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本日は『まんなかマルシェ』



ちょうど搬入時間に雨ぱらつきそうな?ちょっと微妙なお天気ですが
本日、袋井市での「まんなかマルシェ」予定通り出店します。
エビガライチゴやブラックベリーなど、自家栽培果実の出来たてベリージャムとジャムドリンクを中心に
定番の小さな焼き菓子もほんのちょこっとだけ持っていきます。
15時スタートで夜20時までの夕暮れライブイベント。
日暮れ後は灯りに照らされる雰囲気と音楽を楽しみにぜひお出かけ下さい。

詳しくはこちら⇒「まんなかマルシェ」
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サンカーラ

サンカーラ―この世の断片をたぐり寄せて
クリエーター情報なし
新潮社

初めて町の図書館でネット予約したうちの一冊。とてもとてもおもしろかった。
兄の死、親の看取り、原発技術者との対話、イタリアから見た日本の汚染、原爆前の広島を知る人、
福島原発事故後自宅に戻って暮らす人、水俣でチッソと戦わないと決めた人。
さまざまな社会問題に関するエッセイ集。ルポルタージュというべきか。
以前読んだ同著者の「ゾーンにて」同様、「おもしろかった」と言っては語弊があるかもしれないが、
人間社会の悲しみに対する著者の心情にぐいぐいひきこまれる。
特に心に残った話をひとつあげよと言われてもひとつに絞りきれないが
しいて言えば、「魚の泪」の話の中に出てくる「生国」というもの。
システム社会、制度としての国ではなく、生まれ生きる国、たましいのふるさととしての国。
お金にはかえられない、言葉で説明しきれない価値。自然に惚れられている人。

今月から自宅前の原っぱだった空き地でソーラーパネル工事が始まっている。
「文句あるなら自腹でこの土地買えば」と言われたら身もフタもないが
日々暮らす家の間近に愚劣な風景が突発的に現れ、
それで初めて家から見える眺めが悪いってこんなに気分的に嫌なもんなんだ・・・と身にしみて分かった。
この1年ほどで、この町のあちこちの空き地にソーラーパネルが続々と張られつつある。
屋根の上に張ればいいのに、地面にそのまま張るって、何だかなぁ・・・どっか狂ってひずんでるなぁ・・・
と思ってたけど、近所とはいえ今までそれは全て他人事だった。先月までは。

福島原発であんなひどい事態に陥った上いまだ全く収束していないのに
よく鹿児島の人は原発再稼働に賛成するな~と、怒る前にフシギに思っていた。
昨日は台風が九州を襲い、今朝は宮崎で地震が起きた。
いっそのこと川内原発が暴発してまた痛い目にあえば再稼働に賛成した人も目が覚めるのでは。
と、思っても口に出しちゃいけないことをつい思ったりした。
が、「いっそのこと」それはやっぱり思っちゃいけない。
昨日の台風では福岡でソーラーパネルが土台毎吹き飛ばされる事故が起きた。
他人事ではない。
うちの前のソーラーパネルがぶっ飛んできたら、うちだって被害受けるかもしれない。
「いっそのこと風で全部吹き飛ばされちゃえばいいのに~」
現実に起こりうる皮肉を言っても実際飛ばされた挙句それで自分が被災する可能性大。

上記の本の「魚の泪」の話に登場する、水俣で生まれ生きる漁師さんの話、
水俣の海にいきる魚の代理人として語られるその言葉がとても大切なのに、
あまりにもおろそかにし過ぎてしまったのではないか。
あまりにもあっけなくソーラーパネルを地面にはり、あまりにも何気なく除草剤を地面にまきまくる、
土や地面に対する人間の感覚が麻痺し過ぎているのではないか。
生命は土から生まれ土に還るという感覚が消滅してしまったのではないか。
この「サンカーラ」を読みながら、水俣の漁師さんのような神々しい人が今この世に存在するんだ、
と眩しく思うと同時に、著者の田口ランディさんの「自給自足は出来ない」と
率直すぎる位素直な感覚が身近に感じた一冊。
私はかげでぶーぶー文句言うだけで、自腹切って土地を買うことも反対運動することもしない凡人。
311震災後地価がどんと下がり、売りたくても売れない海辺の土地、
ソーラーパネル張る以外に用途が見つからない。
ほんの数キロ離れた内陸へ引っ越す人が続き、
一時マンモス校だった小学校の生徒数は減りゆく一方の地域。
いずれ人家よりも、田畑よりも、ソーラーパネルの面積の方が多くなったりして。

