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長野・富山旅日記~3

私は元来内気で人見知りするタチなので、旅に出ても自分から見知らぬ人に話しかけるということは数少ない。
たとえ目的の場所や道が分からなくても、極力自力で探す。人に聞く方が早いのは存分に承知だけど。
しかしやっぱり旅のおもしろさは初めて出会う人とのふれあいだとつくづく思う。



富山県側から見る北アルプスの山並みは、長野県側から見るのとはガラリと違った雰囲気で、広い平野に立ちはだかるゆるぎのない城壁のようだ。

宇奈月町の地ビール祭り会場で午前中ビールを9杯飲んで昼寝して酔いを醒ました後、隣町の黒部市生地(いくじ)へ。

丸々空いた午後の時間をどう過ごそうかなーと思っていたが、たまたまレストランで隣に座ったおじさんが生地から来たという方で、「生地はいいとこだよー景色はいいし魚はおいしいし水はいっぱい湧いてるし。おいしい地酒はあるかって?幻の瀧で有名な皇国晴(みくにばれ)酒造の生一本がおいしいよ。」と気さくに話して下さったので、とりあえずそこに行ってみることにした。

車で数分も走らないうちに、最初の湧水地を発見。
「清水の里」とうたわれる生地の町。
「しみずのさと」ではなく「しょうずのさと」と読むのは今回初めて知った。

道の駅風の「魚の駅 生地」で入手した生地散策マップには、19箇所もの湧水地が紹介してある。近接したそれらの湧水が全部違う味だというのが驚き。
魚市場風の売店「とれたて館」で、おいしそうな魚の干物と地元水産高校の生徒が作ったというさば缶(味噌煮・大和煮・アップルソース煮)をお土産に買った後、車を駐車場に停めたまま湧水散策へ。

ごくごく普通のローソンの駐車場の一角にも水が湧いており、「この水は飲めます」との立て札が。
湧水それぞれに名前がついており、昔弘法大師が杖をついたら水が湧いたといういわれで全国に分布する「弘法の清水」は隣接して二箇所もある。

盆栽に水をやろうとしている地元のおばさんに何となくお話をうかがうと、とても親切丁寧に色々な話をして下さった。
湧水はこの道の海側だけに集中しており、山側は元泥地だった、とか
川より向こう側(東側)の湧水は塩味がする、とか
この辺は雪降っても全く積もらないので雪かきをする必要が無い、ちょっと山側に行くと豪雪地なのに、
などなど、さっきのおじさん同様、この地この場所に対する愛と誇りを感じた。

この方はこの湧水のお隣にお住まいで、何と家の中に水が湧いている地下室があるという。
「へー!?家の中にも湧き水ですか~しかも地下室なんてすごいですね!うらやましい限りですー」と言ったら、「良かったら見ますか?」

お言葉に甘えて、旧家とおぼしき立派なお宅の玄関を入り、台所におじゃまする。
何の変哲も無い床のマットをめくり、床下収納庫の扉のようなものをぱかっと開くとそこに突如階段が現れた。
突如、という感じがしたのだ。
「奥さんだったら通れると思いますよー下りてみますか?」

身一つがやっと通れる、全く別世界へと通じるようなちょっと神秘的な感じの階段を下りる。
漬物の樽や瓶が並ぶひんやりとした空気の地下室。低い天井から水が滴り落ちる。
そこには確かに小さな井戸があった。

聞けば、昔はこの辺の家の中には大体水が湧いていたけれど、家が傷むから最近は皆つぶしているそう。
何かとっても貴重なものを見せてもらったような気がする。

丁重にお礼を告げて先へ進む。
後から夫に「実は自分も入りたかったんでしょー?でもその巨体じゃやっぱ無理か」と言ったら「入りたかったけど、でもあそこは男子入るべからずみたいな空気を感じた。」と言った。

