なんでもアラカルト

エッセイ・イラストを対等に扱ったまったく新規な本の出版に関連する記事(Daily)

目から鱗のベクトルの意外な利用場面!

2017-08-10 06:27:12 | Weblog
現在、読み進めている本の中に、池田洋介著「読むだけで楽しい 数学のはなし」という本が有る。
その73頁に「ビジネスホテルの蛇口は、なぜ調整が難しいのか」という項目が有る。
これだけだと、何の話だか分からないが、結論まで行きついて納得した。

ビジネスホテルも含めて我が家を始めとしてあまり水道蛇口に金をかけていないのが、湯と水バルブをそれぞれ別個に調整しているXY直交座標なのに対し、高級ホテルや最近一般化しつつある出口温度と水量を自由に調整できるベクトルの極座標の違いを明確に説明しているのである。

これが、本日のテーマである「目から鱗のベクトルの意外な利用場面!」となる。

つまり、直交座標も極座標も、二つの変化量なのだが、一方が中学で習うX(水の量)とY(お湯の量)なのに対し、他方のベクトルはシーター(水温)とアール(水圧)だけで水温・水量を調整出来ることを説明しているのである。

これは、ベクトルという一見、世の中に浸透していないと思われる概念が、既に身近で実用化されている典型的な例なのである。

昨日の数検二級二次試験不合格で、ちょっと滅入っていた私に、数学をもう一度好きになる切っ掛けを作ってくれた。
子供たちにも、このような数学の面白さの発見に繋がる教育をサポートしたいと思っている。

上記、今回の数検二級二次試験の選択問題で提出された台風の規模を表す暴風圏・強風圏をXYの二次方程式で表す方法(特に不等号の向きと等号を使う以下・以上・未満の区別)などは、実に数学の面白さを伝える絶好なチャンスであると信じている。

何事も前向きでなければ生きている甲斐が無い!?
コメント
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