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しのぐ

パソコン変調してしばし閉じたままで、気がつけばアクセス数カウンターが100万超えていた。
更新したりしなかったり食べ物ネタ以外のつぶやきぼやきも満載の
気ままな当ブログをいつもご覧頂きありがとうございます。
でも、このアクセスカウンター付けたのはブログ開始数年後なので実際はしばらく前に100万超えていた。
そして再来週は杜屋10周年なので、記念になんかやろうかな~と思ったけど
特にないです。期待されていた方ゴメンナサイ。
しいて言うなら「やめないこと」
10年目にして閉店(店舗ないから倒産か?)するのでもなく
実店舗を作って人を雇用するのでもなく
規模拡大して機械化大量製造に切り替えるのでもなく
拡大も縮小もせず、今まで通り自分の力の及ぶ範囲、目の届く範囲での手仕事を続けていこうと思います。

ふり返れば、当初は焼き菓子の製造販売が主体で、ジャムやマーマレードは
焼き菓子のフィリングなど材料として使うために季節の果物を加工して瓶詰め保存し
通年使えるようにしていたのが原点なのだけれど
単体としてジャムマーマレードを販売したらそれが意外と好評で、日持ちがするのでギフト需要も多く
静岡特産の多種の柑橘類のマーマレードの他にも、たくさんの種類の果物でジャムを作ってきました。
無農薬や減農薬自然栽培に取り組む真摯な農家さんとも出会うことが出来ました。
「食物」に関わると必ず突き当る安全性の問題。
突き詰めれば国や政治の話にいきつく。
そもそも国ってなんだろ?食べ物を育てる土とは、国土とは一体なんだろう?
土や水や空気をこんなにおろそかにして、土に還らないゴミを出し続けても
国土は守られて在ると言えるのだろうか?
うちの自宅前やドルチェ倉庫前の空き地一面、この数日であっという間にソーラーパネル工事が進んだ。
住宅地のどまんなかにこんな巨大なソーラー作るかフツー。
311震災以降どかんと下がったこの地域の価値を見せつけられているようで暗澹となる。

私は元々プランターで花を育てる程度のガーデニングは趣味だったけど
庭と近隣、それどころか長野にも畑を借りて実のなる果樹を植え育て始めて早や10年前後。
種類によってはこんなに採れても困るというほど収穫出来るようになった。
そして、お菓子需要の高まる冬は焼き菓子作りとマーマレード作り、
暑い夏は畑の手入れをしながら収穫した果実でのジャム作り、
という日々の生活そのものが仕事につながるようになった。
それにしても今年の夏は忙しかった。いつものように親しい人をうちに招いて宴をやってる余裕がなかった。
長野畑との往復、連日のジャム作り。この2ヵ月で保管場所に困るほどジャムが出来た。
こんなに作ってどうするんだよー。もう一生ジャムは作らない。
果物の収穫と下ごしらえを手伝ってくれるのはもういいから、売るのやって。とついオットにぼやく。
収穫加工、ジャム作り仕事は一段落。これからはこれらをお客様の手元に届ける仕事。

あいかわらず懲りずにNHKの連ドラ「まれ」を見ている。
何度も企画書書き直して借金してやっと自分のお店をオープンしたが、2週間で低迷する。
赤字ラインを割る恐怖、売れ残ったケーキを廃棄する切なさ。いちいち身につまされる。
テレビに向かってため息をついてしまう朝ドラのストーリーもどうかと思うが
「ケーキを作ること」よりも「ケーキを売ること」の方がずっと難しい仕事なのでは、
と、まれを見ながらつくづく思う。
本場のフランス菓子のおいしさや有難み、決して高くはないという価値に気付いてくれるお客様が
少しずつ増えていくスピードと、赤字続きのスピード競争か。
借金が無いから、家賃がないから、人件費がないから、店舗がないから成り立つこともきっとある。
そんな自分ならではの強みを活かして、これからも細々としのいで行きたい。
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夏休み終了