続きは明日~
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杏の花開花



庭の杏の花が咲いた。淡いピンクの色がとてもきれい。
先日つぼみの写真を紹介してから約10日。
一雨毎に気温が上がり、春になるこの頃。
去年は杏の実がたくさん採れたけど、果たして今年はどうだろう。



≪今日の手ぬぐいシリーズ・7≫



結婚前に仙台の紅茶屋で働いている時、職場の先輩からもらった京都土産。
よく見るとちょっと変わった魚の絵柄。

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※富山旅日記はまだ続きます。
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長野・富山旅日記~2

車中泊して朝目を覚ますと、自分が今どこにいるのか一瞬分からなくなる。
ここは新潟・富山県境の日本海沿岸。



ヒスイが拾えるので有名なこの近くの「宮崎海岸」で朝の散歩。
泊まった道の駅市振に展示してあったヒスイの小さな原石の姿形を頭に刻み込んでいざヒスイ拾い開始。

緑の、緑の、緑の・・・と探してみるとけっこうある。
ヒスイと思しき石を手のひら一杯に並べて「こんなにたくさんあったよ!」と夫に見せると「これは全部違う。」と一蹴されてしまった。
「そんなに簡単に見つかるもんじゃないよ。もっとこうガラス質のような感じで・・・」
と言われてみるとやっぱりなかなか見つからない。玉石混交とはまさにこの様。
こんな石だらけの中から宝石を見つけることは果たして可能なことなのだろうか。

でも朱色やピンクの色鮮やかな石をみつけるとちょっと楽しい。
ヒスイは磨くと宝石になるものであって、別に自分が気に入った石を見つけることが出来ればそれでいいのだ。・・・と言い訳しながらもすぐにヒスイ拾いに飽きる。

その後、今回の旅の目的地である富山県宇奈月町へ。
トレードマーク?「う」の看板文字を道しるべに走る。
沿岸には全く無かった雪が、ちょっと内陸に入ったとたんに豪雪地帯へ。

目指す「道の駅・宇奈月」には地ビール工房があり、併設のレストランで出来立てのおいしい地ビールを味わえる。
そしてこの日は待望の「全国地ビール祭り」。
基本的に私はビールの味に対するこだわりはケーキほどには強くなく、「ビールが飲みたいっっ」という気分の時にその場にあるビールが最もおいしく感じる。
しかし地ビールコンテスト入賞作9銘柄。それを210㏄150円、420㏄300円と格安で飲めるというのだからたまらない。



この日の料理は800円のバイキングのみ。
10時の開店を待ち、バイキング料金を払うとハズレ無しの福引が出来るというので、夫と一枚ずつひいたくじをめくると、何といきなり私は3等、夫は1等!!
「開店早々、大当たり~!おめでとうございます~!」ガランガランと鳴らされた。
景品は私の3等が好きな宇奈月ビール1本。もちろんカモシカ(黒ビール)をセレクト。
そして夫の1等景品はこの道の駅で使える商品券。
夫は目を輝かせながら「やったー!!商品券10000円ゲットー!!」と嬌声を発して喜んでいたが、1000円の見間違いであった。
恥ずかしいヤツ~
それでも宇奈月ビールを3本お土産に買えると思うと、わざわざここまで来た甲斐があるってもんだ。

ぞくぞくと来る周りのお客さんを見渡すとビールは飲まずにバイキング料理だけを楽しんでいる小さなお子さん連れやご年配の女性客もかなり多い。

食べ物はそこそこに、地元宇奈月ビールの3種類を入れて全11種のうち宮城県の苺風味のビールと千葉県のココナツ風味のビールを除いた9種のビールを小カップで頼み、テーブルにずらりと並べて味と名前を忘れないようにペンとメモ帳片手に夫と差し向かいで飲む。
去年は新潟の「スワンレイクビール」が印象に残っていたが、今年は神奈川の「湘南ビール」のフルーティーさが印象的。単に一番初めに飲んだからかも。

