を収穫してジャム加工しているのはただ単純に「果実がきれいだから」「いい香りがするから」という理由が大きい。
以前、ラジオで紹介されていた本、ジルボルトテイラー著「奇跡の脳」を読んだ時に、手間ばかりかかって採算とれないとかは左脳で考えることで、「色がきれい」とか「いい香り」とか、右脳で感じることこそが人生の喜びだと思った。右脳の喜び=やる価値。

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収穫作業中



ちょうど1年前の今頃。長野畑でカシスの摘み採り作業している時に熊が出た。前述の通り、カシス摘みはとりわけ好きな作業でうっとりするいい香りに包まれて手を動かしているとお酒に酔ったように陶然と作業に没頭するのだけど、ふいに私の右背後15mくらいの場所からガサガサっと大物が草の茂みをかき分ける音が聞こえて、その瞬間私は脱兎のごとくスタコラサッサと駆け上がり停めてある車の脇に逃げた。私の少し下で作業してたオットには目もくれずひとりで逃げた。車の陰に隠れてそーっと見渡すと、オットが仁王立ちしてガサガサ音がした方向を向いている。後からオットに聞いたところによると、茂みのむこうに熊の姿をチラ見したらしい。今までもこの地域には熊が出てたし、過去には熊にうちの畑のプラムを食べられた形跡もあったし、実際私も昔この地域で居候生活している時、下りの山道をシャーっと自転車飛ばして走行中カーブを曲がり切る直前に路上で熊とばったり遭遇したこともあった。この近所に住んでる方から熊に墓石を倒されたという話を聞いたこともある。墓石の中にミツバチが巣を作っていてそのハチミツ目当てだったらしい。そう聞くとハチミツを指ですくってなめている熊のプーさんのイメージが頭に浮かぶけど現実はそんなかわいくない。
畑で人間ふたり作業中にこんな目と鼻の先で出没するなんてコワすぎる、、、まだカシスの収穫始めたばっかなのにどうしよう、、、と思ったけど、膠着状態に飽きたのか数分後にはオットが鼻歌をふんふん歌いながら収穫作業を再開した。あろうことかオットは、「ある~ひ~もりのなか~くまさんに~出会あった~」と森のくまさんを歌っていた。えええ~~大丈夫かな~~
実は、茂みのむこうの熊とオットが対面してる様を離れた場所から眺めている時に私は、茂みに向かって石を放り投げれば熊を追い払うことが出来るかな、、、なんて思ってのだけど「そっちの方が危険すぎる」と後からオットに言われた。元ソフト部の投力を活かしてと思ったけどやらなくて良かった。「声とか音を出してここに人間がいるアピールをしてればとりあえず近くに寄ってこないから」だからと言って森のくまさんを歌う神経もどうかと思うが、そのことを教訓に翌週からラジオを持参した。日曜日の朝8時からNHKラジオでやってる「山カフェ」は場の雰囲気にもぴったりだし。今年もラジオをかけながら収穫作業してたけど、もっといい音質で、、、とラジオのアンテナを1mぐらい無理やり伸ばしてやってたら、無事収穫終えてラジオをしまう時にアンテナが折れた。ちなみにスマホアプリでも何でもなく普通の電池式アナログラジオ。今年は今のとこ熊との遭遇は無いけど、今まで通り猪に畑の一部をめっちゃ荒らされており去年一昨年植え替えたルバーブの苗をひっくり返された。まるでブルドーザーで一面耕したように盛大にほっくり返す猪の仕業。猪もこのままじゃな~~