長いお休みを頂いてリフレッシュ。本日から通常業務再開です。

青森の温泉に入って外に出て空を眺めながら
「あ~~なんかもう秋の空だね~~」とつぶやいたら
通りすがりのおじさんがにこにこしながらここら辺はお盆過ぎるとひと雨ごとに秋になるんだよーと言ってた。
気がつけば日が暮れるのも早くなった。秋へ向けてまた一歩一歩。

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夏休みのお知らせ



今年の夏は忙しかった!昨日までほぼ毎日ジャム作り。
夏に畑以外でこんなにやることがあるなんてな~
お菓子屋の夏はヒマだから夏は甘酒の屋台でもやろうかな~
屋台じゃなくて自転車でひき売りとか。お豆腐屋さんみたいにラッパ吹いたりして。
そもそも甘酒は夏の飲み物だし夏バテ対策にも抜群だし。
砂糖は使ってませんがとっても甘いですよ~ブドウ糖とアミノ酸豊富で食欲無い時の元気の素ですよ~
一杯いくらのドリンクで売る他、容器を持ってきてもらって計り売りするとか。
とか何とかぐつぐつもうもうと湯気立つジャム鍋をかきまぜながら妄想してた。

今年は長野畑の果樹の他うちの庭のブラックベリーも豊作で、
過去最高収穫量だった去年をさらに上回った。
一昨年とその前は台風の影響で少なかったのだけど、去年からその3倍になった。
秋に思い切り剪定をしたのが良かったのかもしれない。
4月に緑色濃く芽吹き、5月につぼみがたくさんついて、
6月に桜色の花が咲き、7月に梅雨の恵みを受けて実が実る。
この4ヶ月間の変遷は神々しいほど見事。毎日窓から眺めても見飽きない。
一昨年は開花の頃に台風がきたし、実りの頃に雨が少ないとちゃんとした果実が実らない。
去年も今年も、天気に恵まれた結果の結実。
太陽の光を透かして光輝く小さな果実が天気の結晶のようだ。



ジャムを作ったら作っただけでは済まない。作ったらお次は販売。
その前に毎度おなじみ小休止。
8月7日から8月17日まで受注・販売・発送業務はお休みさせて頂きます。
その間頂いたメールのお返事は遅くなることもあります。勝手ながらどうぞご了承下さい。
夏休み明けは8月29日の土曜日に、お隣の町袋井市での「まんなかマルシェ」に出店予定です。
主にドリンクとジャムを販売する予定ですが、近隣のお客様、ご希望のジャムをお取り置きして
29日のまんなかマルシェでお渡しすることも可能ですので、連休後にご一報下さい。
29日のイベントは午後から夜にかけての開催。この時間帯でのイベント出店は初!
夜7時から8時までの間の照明対策を考えねばならぬ。
こないだ地元福祉施設のイベントの記念式典に参列した時に
思いがけずボランティア感謝状と記念品を頂戴したのだけど
ラッキーなことにその記念品が充電式の電灯だった。これさっそく29日に使おうっと。

ジャムのメニュー写真と在庫状況を整理したりとか、ポップを作ったりとか、ラベルを作って添付したりとか
やんなきゃならないこといくらでもあるけど、とりあえずいったんここで作るのも売るのも休止~。
一昨日は地元の学校の先生と関係者対象の研修講演会があり、私もご案内を頂いたので参加してきた。
会場は町内のホールだったので、普通に舞台に向かって客席が並べてあるのかと思ったら
席が10個の島のようにテーブルを置いてグループ分けされていたので
うぐぐ、これ何か発表とかやんのかな?ぎゃー来るんじゃ無かった。と入った瞬間おののいたけど
実際これがとてもおもしろかった。
初対面の5人の方とコミュニケーションを計りながら自己紹介をする方法、
グループでテーマにそったアイディアを出すブレインストーミング、
自己紹介ワークショップでは自分が説明を理解しておらずトンチンカンなことをやらかしてしまったけど
限定した時間内に質より量を求める、思いついた案を出すブレインストーミング、
実際やってみて、他の人に批判されない、反対されない、文句を言われない、バカにされない、
説得説明するための文章に言語化する必要もなく、とりあえず思いついた単語でOKとなると
これがいくらでも湯水のごとくアイディアは思いつく。
「いいか悪いか、出来るか出来ないかは別として」となるとアイディアは無限。
テーマは興味深い「こどもの自尊心を高めるには?」心の免疫力=ライフスキルを磨くには?
出たアイディアの中からグループの人達で最も良いというものを選ぶ、という段階で
みんなの意見は分かれたけど、結局私ともう一人の案を合致させたハイブリッド案になった。
こういうのも他人と交わってやるからこそ生まれること。
ひとりで工房ひきこもりでやる仕事が何かコドクに思えてきた。
というわけで、夏休み明けから次回の「暮らしの菓音」イベントへ向けて始動開始~。
次回は12月12日土曜日の真冬!
今と真逆な凍りつく気温、コートを着込んだクリスマス前の風景を想像しながら
準備をすすめていこうと思います。まだまだ先~と思ってたらあと4ヶ月しかないよ。
でも早くも助っ人さんから手伝いますよ~とご連絡頂いた。嬉しい!
私の日常のひとり仕事とは違って複数の方々と力を合わせる「暮らしの菓音」イベント。
詳細ちょっとずつお知らせしていきます。お楽しみに。