開会の挨拶で「駐車場には遠く浜松ナンバーのお車もありました。」と言われ、「うちだよ~」と笑っていた。

料理は一時間限定だが、地ビールは立ち飲み出来る。
あっという間に「そろそろお時間です~」と店員さんのお声がかかり、少々よろめきながら席を立つ。

単線電車の無人駅がたたずむ近くの町を散歩した後、去年同様隣の図書館で昼寝しようかと思ったが、日差しが入ってぽかぽかとぬくい車内にごろりと寝転がってそのままぐっすり2時間眠る。
至福のひと時であった。

すっきり爽快に目覚めた後、宮城県の苺風味地ビール一杯を私だけ立ち飲みする。
その後湧水の町、黒部市生地へ。


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長野・富山旅日記~1



今期三回目のスキー。
途中高速のインターで車中泊し、ほんのり朝日に色づいた北アルプスの山並みを眺めながら白馬へ。



頂上付近でまたしても親子らしき2頭のカモシカと遭遇。
「きょと?」とこちらを振り向く様が何ともかわいい。

また日焼け止めクリームを忘れ、鼻から下の部分が日に焼けた。
夫に「茶色のほお紅を塗ったみたい」と言われ、
「かわいい?」と聞いたら
「田吾作みたい」と言われてむかついた。


8時半から5時までみっちり滑った後、富山県へ向かって北上。
糸魚川から日本海沿岸の国道八号を西へ。

断崖絶壁の交通難所で有名な、新潟県と富山県の境目付近「親不知子不知」(おやしらずこしらず)を抜けると、「たら汁」の看板が道沿いに連なる。

たら汁名物の食堂に温泉と民宿も付いているような店がいくつかあり、その一軒の「たから温泉」へ。

意外に広い露天風呂は男湯との間仕切り板が低く、
湯船の周りに配置してある巨岩の上に乗ったらのぞけそう。
・・・のぞいてはいませんが。
でも塩味のきいたお湯は体が芯から温まり、地元のお客さんもひっきりなしに来る温泉だった。

富山県手前の道の駅「越後市振の関」で車中泊。
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富山県宇奈月道の駅にて

全国各地の地ビール11杯を飲む。やっぱり宇奈月ビールのカモシカはおいしいなー。
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庭の杏のつぼみ

ここ2、3日気温が高く、日差しを浴びるとぽかぽかと暖かい。
ふと気づいたら庭の杏の新芽がもう赤くふくらんでいた。



この陽気が続けば、今月中に花開くかもしれない。

早いなぁ。もう春だ。
年をとればとるほど時間の流れを早く感じる。

ブログを初めて早1年。
矢の如く過ぎ去ったこの1年、振り返ってみれば
自分にとって大きな出来事があった。

どうあがいても時間だけは誰にでも平等に過ぎ去る。
たまには後ろをふりむきながら
「自分を主人公にした物語を読んでいるように」
これからも前に向かって歩いていきたい。




≪今日の手ぬぐいシリーズ・6≫



「シリーズ・5」との色違い。
長野県の道の駅南小谷オリジナル手ぬぐい。
現在はこの朱色は販売されてないらしい。

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やることなすこと

このところちょっと忙しく、ブログに向かう余裕があまり無い。
お菓子作り、マーマレード作りからラベルやカタログのプリント、
包装紙の準備、箱折り、材料の買出し、注文、支払い、そして苦手な帳簿付け・・・等々、
忙しくなればなるほどやらねばならない数々の細かなことを思い出す。
そしてヒマな時にやっとけば良かった~と後悔することの繰り返し。

それでも今夜は夏川りみのコンサートへ。
明日夜からまた先週に引き続きスキーへ。

リズム、バランス、タイミング。
チャンスを見極める目とつかむ技術。
そんなことの大切さを感じる今日この頃。

ブログを初めてちょうど一年。
私が始めたころはgooブログの総数は17万件位だったような気がするが、
現在は47万件ほど。
この一年でこの急増。
ブログ人気を思い知らされる。
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バレンタインイブ

明日はバレンタイン。
朝からガトーショコラを焼き続ける。
型が足りず、焼いて冷まして取り出して繰り返し焼く。





≪今日の手ぬぐいシリーズ・5≫



一昨日長野県南小谷の道の駅で購入。
「塩の道」にちなんで塩荷をのせた牛をひく絵柄。
色違いの朱色を3年前に購入した。
この濃緑と茶色は今年の新色?