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カシスの奴隷




「小麦は人間を奴隷化した」という説がある。
人間が労働し畑を耕し小麦の種を植え育て種を採取することを長年繰り返し、徐々に栽培地域を拡大し世界中に小麦を広めた。小麦からしてみれば人間は種を増やして広めてくれた恩人、というより小麦の意のままの労働力を提供する奴隷。
今年も長野畑のカシスの収穫期となり、畑到着早々いそいそと真っ先に林立するカシス苗に埋もれるようにして果実を摘み採る。「じゃ俺はこっち側から採るから」とオットもカシスを摘もうとするので、「・・・このカシスは私の(というわけでは決してない)カシスなのに・・・カシスを摘むことが私の楽しみなのに・・・私の楽しみを奪う気かコイツ・・・」と口に出さないが目線で訴えたら感受性の強いオットは察したらしく、ああ・・・じゃ俺は別の収穫するから、、とカシスゾーンから離れていった。よし。
完熟した実の美しさは黒紫色のカシスよりも透明なルビー色のレッドカラントの方が格段に上なんだけど、カシスは英名ブラックカラントなのでどちらも同じスグリ系の植物で葉っぱも樹形もそっくりなのだけど、ついでに言えばグースベリーもおなじスグリなんだけど、レッドカラントよりグースベリーよりカシスの収穫がダントツに楽しいその理由は。カシスの香りが好きだから。
実はもちろん、葉っぱからも私の好きな芳香が漂いうっとりする。地べたに跪き実を摘みながらカシスの香りに全身包まれて陶然となる。香りって人それぞれ好みが分かれるけど私はこのカシスの香りが自家栽培果樹の中で一番好き。柚子より好き。
あまりにカシスの香りが好きすぎるので、いっそのことこの畑カシスだらけにしちゃおうかな~という野望を抱く。この畑をやり始めた当初に植えたカシスの苗もだいぶ分けつして混み入ってきたので、昨秋株分けして20か所に植えかえたらしっかり根付いて新芽が出てた。発根しているところを掘り上げて植えかえたので、挿し木よりもうまくいく率は高いのだろう。この新しく植えたカシスゾーンの苗が育ったらきっと近寄るだけでカシスのいい香りがするだろうな~と思うとわくわくする。カシスの奴隷になってもいいくらいカシスの樹が好き。


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収穫ラッシュ

7月はなるべく毎日ブログ更新しよう!と決意したハズが三日坊主どころか二日で挫折。あ~。「三日坊主を何度も繰り返せば大体やってることになる」という言葉を支えに、ブログ更新も散歩もダイエットも?マイペースでいきます。
6月20日から毎週のように長野畑へ往復14時間通勤を繰り返している最中、九州の豪雨被害に胸が痛みます。テレビを見ると311津波被害状況を思い出してツライ。被害を受けた地域の方々が一日でも早く平穏な生活を過ごせるようになりますように。
毎年のように、というか記憶に新しいのは昨年10月12日の台風豪雨。毎年どころか1年未満で頻発している大規模自然災害。これはもうほんとに他人事ではなくて、昨年10月台風の時もうちの目の前の川があと数センチで氾濫危険水位だった。あの時は避難勧告レベル3だからまあ大丈夫かな~とたかをくくってたけど、実はけっこう切羽詰まった状況だったと後から知った。海と川に近接しているここ静岡の自宅もさることながら、長野畑も標高900mの山の斜面の土地だから土砂災害の可能性大だし、長野畑へ行く道中の、浜松北部から愛知と長野の県境の山道を通って長野県飯田市に抜けるくねくね下道ルートも、今回土砂災害警戒情報、避難情報が出ていた地域。長野畑はもとより、果たして畑まで無事にたどり着けるのか?それが問題だ。
降り続く雨の中合羽着て畑作業して何とか長野畑でレッドカラント、カシス(↑上記写真)、グースベリーの収穫にこぎつけているけど、問題は長野畑への往来に留まらず、静岡の庭畑でもボチボチ収穫の始まってるブラックベリーだ。例年なら大体今頃ザザッと雨が降ってピーカンに晴れて、というのを繰り返して梅雨明けして気温が30℃越える今頃に一気に熟してザラザラ収穫できるのだけど、この続く曇天降雨に黒く熟しきる前に柔らかくなって流れてしまう実が出てきた。今年のブラックベリーは春の時点で花が少なかったので、去年より収穫は減るだろうな~と予想していたものの、この降り止まぬ雨がさらに打撃。
「自然のままに育てる」農薬や化学肥料は与えず、雨水と陽光と土と風と虫の力を借りて。をモットーにしている以上、収穫が減ることも自然のありようなのだろうけどやっぱり切ない。収穫できた分は大事にジャム加工します。