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自家栽培果実シリーズ



早くも8月。早くも連日の猛暑に夏バテ気味。
4月~11月にかけて長野畑には毎月1回週末土日に行くことが定例だけど
6月末~7月にかけてはほぼ2週間のスパンで、金曜日オットに会社休んでもらって
3日がかりで果実の収穫と手入れに出かけていたので、
気分的に7月は長野と静岡の二重生活をしていたような感覚。
しかし片道7時間かけて出かけ、真夏の炎天下で畑作業して、3日連続車中泊して、
深夜に帰宅して翌日ジャム作りにかかりきりになるのはさすがに体力的にこたえる。きつー
でも、おかげで今年は長野畑の果実も去年よりも少し多く収穫することが出来ました。
同時進行で静岡の自宅庭と畑にたわわに実っているブラックベリーも毎日収穫&ジャム加工。
この2週間ほどで自家栽培果実シリーズのジャムをたくさん作りました。



静岡畑産の新作は
 ・杜の畑のブラックベリー
 ・杜の畑のミックスベリー(ラズベリー&苺)
長野畑産の新作は
 ・山の畑のカシス
 ・山の畑のレッドカラント
 ・山の畑と畑の地主さん栽培のグースベリー
 ・山の畑のエビガライチゴ
たくさん作ったはいいけどラベル作りがおっつかない。
近日中に価格入りの瓶詰め在庫状況更新します。




上記写真は長野畑でのエビガライチゴ収穫。
ルビー色に輝く赤い木苺を収穫するのは楽しいけれど
何が大変かって、茎のトゲトゲ!
これがまた人が通れる通路がない位に繁茂してるので
トゲの間をかがんで這うように通り抜けるのがもーツライ。汗みずくでチクチク。



収穫した果実は畑の地主さんと地元の方に協力して頂いて、
摘み取り後すぐに山の湧水で洗って下処理することが出来ました。
それにしても、昨日は夏休み中の日曜日のせいか
昨日長野畑から静岡へ帰る途中、道路の中央線を越えて走ってきたキケンな対向車が3台もいた。
普段車に乗りなれない人がレンタカーで運転してるとか?
そのうち一台はカーブで対向車線をはみ出てこちらに向かってきて、ぶつかる!!と思わず目をつぶったら
運転手であるオットが、タイヤをキーッと言わせながらハンドルをさばいてギリギリかわしたので無事だった。
よくかわせたね~~ホントにぶつかるかと思ったよ~~心臓ドキドキしながらオットに言うと
その対向車がカーブに入る前から、なんか左右にふらついてて
あの車何か挙動がおかしいな、ケータイ見ながら運転してるのか?と思って
なるべく左ギリギリまで寄せて走ってたら予想通り車線をはみ出してきたからかわせた。
サイアクぶつかっても、車の右サイドがかする程度でケガにつながる事故にはならないと思った。
と言った。
は~~運転する時ってそこまでまわりの車の気配読んでるのか~~
その予測がなかったらマジ事故ってたかもな~~
ここで事故ったらあんな大変な思いして摘み取ったエビガライチゴの実も全部ぱーだよ~~
そう考えると、地主さんのご協力からオットの運転技量に至るまで
すべてがうまくつながってやっと無事にジャムを作ってお客様の元に届けられる状態になるって
ある意味奇跡だな~~と難をかわしてしみじみ思った。

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