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八朔マーマレード

いつも人気で去年真っ先に売り切れた八朔マーマレード、ようやく完成。
皮を刻んで水にさらして一晩おき、さて今から煮始めよう、と思ったとたんに
よくご注文下さるマーマレード好きの方から電話が入った。



・・・そして作った翌日に半分以上のマーマレードを発送することに。

八朔は、果肉そのものにもほのかな苦味がある。
マーマレード好きには、このほろ苦味が醍醐味。
 ちなみに八朔マーマレードの作り方はこちらに紹介してます。

この八朔マーマレードは、夫の実家(奈良県)の庭に生えている一本の八朔の木に実った果実を頂戴して作っている。



去年は引越し用の大きな段ボール箱に7~8個分もとれたけど、
果樹は毎年そんなにたくさん実るとは限らない。
とは言ってもマーマレードにするには十分な量を送ってもらった。

他の柑橘のマーマレード作りの合間を見て、八朔も何度かに分けて作るつもり。
太口ロートは瓶詰め作業に大活躍!→



≪今日の手ぬぐいシリーズ・4≫





この手ぬぐいのタイトルは「猫飼好五十三疋」。
東海道の地名の横に、様々な格好をした53匹の猫が描かれている。
数年前、母に「誕生日プレゼント何欲しい?」と聞かれ
「かわいい手ぬぐい。」と言ったらこれを買ってきてくれた。

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マーマレード瓶詰め用太口ロート

去年から探していた太口のロートをようやく入手。
口のところが直径5cmのステンレス製ロート。
これは使える!



口が細い通常見かけるロートは、ペースト状のジャムには使えるが、
形を崩さないプレザーブタイプのジャムや皮入りのマーマレードはひっかかって通らない。

4~5cm長さのマーマレードの皮が通り、
かつ耐熱・耐酸のステンレスかほうろうの太口ロートを探していた。

煮上がったジャムやマーマレードを瓶詰めするのに
今までは片口レードルや大きめのスプーンを使っていたけれど、
この太口ロートだと瓶の口にジャムをくっつけることも無く、
瓶の外にこぼすことも無く、
大きめお玉ひとすくいで一つの瓶に充満でき、非常に効率がいい。

買って良かった道具の一つ。
 購入したのはこちらのお店 → 「厨房卸問屋 名調」



≪今日の手ぬぐいシリーズ・3≫





先月、初詣に訪れた奈良の西大寺で購入。
戌年にちなんで全国各地の張り子の犬を並べた図。
点々とある犬の足跡がかわいい。

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ガトーショコラ

私のガトーショコラは生クリームを入れず、卵・バター・きび砂糖・チョコレート・
それにほんのちょっとの小麦粉と塩のみで生地を作る。
冷ましてから表面にココアをふり、その上に溶けない粉糖を少し。

シンプル&クラシカルなガトーショコラ。
外側さくっ、内側しっとりの食感の対比が魅力。




毎月一回、県内に住む知人宅に注文のケーキをまとめて配達する。
試食用にガトーショコラをカットして持参。




≪今日の手ぬぐいシリーズ・2≫



桜海老の町・静岡県由比町で購入。
ピンク色に白抜きの桜海老がたくさん散りばめられている。

ちなみに手ぬぐいは、毎日三角巾代わりに頭にかぶって使っている。


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自家製ヨーグルトと今日の手ぬぐい

うちでは毎朝自家製ヨーグルトをジョッキ一杯食べる。
自家製と言っても、牛乳に種菌を入れて常温に放置しておくだけで出来上がる。
カスピ海ヨーグルトのように、出来上がったヨーグルトの一部を牛乳に入れる作り方ではない。



