ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

2021年の桜

2021年03月25日 | 日記

 先日、東京で桜の満開宣言があった。例年より少し早めのようだ。

 それで、時間をつくり、小金井公園での恒例の短距離走の練習の後、「桜の園」にいってみた。途中、広い芝生の運動広場で、近くの高校の生徒たちが、そろいの運動着の恰好でサッカーの練習や、フリスビーなどに興じているのを見る。クラスごとに記念撮影もしている。どうやら、節目の野外学習、卒業記念のイベントのようだ。それにしても、動きが機敏だ。僕は、それを眺め、羨みながら、痛む左膝をかばい歩く。

 桜は満開には届かないが、花見には充分だ。通常なら、ブルーシートを敷き、花見客のグループで埋まるところだろうが今年はない。来園者は皆、散策しながらの花見。

 幼稚園児たちが、はしゃぎまわる。先ほどの高校生でイベントから流れてきた生徒たちが楽しそうにし興じている。こういった風景は楽しい。園児たちのピンクの顔、女子高生達の赤いユニフォームが、明るい春の日差しの中、満開の桜の花の様に輝く。

 桜を口実に、花を見るより宴会に興じる大人たちに変わり、こういう爽やかに、桜を楽しむ景色。「酒なくて、何が己が桜かな」ではない、静かな「健全」な花見もありだな。

   2021年3月24日  岩下賢治

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