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長野畑のレッドカラント



以前オットに何か質問したら「そんなことも分かんないの」と言われてぶちぎれたことがある。年上で自分の方が人生経験が豊富だからといってその上から目線は何なんだ偉そうに!
先日、掛川のひとまめ焙煎店さんから「何で長野で畑をやってるの?」と聞かれて、あれこれお答えした後に「長野の畑で育っている果樹って最初から自生してたの?」と聞かれて「なわけないじゃないですか」とつい言ってしまった。あわわ。何なの私、偉そうに。。長野畑を見たこともない方に対してこの言いぐさはないだろうと反省。ひとまめさんゴメンナサイ。。
「長野畑の土地は元々畑だった場所じゃないので、ほとんどの果樹は近くのホームセンターとかネット通販とかでうちが買った苗を植えたんですよ~」とひとまめさんにお話しつつも、そういえばエビガライチゴは畑の近くに自生していたのを移植して株分けして増やしたものだし、レッドカラントは亡きお菓子作りの師匠が昔住んでいたこの近くの住居兼工房に植えてたのが増えたのを分けてもらって移植したものだし、グースベリーはこの畑の地主さんが育てていたのを株分けさせて頂いたものだし、クルミはリスが運んできた実から発芽して育ったものだし、ヘーゼルナッツは最初買って育った苗の枝を挿し木して増やしたし、カシスは最初買って育った苗を株分けして今増やしている最中。

20年前に私が居候させて頂いていた、この村にかつて存在した焼き菓子工房の師匠も、自給用の野菜の他に色々な果樹苗を通販でお取り寄せしては自分の畑に植えて育てていた。レッドカラントも最初10本の苗を園芸店のカタログ見て取り寄せた、と言ってた。その焼き菓子工房師匠が急逝されて数年経た後も、レッドカラントは同じ場所で数十本に増えてしたたかにたくましく生きていた。13年前に長野畑を借りた時にそれを思い出し、地主さんにおことわりして移植させて頂いたのだ。
思えば当初は私も畑ドシロートで、移植と言えば聞こえはいいけど、乱暴にえいやっとレッドカラントの細い幹をひっこぬいて土をバラバラ落として運び、畑に穴をほってむき出しになった根っこ部分を埋めて、「こんないい加減なやり方で根付くのかなぁ」と自分で思うほど適当だった。レッドカラントは冬積雪する寒い地域で育つ果樹なので、この地域と土質に合った、ということだけじゃなく私の粗雑な扱いにも耐える頑健な性質なのだろう。あんないい加減に移植したのに枯れたのはほとんどなく、しぶとく成長しこの数年毎年収穫できるようになった。
ルビー色に輝くレッドカラントの美しい果実を眺めるつど、この小さい実を収穫するのが面倒くさいのよね~と亡き師匠が苦笑してた時のことを思い出す。



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畑の果樹



今日は7月。今年も半年過ぎた。先月後半から長野畑の果樹達の収穫がはじまり、いよいよてんやわんやな日々です。
昨日は丸1日お菓子やジャムを作る作業をせず、雨だったので畑仕事もせずに久々にのんびりモード。週2日長野畑に行くとなると往復に14時間、丸1日半は畑で作業、帰宅後果実を洗って軸取りしたりなどの下処理をして冷凍にしないのはすぐにジャムにするので、へとへとに疲れてる帰宅直後に休めないのがシンドイ。果樹の収穫期は1年365日のうちせいぜい2週間くらいなので、基本それ以外は草刈りと剪定しかやることないのだけど、何種類もの果樹を育てていると少しずつ収穫期がずれたり一気にどかーんと収穫できたりするのがシンドイ。シンドイ疲れた休みたい~と言っても、一歩畑に足を踏み入れ果実に手を触れ、その美しさに見とれたり、カシスの芳香に酔いしれたりしていると、疲れが消えるのも嘘ではない。
今月中にはまた長野畑のジャムいろいろ販売開始予定です~しばしお待ち下さいませ。

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