夏は1~2日、冬でも5日くらいでヨーグルトになる。
これをザルでこして種菌を取り分け、
ヨーグルトは冷蔵庫に保存。
種菌には新しい牛乳を足してまた室温に放置しておく。



このヨーグルトの種は今は亡きお菓子作りの師匠から分けてもらったもので、
非常に丈夫で、放っておくとわさわさ増える。

出来上がったヨーグルトの上面に膜が張っているのは、
乳酸菌の他に麹菌や酵母菌やいろんな菌が混じっているせいだろうか。
日本酒好きだしパン作りもするから、家の中に色んな菌が住みついているのかも。

うちのヨーグルト菌は各種雑菌にも負けず、果敢に増え続けてきた。



しかし昨年夏北海道へ旅した際、10日ほど室温に置きっぱなしにしていたのを、
帰宅後にザルでこしたら種菌がほとんど消滅していた。
さすがに猛暑にやられたらしい。

そこで、冷凍保存してある種菌を小さじ一杯ほど足した。

それが昨日の時点では、お玉に山盛りほどの量に増殖していた。
この頑強な種菌、ヨーグルトの他に何か活用法は無いのだろうか。


手ぬぐい大好き、杜の茶菓菜の新シリーズ(?)
『今日の手ぬぐい』



知る人ぞ知る仙台名物(?)仙台四郎の赤色豆しぼり手ぬぐい。
これは何年か前の仙台初売りの景品。(多分非売品)
実家の母に懇願して入手。愛用品。



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南小谷純米吟醸と夏子の酒

この前長野県の道の駅南小谷のレストランで飲んだ酒
「南小谷純米吟醸」が気に入ったので、お土産に一本買ってきた。



私は東北生まれのせいなのかどうか、
水のようにサラッとした淡麗なお酒よりも、どちらかと言えばお米のうまみを感じる濃醇なお酒が好み。

思えば外のお店でお酒を飲むのも久しぶり。
今住んでいるところは田舎なので、近所にほとんど居酒屋が無い。
自転車で1時間ほどかかる隣町のおいしい居酒屋まで飲みに行ったこともあるけれど
酔っぱらってチャリをこいで帰ってくるのがかな~りつらかった。


「小谷杜氏」の醸したお酒。

岩手県の「南部杜氏」新潟県の「越後杜氏」は聞いたことあるけど
小谷杜氏っていうのもあるんだなー
と、それを知ったのは漫画「夏子の酒」。

夏子の酒 (10)

講談社

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全12巻。
夫が古本屋で買ってきた。
最初夫は「全部立ち読みしたけど、10巻が一番おもしろかったから。」
と言って10巻1冊だけ買ってきた。

「私は一回も読んだことないのに~!いきなり10巻だけ買ってきてどうする!」
と言ったら、翌日残りの11冊全て買ってきてくれた。

この漫画、予想以上におもしろい。
読む前は単に淡麗な新潟の地酒ブームを巻き起こした本なのかと思っていたが、
原料米の栽培という農の部分から始まって、日本酒造りの誇り高さと愚かさを書いている。

無農薬有機栽培でないと育たない幻の酒米「龍錦」。

町ぐるみで行うヘリコプターを使った農薬の空中散布に反対し、中止した農協の組合長。
空散の農薬を浴びて視力をなくす子供。
米の値段次第で空散に反対し始める親。

精魂込めて育てた龍錦を、自分の親に青刈りされてしまった冴子の態度が印象的。

「自分の信じたこと」を実行に移すと良かれ悪しかれどこかの誰かにひずみが生じる。
それでも屈せずに貫き通すその強さは一体どこから生まれるのか。
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